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第2話 最高の。「友人」

短めです。

 あれから一週間。特にすることもないので、家でゴロゴロしながら思考に耽る。


 考えていることは池田の事だった。


 あの出来事から完全に池田とは話さなくなってしまっていた。


 池田がそっけなくなってから、最初の頃には、普通に挨拶を交わしていた。しかし、いつの間にか池田からの返事がなくなっていた。そうして、会話が徐々に減っていき、今では会話が完全になくなっていった。


 実はこんなことは今までで初めてだった。


 中学で出会った時から、今までほとんどの時間を一緒に過ごしていた。


 しかし、今の今まで「ケンカ」というものもしたことがなかった。


 自分でも驚くほどに気が合う友達、いや、親友と思っていた。


 もちろん話さなくなった今でも大切な友人であることには変わりはない。


 確かに雫が彼女になって、少し雫と一緒にいる時間は増えたが、もちろん池田と遊ぶ時間も取るつもりだった。


 最初は、少し雫との時間を優先してしまっていたが、こんな風にまでなるほど池田との時間を取らなかったわけではないと思う。


 しかし、ここまで深く考えると、改めて何かが心の奥で引っかかるような気がした。


 なんだこの違和感は。


 改めて今まで起こった出来事を整理する、が。


 そもそも……なんで池田と僕はここまで話さなくなってしまったんだ?どうして池田は俺と距離をとったんだ?


 ……妙な違和感の正体はこれだったのか。


 特に理由はない、という事もないのだろう。池田には池田の気持ちがあって、それをわかり切れなかった僕も悪い。


 この違和感の正体が分かった途端、スッキリしたとともにやらなければいけない事を思い出した。


 理由を聞いて仲直りしよう。何かしら理由があったのだろう。


 なんで距離を置いたのかを聞いて、僕に出来ることがあるなら改善しよう。


 そして、また改めて友人(・・)として、親友として、池田と関わりたい。


 あいつは、いつもぽかんとしてて、何考えているかわかんなくて、でも友達の事となると妙に鋭くて。


 そんなあいつが友人として好きだった。


 こんなに気の合う友達は後にも先にも池田一人だろう。そう思えたるほどだった。


 この後とる行動は一つ。


 思い立ったらすぐ実行。


 そうしてメッセージアプリを開き池田にメッセージを送る。


 「今からエオン集合な」


 と一言。


 すぐさま返事が返ってくる。

 

 返信は「ok」と書かれた熊のスタンプ一つだけだった。

今回も読んでいただきありがとうございます!


思いの交差がはっきりしてきました。天根川は「友人」として、池田は「思い人」として。


これからどうなるかが気になる人や、面白い!と思った方はブクマやお星さまをよろしくお願いします。!

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