番外編:無名の転生者『アドルフ』の末路
『ガロム中央会議連盟』。
『戦乱』と呼ばれた時代を終わらせ、国々が一つの会議により手を結ぶことを定めた平和条約が締結された都市ドゥーウェンには、一つの観光名所がある。
それは、今となってはほとんどが風化してしまって原型がわからないが、歴代市長によって手厚く保護されたそれは、条約会議に用いられた大講堂の外壁に描かれた『ラクガキ』だ。
会議開始直前に、無名の画家によって無許可で描かれた大作。
人知れず、『平和への祈り』と銘打たれたそれには本来、大した価値はない。市の清掃係によって魔法で一息に洗浄され、消えるのが当然のまさしく落書きでしかなかった。
塗料も安物で、風雨に曝される外壁に描かれたものなど、保護されなければ一年と保たずに消えてしまうだろう。
だが、それは不思議と百年経った今でも、そこにあり続けている。
それは、原形を留めなくなってすら、それを消してはならないと思わせる何かがあるからだろう。
side ???
私は、画家などというものを志したことはない。
これまでの人生において、一度としてだ。今だって、それは変わらない。
「私は自分の一族の歴史について何も知らない。私ほど知らない人間はいないだろう。親戚がいることすら知らなかったからな」
昔、どこかで口にした文句を何となしに口にする。
それは、比喩や愛国心を語るための無私の精神の表明などではなく、純粋に事実を口にしただけだった。
本当に、私は親戚のことなど知らない……それは、そもそもそいつらは私の血縁でも肉親でもない。赤の他人だ。
私は『転生者』だ。
十九の時に魔法実験の失敗で元の世界での生を終え、世界の狭間で接触した超常的存在との取引によって、この世界に転生した。
私は、この世界からのその存在への信仰を確立し、降臨を手引きする。
そのために、私は生前にもなかった特別な能力を受け取った。まさに、世界を統べるための能力だ。
だというのに……
「魔法も使えん愚民共め……何故、私の思う通りに動かん……」
私は、何も間違った行動はしていないはずだ。
私は、必要な行動は躊躇わず行ってきたはずだ。
世界を掌中に収めるために、十分な力を持っていたはずだ。
だというのに……
「何故、俺に逆らうのだ」
俺はこの世界で唯一にして最強の魔法使いだ。
この世界に転生して最初に文化や情勢を調べた時には、あまりの未発達さ……何より、誰一人として初級魔法すら使えないということには驚きを隠せなかった。
自分に似た背格好の男をあっさりと始末して身分や名前を奪い、死体を魔法で処理したことに至っては未だに疑われてすらいない。
魔法の技術こそが人間の価値を決める世界で生きてきた私から見れば、この世界の愚民など全て魔法の使えない人猿だ。
元の世界ではまだ奴らには奴隷の自覚があったが、この世界ではどいつもこいつも自分を人間だと思い込んでいる度し難い最悪の人猿だ。
名前を奪ってやった男の肉親だからと、それを自分自身の縁者だと認識することなど断固として認められない。
私は、この世界で唯一の魔法使い……つまり、最上位者。世界を支配して当然なのだ。
私があの存在との取引で手にした『支配者の言葉』は、電波に乗り、相乗し、人猿共を意のままに操る能力なのだ。
だからこそ、私は策を尽くしてこの地位を築き上げた……世界に私の言葉を響かせることができる位置に立った。
