1/10
プロローグ ~記憶の中の君~
『りくと、いつまでないてるの?』
『だって……っ、ぼくのせいで、あいかちゃんまでイヤなこといわれたんだもん……っ』
『あたしはだいじょうぶだって。あんなの、きにしてないよ』
『でもぉ……っ』
『あたし、なきむしなおとこのこはキライだぞ?』
『うぅ……』
『――りくとはさ、わらってるほうがカッコいいんだから』
――君は、いつもそう言って僕を励ましてくれたね。
小さい頃の僕は単純で、その言葉ですぐに泣き止んでたっけ。
だって、君に好かれたかったから――。
君のいない間に、僕は【嫌われ者】になりました。
君がいれば、僕を励ましてくれるのかな。
僕の真っ暗で真っ黒な世界は、
君が現れたその日から
一筋の光が差しました――。




