表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/126

―39―

 私はビルの中のお店というお店を見て回ったけど、やっぱり同じ物はなくて、ショッピングモールにも足を伸ばしてみたものの、結果は空振りだった。


 インターネットショッピングでなら、同じ傘を見付けられるかも知れないけど、あのお兄さんは外国人だったし、もしかしたら外国のお店で買った物かも知れない。


 まだクレジットカードを持っていない高校生が買うのは難しそうな気がしたから、私はショッピングモールのお店の一つで、お兄さんの日傘に一番似ている折り畳みの日傘を買った。


 黒地に、デフォルメされた赤い薔薇のワンポイントが描かれている日傘だ。


 黒い無地の傘を買おうかとも思ったけど、あのお兄さんのファッションからして、味気ない無地の傘よりは可愛い柄が入っていた方が気に入ってくれそうな気がする。


 私は日傘の入った小さなビニール袋を手にショッピングモールを出ると、駅前のビルへ戻ることにした。


 図書館で、少し調べたいことがあるのだ。

 

 ショッピングモールから駅隣のビルに行くには、駅を通り抜けるのが一番の近道で、私は真っ直ぐ駅に向かった。


 南口の階段を上がると、レンタルビデオ店や改札の横を素通りして歩いて行く。


 日曜日だからそれなりに人は多いけど、電車が来た直後でもなければ、真っ直ぐ歩けない程混雑することはなかった。


 券売機と駅ビルの入り口に挟まれた通路を歩いて北口に出ると、急に目の前が開ける。


 淡い茶色を基調にしたペデストリアンデッキの向こうに、いくつもの高層マンションやビルが見えた。


 ペデストリアンデッキは私が目指すビルだけでなく、衣料品や雑貨も扱う大きなスーパーマーケットにも直結していたけど、品揃えがあまり中高生向けではない感じだから、そちらにはあまり足が向かない。

 

 私が向かう駅隣のビルは、出入り口の上にいろいろなテナントの看板が並んでいて、せり出した上階にはこの商業ビルの大きな看板が掛かっていた。


 その上は一面ガラス張りになっていて、ビルの向かって左端にあるシースルーエレベーターの部分が丸く膨らんでいる。

 






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