だというのに……
「人猿共め……」
一部の人猿には、俺の『支配者の言葉』への耐性があった。
実験の結果、そいつらの日常的に行っている宗教儀式や習慣が偶発的にか、能力の影響を軽減する効果を発揮していることがわかった。
そいつらを根絶しないことには、私の支配は完全には達成できない。絶対にその教えすら残らないように、血縁者まで含めて根絶しろ……そうやって『命令』している。
それが……
「どいつもこいつも……何故、私に屈しない! あんな初級魔法すら使えん奴らが何故、指導者として、私の軍に対抗できるというのだ!」
私の『支配者の言葉』を乗せた『演説』は世界中に届いたはずだ。
この国の言葉を理解できなくとも、意味を理解すれば多少なりとも効果はある。私に平伏したくなるはずだ。
まさか、敵国の指導者の言葉など理解しようとも思わんというのか。
この世界の指導者たちはそこまで馬鹿なのか……そんな馬鹿共に、追い詰められているというのか。
「工作員は何をしている……既に、『命令』は出しているだろうが!」
指令室に立っている無能共を怒鳴りつけるが、反応はない。
こいつらは、私の『命令』を受けて伝達する駒だ。私の指示を遂行することだけが存在意義。
こいつら以外にも、私の『命令』で意のままに動く駒が世界中にいる。そいつらに、この世界の魔力蓄音機ですらない原始的な媒体に吹き込んだ私の『命令』を運ばせて、敵国の重鎮たちに『降伏の方向に政策を進めさせろ』と促し続けている。
それなのに……何故、抗い続ける者が絶えないのだ。
何故……この私を、この俺を、世界最強の魔法使いを、敬い崇めないのだ。
「貴様ら……何故この程度の『命令』も果たせん!? この俺を、誰だと思っているんだ! 俺は偉大な……」
「お前は、偉大なんかじゃない……ただの殺戮者だ」
無礼にも程がある言葉と共に、指令室に土足で踏み入る者がああり、私は目を向けた。
あの顔は……名前は憶えていないが、見覚えはある。
確か、若いSS……私の正体を嗅ぎまわる目障りな連中の処分を命令していた。
だが、どうしてここにいる。
どうして、そんな殺意を込めた目で……俺を、見ることができる?
手近な駒にはまず何より先に、この俺への絶対服従を『命令』してあったはずだ。
まさか……
「貴様……まさかユダヤ人だったのか。ふん、軍にまだ残っていたとはな。だが……」
部屋に置いてある側近の駒共が腰の銃に手をかける。
こんな人猿一匹、魔法で始末するのは容易い。だが、それ以前にこいつらが蜂の巣にしてくれるだろう。
こういう馬鹿が勇者を気取って一人で乗り込んできたところで、俺は絶対に倒れない。
「……総統、お前の『命令』は一人に対して一日一回しか効果がない。一回の命令から24時間立たないと、次の『命令』を相手が受け付けない。そして、強い意志に反する『命令』には抵抗されることがあるが、重ねがけによって効果が増大する。また、同じ『命令』を受けている者同士で行動することによってその影響力が強化される。一見、ただの集団心理にも見えるが、その本質は明らかに異常な魔法のような超能力だ」
「なん……だと……?」
『一日一回』のルールを、何故こいつが知っている?
誰にも教えたことはない。それ以前に、魔法も使えない低レベルなこの世界の住人が、何故『能力』を理解できるのだ?
