登場人物設定 魔王編
・エルダークラウン
王席序列第一位 竜帝ヴァルガンド・ドル・ジルナス
身長:180cm 髪:黒 眼:金
エルダー大同盟の盟主であり、竜人族の王。229歳。見た目年齢は23歳。
後ろで纏めた癖のある長い黒髪と、蛇の目のように縦に割れた瞳孔を持つ男で、誰もが息を呑む絶世の美男。その吊り上った目で見られて失神するご婦人方も多いとか。
その身から漂う威圧感と生来のカリスマは、見るもの全てを平伏させる。……のだが、口を開けばちゃらんぽらん。やることなすことぶっ飛んでいて、長い付き合いのある者からさえ何を考えてるかわからないと言われることがしばしば。
何で竜帝なんかやってんの?と他の王たちによく訪ねられるのが最近の悩み。
着用している鎧は、初代竜帝の亡骸を使って作り上げたドラゴンメイル。本人的には(物理的に)重いし(精神的に)重いしで正式な場でしか着たがらない。
・エルダーオーシャン
王席序列第二位 魔導王ディードラ・アレクサンド
身長:187cm 髪:黒 眼:赤
魔人族の王。80歳。人間換算で26歳ほど。
短く切りそろえた黒髪に、妖しく光る赤い眼を持つ。顔立ちはキリッと整っている方だが、いわゆる普通のイケメン。
魔導具を作るのが趣味で、気がつけば一日中作業机に向かって過ごしていることがある。
最近の悩みは、気を抜くとヴァルガンドのカリスマにやられて心臓が高鳴ること。「俺はホモじゃない、俺はホモじゃない」と必死に呟く姿が多くの魔人に目撃されている。
現在着用している軍服を、一度国が財政難になった時に何気なく「売ってはどうか」と先代に言って、先祖代々伝わる礼服を売り飛ばせというのかと大目玉を食らったことがある。
・エルダーフォレスト
王席序列第三位 精霊王エリシルシア・オークウッド
身長:172cm 髪:金 瞳:緑
おそらく世間一般が想像するであろうエルフとほぼ一致した容姿を持つ、エルフ族の女王。450歳。人間換算で22歳前後。
優しげな曲線を描く目と、長く伸ばした金糸のような髪が特徴的。大きすぎず小さすぎない理想的な膨らみを持つ、いわゆるスレンダー美女。
まるで彫刻家が生涯を費やして作られた最高傑作のような、芸術的な顔立ちだが、ヴァルガンドには及ばない。それが女性として悔しいが、まああの人だし、と諦めてもいる。
メリドール大陸の王の中で一番の、そして唯一の常識人。ゆえに苦労が絶えず、ストレスに晒される肌を気にして自作の化粧品を所持している。
肌一つとっても、ナメられるわけにはいかない。そんな気合を入れて女王となったものの、空回りする毎日。
・エルダーケイヴ
王席序列第四位 金色王ダング・グロブフィスト
身長:125cm 髪:銀 瞳:赤銅
ドワーフ族の王。150歳。人間換算で50歳相当。
無造作に伸ばした銀色の髪と、緩やかに下がった目尻を持つ好々爺。ドワーフらしく伸ばした髭はまるでジャングル。
ビア樽のようなどっしりした体系と、弛んで見える腹からは想像し難いが、筋骨隆々で腹筋も割れている。ただし、年をとってからだんだんと脂肪がついてきたことから少し見え辛くなってきた。
ドワーフの中でも1、2を争う酒好きで、火酒、竜酒、葡萄酒など、なんでも飲めるしなんでも欲しがる。面倒ごとを押し付けられても、美味い酒をもらえれば文句を言わないほど。
精神年齢は一番年をとっている筈だが、どこか子ども染みた言動で周囲を振り回すこともしばしば。
・エルダーグラウンド
王席序列第五位 獣王アリル・エル・ルエル
身長:165cm 髪:金 瞳:金
獣人族の女王。22歳。
後ろだけを伸ばして短く切りそろえた金色の髪と、鋭く吊り上った好戦的な目は、初めて見る者にキツそうな女性という印象を抱かせる。
ほっそりとしたシルエットの無駄のない体には、しなやかな筋肉がついている。無駄がなさすぎて、胸囲もないことは決して言ってはいけない。もれなく拳が飛んでくる。
乱暴な言葉遣いと動作をエリシルシアからよく注意されるが、だからといって仲が悪いわけでもなく、出来の悪い妹と賢い姉のような間柄。
本人は否定するが、頭が弱い。考えるより先に手が出るタイプ。勉強嫌いでもあるため側近たちには泣かれ、ヴァルガンドにはからかわれる日々。
王席序列…王としての能力が高いものから順に与えられた序列。発言権は二位までは平等。
寿命
竜人族…5000年前後
魔人族…300年
エルフ族…2000年
ドワーフ族…300年
獣人族…60年