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第44話 ゴブリンの巣

「よっと!」


ゴブリンの巣は洞窟になっており、結構手狭だった。


「これならネマじゃなくて俺で正解だな」


ネマなら広範囲をカバーできるが、蔓が長くて振り回しづらかっただろう。


「いや、長さ調節できるのか?」


そこは聞いてなかったので、把握していない。


「ここが最後かな」


少し開けた所にたどり着き、多くのゴブリンが待ち構えていた。


「あそこは」


知的なゴブリンがいるのだろう、区切られて部屋みたいな所が作られていた。


「取り合えず片づけるか!」


直接攻撃のスキルは持っていないので、殴って倒していく。


「デバフ効果は必要ないな」


雑魚ばかりなので作業になっている。


ものの数分で片づけ、部屋になっているところを確認しにいく。


中に入ると、異臭がした。


「なんだ?」


椅子には、ふんぞり返っているゴブリンキングが座っていた。


「オイ! お前の部下は全滅したぞ!」


「ギギ!」


外が静かになっても気づかなかったのか、俺が入ってきたことに驚いて慌てて武器を構える。

ふと、奥にある牢に気づいた。


「てめぇ」


中には女性が囚われており、全裸で倒れていた。

ゴブリンの慰み者になったのが一目瞭然である、妊娠しないとはいえ最悪な末路だろう。

ゴブリンキングが何か投げつけてきたが、左手で払い一瞬で間を詰める。


「殺してやる感謝しろよ」


本当は、苦しめてやりたいところだが女性を一刻も早く助けることが先決だろう。

ゴブリンキングの頭を左手で打ち抜いた。


牢の前にいき、破壊して女性を助け出す。


「大丈夫ですか?」


女性はピクリと瞼を動かしたが、反応がない。


「水牢! 突風!」


スキルを上手く操作し、女性の身体を綺麗にする。

自分の着ていたローブで包み込み洞窟から出る。


「ザハさん! 討伐終わりました!」


「お帰りなさいご無事でなによりです、その方は?」


「はい、ゴブリンに捕まっていたみたいで」


その一言で察したのだろう、悲しそうな顔をする。


「そうですか、では我々の村で休んでもらいましょうか」


「お願いします」


馬車まで戻り、チェルシー達に説明をする。


「そうですか、お可哀そうに」


同じ女性として感じる部分があるのか、ネマとチェルシーも悲しそうな表情を見せる。


「チェルシー女性のことを観ててくれ」


ヒーラーがそばにいた方が良いのでチェルシーにお願いする。


「わかりました」


回復スキルは先ほどかけてもらったので、今は傍で寄り添っている。


「よしじゃあ行こうか」


俺が馬車を操りながら村の少女の案内の元、向かうことになった。





村人は徒歩です!

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