「お前が作らせた暗号での工作員への指示はとっくの昔に解析されて、工作員は拘束されている。偉大なるイギリスの天才が、あの暗号の解き方を見つけたんだ。だから、お前の正体も既に割れている……この、人間に化けた悪魔が!」
「イギリスの天才だと!? まさか貴様、敵国と内通したというのか! 無能を通り越して愚かに過ぎる、この売国奴が!」
「『敵国』とは何だ! 元々俺達には争う理由なんてなかった! 全てお前の『命令』のせいだ! 『敵』はお前だけだ! イギリスだけじゃない! 日本も、フランスも、イタリアも、アメリカも、そしてポーランドも! 俺達人間には敵も味方もなかった! それをわざと対立させて、世界を割ったのがお前だ! 殺し合いを助長させて、異世界の知識や技術をちらつかせて、多くの死体の上に自分の地位を築き上げたのがお前だ! お前は、この世界にあってはならない悪だ!」
「ほう……だったら、どうするというのだ? 捕えろ、この無礼者にお仲間の名前を全て吐かせてやろう」
手を上げて拘束の合図をする。
側近共は、俺の命令に絶対服従だ。
人猿の一匹が抵抗したところでどうにもならない……はずだった。
だが……銃口は、支配者たる俺に向けられた。あり得ないことだ。
「これは……おい、貴様ら! 何故こちらに銃を向ける! 『あいつを捕えろ』!」
「無駄だ。彼らは、他ならぬお前の『命令』で動いているんだからな。それも、お前自身が何度も言い聞かせて、何度も重ねがけして、絶対に逆らえないようにした至上命令でだ」
人猿は、一枚の紙きれを掲げる。
俺には、それが何かわからなかった。
わかるはずもなかった。
「これは、お前の母親の手紙だ……ここには、お前が『ユダヤ人の血縁者である』ということが書かれている。この手紙を運ぶために、多くの血が流れ、多くの人が苦しんだ……ユダヤ人の、僕の親友が命に代えて届けてくれたんだ。だからこそ、僕は、そしてこの基地の同胞たちが、お前に殺意を持つことができたんだ。他ならぬ、お前自身が何度も行った『命令』によってな!」
「な……し、しらん! ユダヤ人の血縁だと! 俺は……」
「総員! 撃て!」
銃弾が降り注ぎ、視界が真っ赤に染まる。
暗殺対策に常時展開している魔法障壁が銃弾を阻んでいるのだ……だが、銃撃は終わらない。やつらは『魔法』に恐れおののくことなく、交代で弾を補充してこちらを撃ち続ける。
さらに、扉の向こうからもぞろぞろと人猿共が原始的な火薬を使った兵器を持ち込んで構え始める。
こいつら、最初から対人どころか対戦車以上を想定した火力で……
「ぐっ、何故だ……何故従わん! この愚民共が! この低レベルな世界を俺が導いてやろうというのがどうしてわからん! この力を持った私が、世界の指導者になればこそ築かれる理想の世界があるというのが何故わからんのだ!」
誘爆の魔法を放ち、裏切った側近の駒の一体を粉々にしてやる。
だが、こいつらは全く怯みもせずに攻撃を続行する。
「ぐっ、これは『命令』の力か! 俺の能力で、死をも恐れぬ最強の軍を作ってやった力を、俺に向けるのか!」
いつから準備していたのか、兵器も増員も止まることを知らない。果ては、手榴弾に迫撃砲まで運び込まれ、障壁にひびが入り始める。
まずい……ダメージが障壁の耐久力を超え始めた。
「や、やめろぉぉお! 何故だ! どうして逆らう! 強き者に従え! それが当たり前だろう! どうしてそんな当たり前のこともできない! どうして俺を認めない! 偉大な最強の魔法使いを! 唯一の超越者を!」
「お前は超越者でも強き者でもない! 自分の能力が通じない人間がいることを知って、その人間を皆殺しにしようとした臆病者だ! 魔法がどうした! 強いのは僕たち『人間』の絆の力だ! こうやってお前の『命令』に心を侵されながらもたった一枚の手紙を命懸けで人の手から人の手へと託し、たった一人の悪魔を追い詰めた人間の精神の強さだ! 解読不可能とされた異世界の暗号を解き明かしたイギリスの天才や、操られたお前の軍の世界征服を必死に止めたスターリンやチャーチル、その他にも数知れぬ人間の努力だ! 真に偉大なのは魔法なんかなくても戦い続ける人間の意志だ!」
徹甲弾が撃ち込まれ、障壁に大きなひびが入る。
魔法で兵器を破壊し、人猿共を殺していくがそれ以上の援軍がこの逃げ場のない指令室へと殺到する。
「やめろ! この馬鹿共がぁぁあああ! お、俺はこの世界に来てやっと最強の魔法使いになれたんだ! どんなに努力しても中級魔法までしか使えない凡才と呼ばれて、どうにか、上級魔法を使おうと努力して、実験で死んで、ようやくこの世界で『最強』になれたんだ! それが、こんなところで……!」
「お前の名前は『偉大なる魔法使い』なんて形では絶対に残さない。お前はただの、気の狂った独裁者だ……そうでなければいけない。お前のような怪物が二度と現れないように、この世界からお前の『魔法』の痕跡は抹消する。残るのは、世紀の大殺戮を主導したという悪行だけだ」
「しょ、障壁が! う、うおぉぉおおおお! お、俺を誰だと思っている! 俺は、この世界の支配者! アドルフ・ヒト……」
その瞬間、自分の頭の中から柔らかい肉の塊が潰れるような汚らしい音がした気がした。
何故か薄れゆく意識の中で見えたのは、障壁に空いた穴の向こうに立つ人猿が持つ銃から漏れる煙。
最後に思ったのは……
お、俺の名は……本当の名前は、何だった……?
