彼女ができた
体育の先生の、
「位置について。用意...」
の掛け声の後。ドォン!と
ピストルの音が鳴り響き、俺たちは走り出した。だが、すぐ様、俺は藤島くんに
足をかけられ、前につんのめって倒れることとなった。
「...ふん、ざまぁ!」
ニヤニヤしながら。
藤島くんは俺を無視して、どんどん走って行く。
卑怯な奴...!
マヒロが、俺の元へと駆け寄ってきて、
「どしたの!?シンジ、こけたの?」
「違うよ。藤島くんに足をかけられてさ...!」
「酷い...!」
「それより、追わなきゃ...。マラソン大会とはいえ、たった三キロの距離しかないんだから...!ちょっとのロスが命取りなんだからっ!」
「う、うん...!」
幸いにも。
捻挫とかしてなくて、普通に走れた。
マヒロは心配そうに俺の顔を覗き込みながら
伴走してくれた。
出だしは大分遅れたけど。
結果的に、俺が一位になって、
マヒロが二位。
藤島くんは三位だった。
物凄い悔しがってて。
「なんで、文化部の山吹にこの俺が負けるよ...!?」って表彰台のとこで喚いていたけど。
マラソン大会後のサッカーの授業で。
俺は見学しないで、久々に運動することにした。サッカーボールを蹴ることにしたんだ。
女子の黄色い声援。
「キャーッ!足早い!
ドリブル上手い!」
「ヤバイ!もう惚れそう!!」
この声援は。
サッカー部のエースストライカーである
藤島くんに向けられたものではない。
何を隠そう。
小中と。
元、サッカー部の一応エースで部長でキャプテンで。部長とキャプテン両方兼任させられてたんだけど。
県選抜メンバーで。
一応、全国大会では、ハットトリックを決めた
この俺に向けられたものだったのでした。
その後。
俺は、同じクラスにいるサッカー部のマネージャーの女子と三年の先輩に猛烈に勧誘されて、
サッカー部に途中入部することになるんだが。
エースの座は。
俺が入るまでは、藤島くんだったけど。
今は、一応、俺だったりする。
そんで。
俺は、マラソン大会後、
彼女ができたんだが。
ここに書くまでもなく、
幼馴染のマヒロだったりするんだな。
★★★★★...
最後まで読んでくれてどうもありがとうございました。もし良かったら星も投げてくれると
更に嬉しいっす。




