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電脳狂戦士 現代ダンジョンに挑む  作者: saikasyuu
電脳狂戦士 仲間が増える
22/892

交渉と新武器

2024/06/20 改稿して増えた話です。

俺と日坂さんの仕事を、完全に分ける。

それによって、日坂さんは俺と一緒にいないといけない。


・・・でも今思うと、これあれだな。

親の治療費をチラつかせてお前の自由を奪うぜげへへって感じー・・・


「あ、急に死にたくなってきたぞ?」

「アホ行ってないで早くご飯食べてよお兄ちゃん」

「そうよ宗次。糸、手に入れてくるんでしょう?」

「そうだったわ」


あれだ。日坂さんに嫌われないように気を付けよう。

本当に死にたくなっちゃう・・・。

















冒険者協会の一室。

割と最近常連になりつつあるその部屋で、俺と日坂さんは桜木さんを待っていた。


「な、何かすっごくいいお菓子なような」

「まぁ一応俺達VIPなんでね?」

「そ、そうなんですか?」

「スキルスクロール売ったらそうなるんですって」


協会への貢献ってね。

そのせいか受付時にめっちゃ頭下げられたし。


俺はのんびり、日坂さんは緊張した面持ちで時間が過ぎる。


数分したら、ついに桜木さんがやってきた。


「すみません。お待たせしました」

「いえそんなには・・・あれ?」

「失礼。こちらは佐々木です。スキル習得者・・・になる予定の者です」

「あ、なるほど」

「佐々木だ。今日はよろしく頼む」

「護衛にも着いてきてもらうことになりました。それに武器についても」

「武器?」

「俺のです。護衛だけだと高すぎるって」

「あ、そうなんだ」


日坂さんはちょっとほっとした様な表情になった。

ああうん。心配させてたのねすんません。


「それじゃあまずはスクロールを」

「はいこれです」

「確かに・・・佐々木」

「ああ。では、こっちが武器でs・・・だ」

「??。ありがとうございます」


スクロールを渡すと、代わりに箱を渡された。

そこまで大きくはない。でも重さ的に確かに中に入っているな。


確認の為箱を開けると、そこには赤い色の篭手と脚甲が入っていた。


「【赫爪】という武器だ。私が新発見した、ダンジョン武器になるます」


佐々木さんさっきから日本語おかしくない??


「ところでダンジョン武器とは」

「えーっと。ダンジョンの中手に入る宝箱とかから手に入る、特殊な力を持つ武器・・・のことですよね?」

「その通りです・・・そう言う形に落ち着いたのですね」

「お陰で面倒がなくなって集中出来ますよ」

「良いと思います。お互いが納得しているなら猶更」


俺が知らない事を日坂さんが教えてくれた。

それを見た桜木さんは、俺達の関係を見抜いたらしい。

何か、めっちゃ笑顔なのはあれだけど。


「付けてみてください。後、佐々木は普通に戻りなさい」

「あ、ああ・・・」


言われた通り全部付けてみる。

しっくりくるな、サイズは自動で調整されるそうだが・・・完璧なんだな。


「握って見てくれ。すると、爪が出てくる」

「・・・へぇ。力むだけでも良いんだ」

「一瞬で使いこなせましたね」

「流石だ・・・」


感覚的には、大分昔に使ってたアークでの武器に近いか。

かぎ爪と通常の篭手として使い分けられる武器だったか。


しかし使ってた期間は割と長い。

一時期は俺の代名詞になってたくらいだ。

馴染む・・・良い武器だな。


「だと思った」

「だと?」

「んんっ!!」

「・・・そんな感じがしたんだ!!」

「なるほど!!!」

「・・・今ので流されるんですか?」

「と、戸村君なので」


イイネ。今すぐにでも戦いたいくらいには馴染んでいる。

最近はもっとデカい爪ばっかり使ってたからな。

偶にはいいだろ、こういうのも。


「ところで、佐々木さんて俺の事・・・てか、蒼セカンドの事、知ってる人です?」

「ぶっ!?」

「あ、気が付いてたんですね」

「いや。これが合うって知ってるの、中々いないですし」


それこそ筋金入りのアークプレイヤーでも無ければ知らない話だ。

歴で言うと四年以上か。それくらい。


あとそう分かってから、改めて佐々木さんを見て思ったことがある。


「得物はデカい刃物。それも斧とかじゃなくて、多分刀系の片刃・・・出刃包丁かな」

「・・・見て、分かるんですか?」

「歩き方で何となく。ただダンジョンだと別の武器っすね。まぁあれはそもそも存在しないか」

「・・・せ、正解です」


多分アークで戦ってた時間の方が長いんだなこの人。

だから歩き方に微妙に癖が残ってる。

その経験を合わせて、冒険者としての戦い方を確立させたタイプと見た。


そこまで俺がわかったのなら隠せないと思ったのか、佐々木さんは話してくれた。


どうもこの人、俺のファンらしい。


「さ、サインを・・・」

「そこまでですか?」

「良いっすよ」

「良いんだ・・・」


サインくらいなら別にまぁって感じだ。


あとそれを聞いて思い出した。

アークの方で俺の戦い方を研究してる連中がいるんだが、そいつらの所に良く出入りしてるプレイヤーがいる。

そのうちの一人が出刃包丁のプレイヤーだったはずだ。


確か去年のコンビ大会にも出ていたっけ。

決勝まで残ったのだが、相方がそこまでだったのと、相手がアーサーだったのもあって負けてたっけ。

ただ個人と言うだけで見たら、十分に強い人だなと思ったから覚えてたわ。


「本当ならば、あの爪を用意したかったのですが」

「いやまぁそれはねぇ?」

「実際作ってもらおうとしてましたよ、こいつ」

「ダメだったんですか?」

「流石に大きすぎるというのと・・・満足いく性能にならないとのことで」

「あんな物を使わせるわけにいかない・・・!!」


強火であった。ああうん。アークにいるわ、こういう人。



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