俺の頭の中には、最後に自分の口から発した『アドルフ』という言葉だけが反響し、はるか昔に捨てた自分の本来の名前を思い出すことはなかった。
side ???
人払いの霧に包まれて世界から隠された場所。
今にも死にそうな顔で壁に筆を叩きつけながら、老人は語る。
「私の後悔はただ一つ……美術学校への課題を提出できなかったことだ」
彼は、『転生者』だ。
私と同じ、地球から来た者。
『絵に自分の想いや魂を込める』というだけの能力で、売れない画家として世界の片隅で平和に暮らしていた男……私の友達を殺した男と、同じ名前を持つ男だ。
「突然、道端で襲われたんだ……あの時はわからなかったが、風の刃か何かで首筋をすっぱりとね。そいつは、倒れた私の鞄や財布を拾って、私が書いた課題のデッサンをくだらないと踏みつけにして、こう言ったよ。『せっかくだから、お前の名前を名乗ってやるよ。いずれ、この世界の支配者になる男としてな』、とね」
私は彼に最初会った時、その名前を聞いて思わず殴りつけてしまった。
誤解だとわかってから謝ったけど、彼は怒ったりはしなかった。
既に、彼は知っていたのだ。異世界の『自分』が行った史上最悪の悪行を。
「私が転生したのも、私の名前が悪名として広がり過ぎた……そういう運命になってしまったから、だそうだ。私自身はそこまでの悪事を行っていないが、あちらの世界で死後の世界に送られれば後世の定義によって私は地獄に落ちることになる……それは忍びない、とね。私はただ、画家になりたいと願ったよ。それで、こういう能力をもらったんだ……結局、それほど才能はなかったがね」
筆を壁に叩きつける度、老人の顔色はいっそう悪くなり、体の震えも大きくなる。
けれど、絵筆を運ぶのを止めようとはしない。杖を突くようにして塗料の桶に絵筆を突っ込み、全身を酷使するように引き抜く。
それは、老体故の無理ではない。それよりもずっと重大だ。
「やっぱり、だめだよ……それ以上、魂を使ったら……死んじゃうよ?」
端的に事実を告げるけれど、やはり老人は絵を描くのをやめようとはしない。
今にも死にそうなのに、決して休もうともしない。
きっと、彼は意志力だけで立っていて……絵を描くのをやめさせたら、その瞬間に死んでしまうのだろう。
「ああ……きっと、そうだろうなあ。だが……これは、私がやらなければならないことだ。私は、私自身でなかったとしても、多くの人を傷つけ、悲しませた。多くの転生者から、あちらの『私』の生み出した惨劇を聞いた。少し運命が違えば、少し背格好が合わなければ、他の誰かだったかもしれないというのはわかっている」
私も、彼を責めた。
きっと、私以外も多くの人が彼を責めていた。
中には、不思議な力で操られて、命令の条件に当てはまってしまった友人や恋人を殺させられたという人もいた。
彼自身は何も悪くない。彼だって、名前や未来を奪われた犠牲者だ。きっと、彼こそが最初の犠牲者だった。けれど、もはや彼の名前は象徴であり、その罪は彼に纏わりついた。
もしも、あの時に自分が簡単に殺されず、怪物がいると叫ぶことができていたら何か変わりはしなかったか……それが、考えても仕方のないことだとしても、考えてしまうのだとよく言っていた。
そんな彼が、明日からここで開かれる条約会議のことを聞きつけて、最期の一作を描き上げたいと言ったのだ。
最期の一作……本当の意味で、一世一代、生涯に一度しか作れない、自分の魂の全てを注ぎ込んだ一枚絵を。
