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余次元住まいのハザマ様!part4 短編  作者: 山桃


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めくれている者は救われている

愛される者の無自覚な凶器……自分のあずかり知らぬところで人を傷つけている。それが自身の『業』なのだと、私はやっと自覚した。

この業のせいで、安納(あんのう)先輩や小夏さんに命を狙われたのだ。


私は、自分の身代わりになってくれた人との婚約を非情にも拒絶してしまった。

無論、月島秀青(ハザマ様)が清廉潔白な人だったというわけではない。何人もの女性を遊んで捨てた……彼にはそのような過去があり、お互いの業と絡み合った結果が今の状況なのだと思う。


私を見守り続けてくれた結果、彼がストーカーのようになってしまっていた事や、すべてをわかっていても過去には戻れない。

だからこそ、今のままで節度を保った関係を続けていくのが良いと思っている。


*****


御影様が、私のおでこに封印のようなものを施してくれた。なんでも、私自身のエネルギーを封印に供給し、自動で補強し続ける見えないプログラムを作ってくれたとのこと。私が生きている間は、ずっとこの封印が続くらしい。


私が「御影様の心の声が聞けなくなって残念♡」とからかうように言うと、

「やめてくれよ。初音が相手だから、完全に油断してた」と、彼は耳を赤くして照れていた。


*****


私がハザマ様に、「私と出会って人生がハードモードになってしまって、お辛くはありませんか?」と質問すると、彼は遠くを見つめ、静かに言った。


「大変だと感じる時もあるが、そういう時は体から抜け出て過去に戻るんだ。あの世には時間の縛りがないから」


「小学校の校庭に置き去りにされて、服の中に虫や蜘蛛を入れられる嫌がらせを受けた時。走って助けに来てくれた女の子からは、真っ白な光が溢れ出ていて……それが白い翼のように広がって、本当に天使に見えた」


「あの姿こそ、人間の本当の姿なんだろう。それを見ることができるだけでも、自分は救われている」




   余次元住まいのハザマ様!part4 <完>

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