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エアウォーク  作者: 隠戸海斗
夏休み&秋休み編
63/102

亜実さんと戦ってみた

いやいやいやいやいやいや、周の母親がこんななわけ無いでしょ、ただのジョークですとも。

と、作者である私は語らせて頂きます。


「あらあら、そんなことないのに」


ふふっと笑う亜美さん。

いやいやいやいやいやいや。

周といえば可愛らしい天然ボケキャラ。

その母親が負かした相手の指を回収するような非道残虐な女!?


「やだわ~、あんなのノリじゃないの」


ノリじゃねーよ、ノリで指なんか持ってかれてたまるか。

第一こんな周をそのまま大きくしたようなぽけ~っとしたキャラがギャンブルなんか強いわけないでしょ。


「あらそう?こう見えてポーカーには自信があるのよ」


ほほう、面白い。

ならば勝負と行きますか?


「ええ、ぜひとも」


よかろう!ならば何を賭ける?


「そうねぇ・・・・・・出番とか」


出番?あ、そう、出番ね。

なるほど、俺が勝ったら今後のあなたの出番が1個減って、あなたが勝ったら出番が1個増えるのね。


「私はもういいから、主人の方を出してもらいたいわ~」


いやいやいやいや、ちょ、え?設定なんて考えてないスよ?

考えてたらもっと前からちょこちょこ出してるし。


「あら、勝負の前からもう負けたときの事考えてるの?

 これじゃ楽勝もいいところね」


カチーン。

やったろうじゃねーか!

ならばここに取り出したるトランプ!これをシャッフルしてもらおうか


「そうこなくっちゃね。

 じゃ、カットするわね」


シャシャシャシャ・・・・・・


う~む、慣れていらっしゃる・・・・・・。

だがしかしこちらもそう簡単に負けるわけには行かないんだよ。


悪いが・・・・・・イカサマをさせてもらおうか。


「はい、カット終わり。

 あら?何ブツブツ言ってるの?」


いえ別に。

じゃ、勝負と行きますか。

1回で決めますよ?


「OKよ」


俺はカードを受け取って配る。

クククク、悪いが勝負は既についている・・・・・・。

旦那の出番なんて不要な手間かけてなんかいられないんだよ。


実はこのトランプ、Aが4枚とその他1枚が抜けているのさ。

それら5枚のカードは俺の手の中・・・・・・あんたがシャッフルしたカードの一番下に、受け取ったときに裏表逆にセットした。

これが何を意味するか・・・・・・分かるかな?クククク・・・・・・。


ほい、じゃあ5枚ずつね。


「は~い、ん~と・・・・・・じゃあどうしようかな?3枚交換で」


ならば俺は・・・・・・4枚交換します。


「あら?4枚も?残した1枚は何なのかしら?」


さぁ~?何でしょうねぇ。

ほい、じゃあ3枚ね。


「はいはい」


ピッピッピッとカードを3枚配る俺。

その直後、亜実さんが手札に気を取られている隙に山札をひっくり返す。

すると!裏表逆にセットされた底の5枚が一番上に来る!


じゃ、俺は4枚ね、と言いながら山札を手にとってそのA4枚を手中に収め、山札をテーブルに戻すときにコッソリひっくり返す。

同時に裏表逆の残った1枚を元に戻して完成、これで証拠も残らない。

フフフ、我ながら完璧!


亜実さんは配られたカードを手にしたままずっとニコニコしている。

ククク、どんないいカードか知らんが・・・・・・。

ジョーカーの無いこの52枚のトランプの中じゃAのフォーカードを越えられるのはストレートフラッシュのみ!

さぁ、観念してもらおうか。


「じゃ、行くわよ~」


ええ、行きましょう。

俺は・・・・・・Aのフォーカード!


「!!」


フハハハハハ!恐怖に引きつった表情を見せろ!!


・・・・・・え?笑ってる?いや、まさか!?


亜実さんはパサッと手札を見せる。

3、4、5、6、7、ストレート?

いや!全てスペード!


「ストレートフラッシュ♪」


ぐにゃ~!!


「はい、決着ね。

 それじゃ主人の出番お願いn・・・」


ま、待て!


「あら、ここに来て約束の反故かしら?」


・・・・・・クククク、危ない危ない、ボーっとして思わず見過ごすところ・・・・・・。


「・・・・・・・・・」


そのカード、裏側を見せてもらおうか!!


「・・・・・・ちぇ~」


パサッと返したカード。

その色は赤!

俺が用意したトランプの裏側は黒だ!!

予め隠し持ってましたね?抜け目ない女だ。


「ばれちゃったか~。

 しょうがないわね、主人の件は諦めるわ。

 はいこれ、私の実際のカード、返しとくわね。

 それじゃ、またの機会にね~」



ふ~、やれやれ。

まさかすり替えとはな・・・・・・。

さてさて、亜実さんの実際のカードはと。

あは、ダイヤのフラssy・・・・・・・・・・・・その数字は9、10、J、Q、K!?

ば、バカな!すり替えずとも俺には勝っていたというのか!?

それであえて勝ちを譲ったと!?

そんなバカな!!

こ、この残ったトランプの山札を調べれば分かること!!


俺はカードを広げる。

この手札もすり替えならこの山札からダイヤの9、10、J、Q、Kが見つかるはず!



ダイヤの9、10、J、Q、K・・・・・・




ダイヤの9、10、J、Q、K・・・・・・




ダイヤの9、10、J、Q、K・・・・・・




な、無い!?

ダイヤの9、10、J、Q、Kの5枚が!!

ということはまさか本当に・・・・・・。


「・・・・・・だから言ったでしょう?」


!?周!?


「虎の尾をわざわざ踏むことは無いのよ・・・・・・」



奴は「別」なんだ・・・・・・っ!!



ざわっ・・・!



何の話やねん(


でしゃばりましたごめんなさい。

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