第23話 合同演習 元恋人レティシア
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では、本日ラスト投稿!
「私はこれで失礼しよう」
そう言ってアルメスさんは出ていった。
告白されたドキドキがまだ残っているが、どうにか表に出さないようにする。
「ちょっと外で空気吸いながら話さない?」
「いいよ」
レティシアに誘われ外に出る。
その際に、チェルシーとネマに断りを入れておいた。
「話って?」
「さっきの話は本当?」
分かれる時はあえて敬語を使っていたレティシアだが、今は恋人同士だったころのような話し方だ。
「聞いてた?」
「うん、アルメスさんがアルのこと好きだったなんて」
「冗談・・・・・・じゃないよな」
「女の人が冗談で人を好きとか言わないよ、ましてや騎士団長だよ?」
「そうだよな、立場的に冗談で言ってるの聞かれたら信頼が落ちそうだよな」
「そう、で? アルは断ってたけど本当なの?」
「あんまり聞かないでくれるかな? この気持ちはアルメスさんにしか言いたくない」
「そう、ごめん」
「それ以上聞かないならいいよ、それで話って?」
「うん、ちょっとねそろそろ本気で国家探索者やめようかと思って」
「え?なにも国家探索者まで辞める必要はなくないか?」
「ううん、アルと別れて気づかされたっていうか、アルがどれだけパーティーのことを考えて動いてくれていたかってこと」
「そうかな」
「そうよ! 後衛での動き方も、アーサーの暴走だってアルが全部コントロールしてくれてたじゃない!」
レティシアは俺の働きに気づいてくれたらしい。
「アルがどれだけ大事な存在かってことが分かったの!」
そう言ってレティシアは俺に抱き着いてきた。
「ちょっと!」
流石にまずい思い引きはがす。
「今はアーサーと付き合ってるんでしょ?」
「うん、でも辞める前に別れるつもり」
「そうか、でも今は付き合ってるんでしょ? ダメだよちゃんとしなきゃ」
「うん」
レティシアが素直に頷く。
「ねぇ、私が国家探索者辞めたら寄りを戻してくれる?」
アルの中で怒りが沸々と湧いてきた。
しかし、理性でなんとか抑える。
「ごめん、正直今は誰かと恋人になるとか考えられないな」
「ふふ! 私振られちゃったね」
レティシアはおどけて見せた。
正直あんな酷いことをしておいて、よく自分がまだ信頼されていると思えたもんだ。
「あのね、辞めた後私正直探索者としてやっていく自信がないの、だから次の仲間が見つかるまでアルのところでお世話になれないかな?」
酷いことをされたとはいえ、謝罪は一応貰っている。
一度許した形になっているので突き放すのは流石にやりすぎかなと思った。
「わかった、次の仲間が見つかるまでだぞ?」
「本当! ありがとう! 次の仲間が見つかるまでよろしくね」
「ちゃんと探せよ?」
「うん! もちろん」
まぁあまりにも居候するならリーダー権限で突き放すか、知り合いのクランでも紹介しようと思う。
自分で甘いと思ったが、これで丸く収まるならいいかなと思った。
アーサーからの謝罪はないのでまだ許せないが。
レティシアさんがパーティーに!
さてさてどうなるやら。




