第8話
できる限り、投稿していくつもりですが、早くも迷走な予感。
今、悟がいるのは、全面黄金色に装飾された部屋であり、馬鹿みたいに縦にも横にも上にもでかい部屋にいた。壁には、色々な形をした像が建っており、それに作られている材質は、ミスリルやら、オリハルコンやらと、贅の限りを尽くした部屋であった。目の前には、一人だけが座ることが許された椅子、すなわち、玉座。現在、悟やアイリスたちがいる場所は、第五世界オルティアの国王がいる王城だった。
「これより、陛下からのお言葉を頂く。」
控えていた、騎士が高々に告げた。
悟は、なぜこうなったのかを考えてみると、それはルードラスたちから情報を得た時まで戻らなくてはいけない。
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「なるほどね。まさか、こんなにメンドくさいことになっているとは思わなかった。」
本日、何回目かわからない溜息をつきながら、そう呟いた。今回の国取りは、悟やアイリス、オルガが思っているほど、単純な話ではなかった。国取りを行おうとしたのが、オルティア出身の者ではなく、他世界からのものだということがわかり、悟はどうするか、判断をつけづらいとこだった。
「ッ!!アイリスにオルガ気をつけろ。何者かが、こちらに向かっている。それに、この気配一つだけ一際強いものがある。」
しばらくして、随分派手な馬車が登場すると、その中から、マントと王冠を付けた一人の男が登場した。
アイリスやオルガは、その男を見ると、顔に汗粒を出しながら、膝まづいた。いや、膝まづかされた。その男の持つ、強者としての風格が彼らにそうさせていた。その男は、唯一膝まづいていない悟を見て、笑うと、名乗った。
「俺は、第五世界オルティアの国王をしている、ルーラ=オルティアだ。名も知らぬ青年よ、我が国を救っていただき感謝する。王城へ招待しよう。馬車へ乗ってくれ。」
悟は言われた通りに馬車に乗った。彼の性格上、普通ならば断っていたところだが、この国王のもつ雰囲気に興味を抱き、ついていくことにしたのだった。
そんなことで、現在に至る。国王から、今回起きた事件について、臣下たちに伝えられた。悟の前、玉座に座るルーラとその周りにいる臣下たちの中には、悟の事を珍しそうに見るものもいれば、膝まづかない悟に嫌悪の視線を向けているものなど様々な人がいた。
「この度は、俺の留守の間に起こった事件に対して、解決の協力をしてくれて感謝する。よって、金剛悟に爵位を与えたいと「結構だ。」なに?」
「爵位は結構だ。そんなものはいらんし、報酬もいらない。」
国王の言葉を遮り、はっきりとそして、嫌悪感を示した。
「貴様!国王陛下の前で頭を下げないだけでなく、そのような態度はとるとは!断じて許さぬ!陛下!この私、ギルバート=ファンにこの者の処罰を!」
「はぁー、相変わらず貴族はメンドくさい。そんなに爵位がえらいか?全くもって、腹ただしい。」
悟は、侮辱する視線をギルバートに向けた。悟は、一度目の異世界転移の時に、様々な貴族を見てきた。その中にも、このような貴族は存在したのだった。
「この私に対してそのような態度をとるとゎ!貴様は殺してやろう!貴様がいかにとんでもない魔力を持っていようと、この部屋には、認められていない者の魔力を封じる。認められていない者、それは貴様だ。残念だったな。魔力を封じられた貴様は、魔力を扱える私には勝つこ……とが……?」
ギルバートは最後まで言い終えることができなかった。なぜなら、悟の体から膨大な魔力があふれ出ていたからだ。
「この程度の結界で、俺を封じることができるとでも?笑わせるな。国王……先ほど言った通りにやるぞ?」
「ああ、許可する。すまないが、お前に任せた。」
国王が言い終えると同時に、悟の呟きが響いた。
「国取りの終わりだ。臣下全員覚悟しろよ?」
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