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その日は、
金曜日であった。
土日が休みな今週はラストの出勤である金曜日。
僕は普段、チームで仕事をしているが、
僕の、うっかり、で惨事になりそうなトラブルが発生した…。
幸いにも、チームメイトのフォローで、
事なきを得たが帰宅した僕は、
沈みに沈んでいた。
久しぶりにアルコールを過剰に飲み、
そのまま眠りに就いた…。
《金縛り》とは、
これを言うのだろうか?
意識は、ある…
だが、体を何一つ動かせず、
目も開けられない…。
その時、
僕は、声を聴いた。
「今回は保留とする…。」
…保留って?
「そなたの願い事だよ。」
…保留なんですか?
「イエス!
わたしは、世にいる人達の全ての願い事を知ることが出来る…。
そなたが、願ったことは、
比較的、まともなことであった…。
でも、
今回は保留♪」
…願い事に、まともだとか、そうじゃない、
みたいの、あるんですか…?
「なんや、その、やさぐれた言い方!
金縛り、解かんぞ!!」
…すいませんでした…。
「いや、つまりな…これだけ人が存在する世の中で、そなた自身が、変わらないと、
そなたは、また同じようなことで、
悩み、悔やむことを繰り返すわけだよ…。
神頼みで願い叶えるの、取っておいてくれないか…?
この先、そなたが歩む人生において、
そなたは、必ず、
今こそ、わたしに何とかしてほしい!の瞬間が来る…。」
…それは、いつですか?
「…明日かもしれないし、
10年後かもしれない…。
その時まで、達者でな♪」
僕の金縛りは解け、
目を開いた僕は、
新しい朝が来たことを知る…。
カーテンも開けば、
晴れは晴れだが、
小雪が舞い散っている外を見た…。
自室から朝ごはんを食べるために、
出ようとした時、
マイデスクの上にあった1冊の本が、
目に入った。
読みかけであった。
最終章をまだ読んでいなかった。
(朝食とったら、完読しよう♪)と、
僕は台所に向かった…。
【おわり】




