第壱話 奇妙な記事
凡そ4年ぶりに戻ってきました。
そして今と比べてもあまりにも拙い文章に顔から火が出る思いです。
しかし書き直してなお拙い文章に自分の技量不足を食いております
まだまだへたくそですがどうか最後までご覧ください。
ではでは「東方使人物語」始まりです。
……暑い。
とにかく暑い。どうして最近はこう夏は昔と比べて暑いのだろう。ホント嫌になる。
夏休みの初め、特にやることもなかったから宿題は終わっていたが、それが逆にやることをなくさせていた。
今、何をするわけでもなくただただベッドの上から窓越しに空を眺めている少年、梶井隆史。高校二年の彼は、特別勉強が人よりできるわけでもスポーツが万能なわけでもない。ごくごくどこにでもいそうな、男子高校生だった。
そんな彼にも好きなことがあった。
”東方Project” 上海アリス幻樂団が制作している弾幕STGである。
彼がパソコンを手に入れて間もないころ、Yuobetuで偶然見かけた動画がきっかけだった。
それからというもの彼は東方の世界にのめりこんでいった。二次創作、原作、それぞれの良さを見出し楽しんでいた。彼の東方への思いはここでとどまっていた。
しかしこの夏の出来事が、彼の人生を大きく変えることになる。
「ネットで東方系の記事でも漁るか」
SNSに疎い隆がネットですることといえばまとめサイト巡りなどお世辞にも印象がいいとはいえないこと。しかし隆にとっては数少ない娯楽のひとつでもあった。
そんな中ふと妙なタイトルが隆の目に止まったのだ。
「幻想郷行ってきたんだけどなんか質問ある?」
驚いた、だが、同時にただのネタではないか、という思いもあった。
でも、見ずにはいられないものでもあった。
こんなことが書いてあった。
1.まずひとつ言っておく
これは釣りじゃない
本当に行ってきたんだ
2.>>1釣り乙w
5.>>1きっとそれは夢だ
いい夢だったなw
8.いやホントに行けたんだ
取り合えず話を聞いてくれ
9.場所まではさすがに言えないが、ゲーセンにでも行こうと思っ
て歩いてたんだ
道なりに行くと遠いから神社の裏の森を通る裏道を通ってな
12.9>>森あるとか田舎杉www
13.でもいつもと違って歩いても歩いても森から出れないんだわ
それどころか見たことない場所を通ってることに気がついた
俺まっすぐしか進んでないんだけど
14.>>13方向音痴乙
25.>>14いつもはちゃんと通れるんだ
26.なんか薄気味悪くて帰ろうと思って振り返った瞬間何かにぶつ
かったんだ
驚いて見たんだがそこには黒い塊があったんだ
30.>>26それって・・・
34.黒い塊から突然何かが出てきた
金髪で赤いリボン、黒い服、そうだよルーミアそのものだよ
35.そして紅魔郷で言ってたように「あなたは食べてもいい人間?」
て聞いてきたんだ
36.>>35それは夢だ。お前の妄想がルーミアを作り出したんだよ
40.殺される!って思った瞬間無我夢中で逃げたね。後ろから追い
かけてきてるんじゃないかってそういう考えも思い浮かばなか
った。
42.逃げ続けたら突然視界が開けて何かにつまずいて転んじまった
見ると近所の公園なんだよ
43.近所の公園も確かに鬱蒼としてたが小さな林があるだけだし
そもそも神社の森とは繋がってないんだ
50.>>43ホラーによくあるベタ展開じゃねーか
51.>>50俺はなかなかうまい話だったと思うぞ
55.俺はあの時間幻想郷にいたんだよ
なぜだかは知らんが確かに幻想入りしてルーミアに襲われたん
だ
60.そもそも森を歩いてるだけでそうそう東方キャラと会うか普通
62.>>60森を歩いてたって言ったが実を言うと2時間は彷徨ってた
66.>>62で、それで何を自慢したいわけ?
70.>>66ただ単に体験談として記録を残そうと
107.>>70俺スゲーだろ、幻想郷行けたんだぜっていう自慢ですね分かりますw
111.>>107 自慢じゃないと何度言ったら
150.やめやめ、釣りだろうとそうでなかろうと真実は闇の中さ
158.>>1のみぞ知る世界wwwww
160.>>158 wwww
162.じゃあの
ここでまとめサイトは終わっていた。
なんだか変な気がするが、この話の作者の技量の問題だろう。
取り合えず今の時点では、このことはあんまり信じられないことだな。
疲れたしもう休もう。
パソコンと閉じ、いつになったらあの親はパソコンを買い替えてくれるのだろうか、もう自分で買おうかな、などと言いながら、彼はベットに横になった。
今回は最後までお読みいただきありがとうございます。設定図鑑入ります。
梶井隆史 高校の二年生。東方が好き。
3ch 現実の世界で言う2ch
Yuobetu Youtubeのパロ ギコギコ動画もある。