「あちらの世界では戦争で多くの命を奪ってしまった『私』だが……せめて、こちらの世界ではこの命を戦争を止めることに使いたい。私の絵には、他人を操る命令など込めてはいないがね……ただ、願い、祈るだけだ。『よく考えてほしい』『あなたの名は、後世にどう残るのか』『あなたの墓には、誰が花を供えてくれるのか』」
やろうと思えば、見た者を無理やり操る絵だって描けるだろう。
転生者がその能力を使って、自分の命を使い果たして描く絵だ。その能力を最大限に発揮すれば、人心を操ることなんて容易いだろう。
けれど……彼は、絶対にそうはしないと誓って絵筆をとった。
ただ、絵を見た者に、会議に参加しに来た人々に、『よく考えてくれ』と伝えるために。
これから世界の運命を決める者にとって当たり前のことを訴えるために。
老人は……最期まで手を止めず、最後の一筆まで描き切った。
「見届けてくれて、ありがとう……」
そう言って、最期の長い息を吐ききった老人の背にした壁に描かれていたのは、本当に何の変哲もない、売れない画家らしい、何が描いてあるのかもよくわからないけど……不思議と目を奪われてしまう、ヘンテコなラクガキだった。
翌日、その絵を見た諸国の代表の中には、以前から予測されていた意見を翻して平和条約に賛成したという者が幾人もいたという。
しかし、彼らの中にはそれを強制されたと感じた者は誰一人なく、ただ絵を見てふと『意地になって戦争を長引かせて人々を苦しめた指導者として名前を残したくはないな』と思ったそうだ。
その後、ラクガキは市長により買い取られ、保存されることとなった。
買い取られた絵の代金は、絵の前で亡くなっていた身元不明の作者を弔う葬儀と墓標に使われ、その後の都市ドゥーウェンの観光収入がはっきりと上昇したことから、その上昇分の一部は戦後の復興事業の資金として寄付されている。
その老人の名を知る者は数少ないが、彼は『名もなき画家』として、世界のために自分にできることをした英霊として、学院の歴史の教科書の一ページにその存在を記され、百年以上が経った今でも語り継がれている。
余談だが、『平和への祈り』の描かれた壁の片隅には、短い一文が刻まれていた。
今となっては風化して正確に読み解くことが難しい……けれど、絵の描かれた当時を知る者、尚且つ地球のオランダ語を読むことができる者ならば……その一文は、次のように読めただろう。
『平和を祈った売れない画家アドルフ。その魂をここに刻む』
前半は最近、手塚治虫の『アドルフに告ぐ』を読んで感動して考えた番外編ストーリーだったりします。
本編で詳しく語られてはいませんが、地球に転生した『アドルフ』は『自分に不利になる情報を全て消せ』と一部のエージェントに重ね重ね命令し、その中に(実在はしないと言われている)彼がユダヤ人だと証明されている手紙を抹消することが含まれていたのですが、偶然にもその手紙を手にしたドイツ人の青年が世界を救う鍵になると信じたそれを、孤立無援の中、人から人へとその手紙を渡し、最後には親友の手に渡して恐怖の支配者の喉元に突きつける牙に変えたというバックストーリーがあります。
転生者のチート無双も悪くありませんが、やはり王道は『圧倒的な力を持つラスボスに黄金の意志で立ち向かう人間の強さ』を描く物語かなと思い、あと偶には『転生者被害』を受けることの少ない地球にも被害者になってもらおうかと思いました。
あと、無数にある並行世界の中には本当に心から平和を願う彼が一人くらいいてもいいんじゃないかという願いもあったりして……
次回もお楽しみに。




