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001話

アクセスありがとうございます。

9話を1時間間隔で投稿します。

 数多開発されているDMMO-RPG(Dive(ダイブ) Massively(マッシブリー) Multiplayerマルチプレイヤー Online(オンライン) Role(ロール) Playing(プレイング) Game(ゲーム))の中で、一際異彩を放っているゲームが存在する。


 そのゲームの名は【ANYTHING(エニシング)】……何でもあり……という、ふざけた名前である。


 名前だけが異彩を放っているのではなく、そのゲームシステムもキワモノとして有名なのだ。


 MMOーRPGと言えば、レベルを上げるために狩りをしたり、お金をためて良い装備を買ったり、スローライフを楽しんだり、思い思いに楽しめるゲームがたくさん存在している。


 その中で【ANYTHING(エニシング)】とかいうふざけた名前のオンラインゲームは、PvP……プレイヤー同士が戦うことが中心となっているRPGだ。


 FPS(First(ファースト)-person(パーソン) shooter(シューター))の戦争ゲームなどは、プレイヤー同士が戦うことが前提となっているが、それは戦闘ゲームとして作られているのだから当たり前である。


 【ANYTHING(エニシング)】というゲームは、MMO-RPGにもかかわらず、戦闘面ではプレイヤー同士が戦うことを前提とした殺伐としたゲームだということだ。


 もちろんRPGなので、狩りをしたりいい装備を買ったりスローライフを楽しんだりすることができるのだが、どうしようもなくPvPを中心としたゲームだ。


 PvPにも色々あり、狩りをするフィールドマップでプレイヤーを狩るPK(Player(プレイヤー) Killer(キラー))や、PKを狩ることを目的としたPKK(Player(プレイヤー) Killer(キラー) Killer(キラー))などがあるが、【ANYTHING(エニシング)】では、コロシアムで行われる試合や、フィールドマップを模したエリアを使っての試合等が中心となる。


 個人戦に集団戦、バトルロワイヤル等々、戦い方は様々である。


 MMO-RPGであれば、レベルを上げれば最強になれるんじゃね? と思う人もいるだろうが、このゲームはRPGであるがレベル制ではなく、強さは装備に依存する形となっている。


 装備を強くすればかれるんじゃね? となるが、そうもいかない。いや、フィールドマップでのPKであればそれも通用するのだが、中心となっているPvPは試合である。


 その試合には制限がかけられている試合と無制限の試合との2種類がある。このゲームの中で最強を名乗りたいのであれば……制限有の試合で勝ち続けることだ。


 極端な例で言えば、制限無しの試合で、最強装備をした初心者と初期装備の熟練者が戦えば、十中八九後者が勝つ。勝つためにはPS(Player(プレイヤー) Skill(スキル))が必須となってくる。


 初心者・中級者が遊べるようにアシストシステムが存在するが、上級者になるためにはそのアシストシステムに頼ったプレイでは難しい。アシストに頼ったプレイヤーでも強い人はいるが、アシストは決められた動きであるため限界が存在する。


 色々な武器が存在するため、現実世界では使えないだろ! と突っ込みたくなるような武器も存在する。それで戦う場合は、アシストシステムを使って自分で武器の動きを決める必要が出てくる。


 通称スキルと呼ばれているものだが、アシストシステムに登録した動きは通常よりST(Stamina(スタミナ))を消費して、強い攻撃や防御をすることができる。


 アシストシステムを使っても強いプレイヤーというのは、アシストシステムをきちんと理解して、数多くの動きを設定している人である。


 アシストだけで最強になれるのかといえば、そうでもない。1つの武器に対して登録できる動きの数が決まっているため、その動きに対して対策を立てられてしまうと、簡単に負けてしまうのだ。アシストシステムは、諸刃の刃になってしまうということだ。


 このゲームのPvP上級者は、アシストシステムだけで戦っている人は、ほとんど存在しない。防御スキルとして使う分には優秀であるため、独自の設定している上級者は多い。


 こんなふざけた仕様のゲームでも、愛好者も新規加入者も多いゲームだ。


 理由としてはただ1つ、限りなく自由度が高いゲームだからだ。


 狩りを楽しむだけでもゲームとして成り立ち、スローライフとして畑や家畜を現実に近い形で育てたりもできる。狩りやスローライフだけでなく、ただ集まって川遊びやハイキング、登山などを楽しむこともできるのだ。


 戦闘を楽しむプレイヤー、趣味を満喫するためのプレイヤー、コミュニケーションツールとして楽しむプレイヤー等、様々なプレイヤーがこぞってこのゲームを楽しんでいる。


 ゲームにすべての要素を詰め込みすぎじゃね? とか思うが、ゲームの中に入り込んで楽しむダイブ式のこのゲームは、各種企業と提携して広告料とプレイヤーの定額で成り立っているのだ。


 提携している企業は、自社の商品をゲーム内で再現して、買おうと考えているプレイヤーが商品をゲーム内で使用してみて、気に入ったら商品を注文する……といった、マーケティングの要素も兼ね備えている。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

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