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40 一緒に寝ようぜ

 ◆◇◆


 お風呂から出た俺は自分の部屋に戻る。


 部屋は海側に窓があって、10畳の広さのフローリングだ。女の子たちの部屋が並んだ一角の真ん中。右がニーナちゃんの部屋で、左が千紘姉さんの部屋だという。


 廊下で誰ともすれ違うことなく、自分の部屋のドアを開ける。

 やれやれ、やっと一人になれる。


 コスプレパーティーしたり、千紘姉さんと背中流してもらったのは楽しかったし、気持ち良かった。だけど女の子たちとずっと一緒にいると気疲れしてしまう。


 部屋の入口の右側にあるスイッチを押すと、明かりが付く。

 部屋の中は左奥にベッド。右奥に机、本棚。まだ物が少なくてガランとしている。


 ん?

 何か違和感がする。


 キングサイズのバカでかいベッドの、白いカバーが盛り上がっている。先刻見たベッドの形と明らかに異なっている。

 もしかして女の子が誰か隠れている?


 恐る恐る俺はベッドに近づく。女の子が俺と一緒に寝ようと忍び込んだんじゃないか。 

 まさか裸で、俺に「食べてー」ってするつもりじゃないだろうな。


「誰が隠れてるの?」

 そっーとカバーをめくる。


 金髪と銀髪の二人が現れた。

 桃香とニーナちゃんだ。あお向けでカバーをかぶっていた。


「ヤバ。見つかった」

「見つかったです」

 二人はクスクス笑う。

 裸じゃなくて、パジャマを着ている。


「そりゃ見つかるって。隠れんぼかよ」

 俺は苦笑。


「なあ、ゆきとー 一緒に寝ようぜ」

 桃香が上目で俺を見てくる。桃香の「寝よう」はエッチしようって言ってるように聞こえる。

 ピンクのパジャマは胸元のボタンが止められてなくて、谷間がくっきり見えてしまう。


「わたしも、ゆきとさんと寝たいです」

 ニーナちゃんがはしゃいでいる。


 二人からシャンプーのいい香りが漂って来る。


「ダ、ダメだよ、そんなの」


「えーいいじゃん。こんなでっかいベッドなんだし」

 桃香がベッドを両手でパシパシ叩きながら話す。確かに俺が女の子二人を左右に侍らせて寝られる広さだ。


「やれやれ、氷室さんが俺と一緒に寝ろって言ったのか?」

 嫁は夫と寝るもの、そりゃそうだが、3人では寝ないだろう。

 しかも今どきは夫婦別寝も多いとネットニュースだったかで見た覚えもある。


「ちがうです。ゆきとさんと寝たいなあって言ったら、桃香さんが行こうぜって」

 ニーナちゃんはいつの間にか桃香と仲良くなっているようだ。髪が金銀だからかな、と思う。


「仲良しはいいことだけど、俺と一緒に寝るのはなしだよ」


「なんでー?」

「なぜなのです」

 二人ともとても不満げ。


 …………

 説明に窮(きゅう)する。正直に言えば、美少女と同じベッドで寝たら、俺は興奮して眠れなくなる。男子高校生なんだから仕方ない。


 エッチなことをしちゃえばいいという悪魔の声が聞こえてくるけど、相手にしてはいけない。桃香とエッチなことをしたら、他の子が怒る。


 ロリのニーナちゃんにエッチなことするのは犯罪。やったら俺は自分を許せなくなる。


「来いよ、ゆきとー あたしのこと、好きにしていいからさ」

「わたしもですよ、ゆきとさん」


 二人とも色っぽい声で、囁いてくる。


「う……」

 たじろぐ俺。


 さっきの千紘姉さんのボディ洗いはすさまじかったが、桃香とニーナちゃんの金髪銀髪コンビの誘惑もすごい。

 ギャルの桃香の悪い子ぶりがニーナちゃんに感染ってしまったみたいで、ニーナちゃんまでちょっぴりエッチになっている。


 女子高生5人と同棲ってやはり常に強烈な刺激にさらされてしまう。


「さ、早く来なよ、ゆきとー」

 桃香が身を乗り出して、俺の手をつかもうとする。

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