亜実さんと戦ってみた
いやいやいやいやいやいや、周の母親がこんななわけ無いでしょ、ただのジョークですとも。
と、作者である私は語らせて頂きます。
「あらあら、そんなことないのに」
ふふっと笑う亜美さん。
いやいやいやいやいやいや。
周といえば可愛らしい天然ボケキャラ。
その母親が負かした相手の指を回収するような非道残虐な女!?
「やだわ~、あんなのノリじゃないの」
ノリじゃねーよ、ノリで指なんか持ってかれてたまるか。
第一こんな周をそのまま大きくしたようなぽけ~っとしたキャラがギャンブルなんか強いわけないでしょ。
「あらそう?こう見えてポーカーには自信があるのよ」
ほほう、面白い。
ならば勝負と行きますか?
「ええ、ぜひとも」
よかろう!ならば何を賭ける?
「そうねぇ・・・・・・出番とか」
出番?あ、そう、出番ね。
なるほど、俺が勝ったら今後のあなたの出番が1個減って、あなたが勝ったら出番が1個増えるのね。
「私はもういいから、主人の方を出してもらいたいわ~」
いやいやいやいや、ちょ、え?設定なんて考えてないスよ?
考えてたらもっと前からちょこちょこ出してるし。
「あら、勝負の前からもう負けたときの事考えてるの?
これじゃ楽勝もいいところね」
カチーン。
やったろうじゃねーか!
ならばここに取り出したるトランプ!これをシャッフルしてもらおうか
「そうこなくっちゃね。
じゃ、カットするわね」
シャシャシャシャ・・・・・・
う~む、慣れていらっしゃる・・・・・・。
だがしかしこちらもそう簡単に負けるわけには行かないんだよ。
悪いが・・・・・・イカサマをさせてもらおうか。
「はい、カット終わり。
あら?何ブツブツ言ってるの?」
いえ別に。
じゃ、勝負と行きますか。
1回で決めますよ?
「OKよ」
俺はカードを受け取って配る。
クククク、悪いが勝負は既についている・・・・・・。
旦那の出番なんて不要な手間かけてなんかいられないんだよ。
実はこのトランプ、Aが4枚とその他1枚が抜けているのさ。
それら5枚のカードは俺の手の中・・・・・・あんたがシャッフルしたカードの一番下に、受け取ったときに裏表逆にセットした。
これが何を意味するか・・・・・・分かるかな?クククク・・・・・・。
ほい、じゃあ5枚ずつね。
「は~い、ん~と・・・・・・じゃあどうしようかな?3枚交換で」
ならば俺は・・・・・・4枚交換します。
「あら?4枚も?残した1枚は何なのかしら?」
さぁ~?何でしょうねぇ。
ほい、じゃあ3枚ね。
「はいはい」
ピッピッピッとカードを3枚配る俺。
その直後、亜実さんが手札に気を取られている隙に山札をひっくり返す。
すると!裏表逆にセットされた底の5枚が一番上に来る!
じゃ、俺は4枚ね、と言いながら山札を手にとってそのA4枚を手中に収め、山札をテーブルに戻すときにコッソリひっくり返す。
同時に裏表逆の残った1枚を元に戻して完成、これで証拠も残らない。
フフフ、我ながら完璧!
亜実さんは配られたカードを手にしたままずっとニコニコしている。
ククク、どんないいカードか知らんが・・・・・・。
ジョーカーの無いこの52枚のトランプの中じゃAのフォーカードを越えられるのはストレートフラッシュのみ!
さぁ、観念してもらおうか。
「じゃ、行くわよ~」
ええ、行きましょう。
俺は・・・・・・Aのフォーカード!
「!!」
フハハハハハ!恐怖に引きつった表情を見せろ!!
・・・・・・え?笑ってる?いや、まさか!?
亜実さんはパサッと手札を見せる。
3、4、5、6、7、ストレート?
いや!全てスペード!
「ストレートフラッシュ♪」
ぐにゃ~!!
「はい、決着ね。
それじゃ主人の出番お願いn・・・」
ま、待て!
「あら、ここに来て約束の反故かしら?」
・・・・・・クククク、危ない危ない、ボーっとして思わず見過ごすところ・・・・・・。
「・・・・・・・・・」
そのカード、裏側を見せてもらおうか!!
「・・・・・・ちぇ~」
パサッと返したカード。
その色は赤!
俺が用意したトランプの裏側は黒だ!!
予め隠し持ってましたね?抜け目ない女だ。
「ばれちゃったか~。
しょうがないわね、主人の件は諦めるわ。
はいこれ、私の実際のカード、返しとくわね。
それじゃ、またの機会にね~」
ふ~、やれやれ。
まさかすり替えとはな・・・・・・。
さてさて、亜実さんの実際のカードはと。
あは、ダイヤのフラssy・・・・・・・・・・・・その数字は9、10、J、Q、K!?
ば、バカな!すり替えずとも俺には勝っていたというのか!?
それであえて勝ちを譲ったと!?
そんなバカな!!
こ、この残ったトランプの山札を調べれば分かること!!
俺はカードを広げる。
この手札もすり替えならこの山札からダイヤの9、10、J、Q、Kが見つかるはず!
ダイヤの9、10、J、Q、K・・・・・・
ダイヤの9、10、J、Q、K・・・・・・
ダイヤの9、10、J、Q、K・・・・・・
な、無い!?
ダイヤの9、10、J、Q、Kの5枚が!!
ということはまさか本当に・・・・・・。
「・・・・・・だから言ったでしょう?」
!?周!?
「虎の尾をわざわざ踏むことは無いのよ・・・・・・」
奴は「別」なんだ・・・・・・っ!!
ざわっ・・・!
何の話やねん(
でしゃばりましたごめんなさい。




