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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
2000年代

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131/296

その28 潔癖

駅を出て

歩くのが不都合な場合は

スクールバスに乗る


坂道はきつかろうと

導入されているスクールバスは

女子生徒専用だ

これに乗る男は教員でも

男子生徒から嫉視される


乗車指導の教師は

満杯になるまで詰め込む

座席を埋めきるのはもちろん

通路にも

「背中合せに二列」に並ばせる

出入り口の扉が

溢れる生徒に蓋をして

ようやく発車


二人掛けの座席の

私の隣は空いている

通路で押し合う女生徒たちだが

誰も座ろうとはしない

私も声はかけない

「座りなさい」と言って

怪訝な顔を何度かされた


女子部は教えていない気軽さで

十数年乗ってきた

個々の生徒は入れ替っても

座ろうとしないのは同じ

思春期の乙女の

潔癖というものか


おばさんなら

一も二もなく座るだろう

便宜至上だから


同僚の車に

同乗させてもらって

出勤する

そんな便宜の臭いがする

交際を嫌って

利用する職員は少ない

スクールバスに乗り始めた


これも「潔癖」か

少しくすぐったい



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