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《黒の毎日》  作者: 主s.s
148/205

流しそうめん

8月26日㈪人間界編

最近、色んなことに巻き込まれているふたり。今日は、大人しく家にいた

「腹減ったな~ハン兄、飯」

「ちょうど良かったな。さっき素麺を茹でたとろこなんだ」

「素麺か…夏っぽくていいね。でも、そのまま食べるってわけにはいかないでしょ」

サキは二階へ上がり、何か探していた。そして、それを持って下へ降りてきた

「ジャァーン!流しそうめん器!」

二、三人用であり、流れるプールのように素麺が流れる仕組みだ

「…ちっさ」

「ちっさって、お前が持ったきたんじゃん。なんか…錆びてるし。なんか、黒い汁出てるし」

「しょうがないじゃん。一人暮らししてた時に買ったんだから」

「一人暮らしって、何年前よ?」

「えっと2011…年だから…十三年前?」

「…まだ行けるな」

そうしてふたりはその機械で流しそうめんをすることに。既に電池は入っており、あとは水を入れるだけである

「あ、これプラスチックだから、氷いるわ」

ハルト王子は計量カップに水と氷を入れ、それを流しそうめん器に入れた。そして、サキは電源ボタンを入れた

「なんか変な音しない?」

「こういうもんじゃない?」

「ふーん。素麺持ってきて」

「麺つゆもでしょ」

ハルト王子は冷蔵庫から茹でた素麺が入ったボウル。そして、水と混ぜた麺つゆを出した

「よし、入れるよ」

サキは箸でボウルの素麺をすくい、流しそうめん器へ入れた

「なんか、臭いな。火花散ってるし。動き遅っそ…」

「は?見間違いだろ?」

ハルト王子はサキがその機械に刻まれた、かすれているオレンジ色の文字が火花と見間違えた。そう思ったのだ。そして、彼はモーター部分に触れた。すると、とても熱かった。少々、手が赤くなっていた

「は?」

「ハン兄。よそ見してると全部食べるよ」

だが、既にそこにあった素麺は無かった

「サキ…食べたのか?全部?」

「うん!食べ…た」

すると、サキは苦しみ出した。腹を押さえており、冷や汗が出ていた。そして、唇は真っ青だった

「…サキ?」

「これはまずい…」

サキは机とキスをしそうなぐらいに、顔を埋めていた。ハルト王子はそれを不審に思い、距離を取った。そして、キッチンで赤く腫れた手を冷やしていた。ハルト王子はこう思った

「(どうせ、いつもの便意の腹痛だろう。放置放置)」

そうして、ハルト王子は流しそうめん器を片付け、家事に取り組んだ。だが、一向にサキの腹痛は良くならなかった。逆に悪化しているように見えた。だか、ハルト王子は夜になっても気づいていない

「サキ、晩御飯食べるからどいて…え?」

さすがに、腹痛が長すぎると彼は思った。彼はやっと、サキの異変に気づいたのだ

「…冗談だよな?」

珍しく意識がない。こういう場合、いつもなら返事が来るはずなのに

「(…え?こういうのって俺がなるのじゃないの?嫌だよ。こんな深夜十一時に救急車呼ぶとかさ…え?どうしよう?)」

ハルト王子は珍しいことに混乱し、その場に硬直していたのである

To Be Continued(つづく)

登場人物

サキ

ハルト王子

天気:晴れ時々曇り

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