三人組
mixiでは台本形式だったのを、せっかくなので直しました。
「・・・・・・」
ある日の事、麗奈を慕う不良の一人ジュンは考え込んでいた。
「おう!どうしたんじゃ!ジュン」
「何黄昏てんのよ」
そこにいつも一緒に行動するアキラとユウがやってきた。
「・・・・・・ちょっと気になる事があってさ」
ジュンはボソッと呟くように返事をした。
アキラとユウは顔を見合わせた後、「何が?」と聞き返す。
ジュンはため息をついた後、語り始めた。
「確認したいこともあるから答えて。
まず本名」
ジュンの言葉に意味が分からないと首をかしげつつ、二人はそれぞれ答えた。
「塚田明」
「羽佐間祐希よ」
「そして俺は庄司純一・・・・・・。
じゃあ身長は?」
やはり意味が分からないと首をかしげつつ、二人は答える。
「確か、193じゃったか」
「この間測って158」
「俺は170。
次に好きなことと、スポーツと勉強の得意不得意」
「・・・・・・何を聞きたいのかよく分からんが・・・・・・。
暴れるのがすきじゃのう!スポーツはわりと得意じゃ。
勉強は苦手じゃの・・・・・・」
「からかうのが好きかな?スポーツはちょっと・・・・・・。
勉強も少しね」
「俺は音楽聴くのが好きだ。
スポーツはそこそこできるし勉強もそれほど苦手じゃない」
お前だけなんか違くない?という視線を無視してジュンは言葉を続ける。
「好きな食べ物と嫌いな食べ物」
「ステーキとかの肉が好きじゃ。
逆に魚は苦手じゃな。
あの骨がちくちく刺さるのが・・・・・・かといってちまちまとるのも面倒じゃし」
「辛い物はだいたい好き。
納豆は食べ物じゃないと思ってる」
「そうか。
俺は濃い味の料理が好きだ。
そして甘い物が苦手。」
そこまで言って再びため息をつくと、ジュンはとうとう本来の疑問をぶつけて来た。
「なぁ」
「ん?」
「どしたの?」
「ここまで違うのに、俺達ってどうしていつも一緒に行動してるんだ?」
「・・・・・・それは・・・・・・」
「う~ん・・・・・・仲間だから、じゃないの?」
「おお、なるほど、そいつぁかっこいいのぉ!」
「ね?いいでしょ?仲間だからいつも一緒にいるのよ」
結論はあっさりと出た。
「あ、そう。まぁいいけど・・・・・・」
「それよりまたボーリング行かない?
あれから鍛えてスコア上げたんだ!」
「おう!いいのう!また行くぞ!」
納得いかなそうに、しかし半分くらい納得してしまった自分に呆れながらジュンは二人と共に街へ繰り出して行った。
いや、ただそれだけの話。
懐かしき三人組。
初登場が公園で子供達に絡んでいたところ。
ユウの最後登場が市内大会昼飯。
ジュンの最後登場が麗奈がバスケットやるかどうかというところ。
アキラはその話になる前、喫茶店で再会したところ。
三人セットの最後も喫茶店のところ。
悪い奴らのはずがそのうちいい奴らに・・・・・・。
根っからの悪人なんてそこらへんにいるわけが無いのですよ。




