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ミストの短編集  作者: ミスト


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12/22

久しぶりの手紙

私から貴方へ。


仕事から帰ってきた俺の前にはそう書かれた一通の手紙が置いてあった。


差出人の名前はなかった。


恐る恐る封を切ってみた。


「私から貴方へ、最近は寒くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか?こちらは相変わらずといった感じです。貴方の事ですから、無理をして働いているのかと心配になってます。」


俺の事を知ってるこの人はいったい誰だろう・・・


手紙の続きを読むと


「と言うわけで?(笑)レンジに貴方の好物だった肉じゃがを入れておきました。合鍵を使ったり勝手なことをして家に入ってすいません」


合鍵を使って入ったのか・・・レンジは冗談抜きで肉じゃがが入っていた。


「未練がましい女だと思われるかもしれないけど、私達は決して仲が悪くなって別れた訳じゃくお互いの仕事が忙しかったから別れるしかなかったと思ってます。もし良かったらまた肉じゃがを作りにうかがっても良いでしょうか?返事は合鍵と一緒にお願いします。」


俺は親だと思ってた女性が明子だと言う事に気づいて冷めたままの肉じゃがを口に頬張った。


冷めてるはずなのに・・・疲れが取れて心が暖かくなるような気持ちになった。


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