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食べ放題の店

王国の街を抜けて草原を歩いているシリンダーは、王国を出るときよりも元気がなかった。


「はぁ~・・・」


っと深い溜め息まで漏れている。


理由はテンビンの事ではない。

そう、それは『食べ放題』という文字を所々で見かけるせいだ。


シリンダーにとって『食べ放題』という文字は一番好きな文字である。みんなには隠しているが、スレンダーな体型に似合わないくらいに大食いなのである。


しかし、食べ放題というには当たり前だが店も赤字になってはいけない。


子供と大人の料金が天と地の差がある。


『子供はあまり食べなくて、大人はかなり食べる』という店の意図があり、そのように値段に差がある。


シリンダーは、騎士団に入隊した時はお金使いが荒く、休みの度に食べ放題の店に通っていたが、最近は節約を考え月に1回と決めている。


「よし!今回は極秘任務だ!それが終わったら自分のご褒美に食べ放題の店に行こう!!」


そう自分に言い聞かせ、『食べ放題』と書かれている店々をあとにした。


「あいつ、こんな所で突っ立ってなにをしていたのかしら?何だかぶつぶつ言ってたような気がしたけど、私は早く“あの洞窟”の場所が知りたいの。もたもたしてないで急いで行ってくれないかしら?」


シリンダーからバレないと思うほどに距離をとっているテンビンは、水色の髪をサラッとかき分けまるで相手を殺そうとするかのようにシリンダーを睨み付けて呟いていた。

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