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雪が溶ける前に  作者: 山口
2/17

②思い出

目が覚めると床に倒れていた。酔っ払って寝てしまったのか。時刻は午後10時。明日休みだから良かったが早く風呂に入って寝なければ。と考えていたら美琴は思い出した。そとにいた人を。気になり部屋のドアの除き穴から除くとやはりまだ待っている。待ってれば入れてもらえるという発想が信じられないが冬の夜に外に何時間もいさせるのは申し訳がないから入れてあげることにした。


外で倒れていた奴は、やはり翔だった。私の高校の時の元カレだ。ずっと一緒で最終的に結婚するのでは?と思うほど仲が良く、周りからも羨ましがられる二人だった。だが翔は何も言わずにある日突然消えた。学校に来なくなったとかではなくて本当に消えた。家にもいなくなり、連絡もつかなくなり、まるで失踪のように翔は消えてしたったのだ。翔との時間が1番好きだった美琴にとってはかなりのダメージだった。ずっと忘れようとして、でも忘れられなくて、やっと忘れられたこのごろに、翔が戻ってきた。体格も顔も声も、高校の時から同じでヘラヘラと私の買ったビールを飲んでいる。ずっとどこで何をしてきたのか、なぜ今戻ってきたのか、なぜ私の部屋を知っていたのか分からないが、とりあえず今晩は泊めてやろう。そのかわり明日には出てってもらう。


「飲みたいだけ飲んでいいし、奥のベッドも使っていいけど、明日の朝起きたら出てって」

「え?俺ここ住んじゃだめなの?」

ダメに決まってるだろ。と呟き美琴は脱衣場へ向かった。

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