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ep.27 食レポ 神戸元町商店街 老舗バームクーヘン店

 週末、片桐、立川、高木、玲奈の四人は神戸三宮駅に集合し、センター街を抜け、神戸元町商店街にある老舗、バームクーヘン店へと向かった。


 レッドカーペットが敷かれた階段を上ると、係の人が席へと案内してくれる。

 シックな落ち着いたつくりの店内だ。

 四人は、パスタとサラダ、パン、バームクーヘンがセットになったランチセットを注文した。


「今日は、私も誘っていただきありがとうございます」

 玲奈が片桐と立川に礼を言った。


「いや、こっちこそ玲奈ちゃん来てくれてありがとう。

 一緒に食事するの楽しみにしててんで」


「わあ、そう言って頂けると嬉しいです」


 注文した品が運ばれてくると、早速、高木は写真を撮った。


「ほら、高木くん、私たちも撮って!」


 高木は、片桐、立川、玲奈の三人の写真を撮る。


「さあ、早速食べようよ!」

 片桐は言うや、サラダとパスタをほおばり始めた。

 勢いよく食べる片桐を玲奈は微笑ましく見守りつつ、静かにサラダとパンをちぎって食べはじめた。


「うん、このエビとパスタの微妙な絡み具合がほどよいわ~」


「片桐さん、食べるか、しゃべるかにせんとノド詰めるで」


「私は、赤子か!」


 ・・・・・・

 ・・・・・・


 一通り食べ終わると、デザートのバームクーヘンと紅茶が運ばれてきた。


「食後のデザートとか最高やない」


「あずさは食べてるときいつも幸せそうやん」


「玲奈ちゃん、ここのランチセットはどない?」


「うん、すごい美味しいです」

 玲奈は緩やかに微笑んだ。


「良かった、気に入ってもらって。

 何しろ私の一押しの店やからね。

 それにしても高木くんにこんな可愛い妹ちゃんがいるとか思わへんかったわ」


「可愛いですか?ありがとうございます」

 玲奈は笑顔で言った。


「玲奈ちゃん、そんだけ可愛いと、結構モテるんとちゃう?」


「う~ん、何人かにはお声を掛けていただいたことはありますが、全てお断りしていますので」


 片桐はあごに手を当て考える素振りで言った。

「そっか~、アイドルの宿命ってやつか・・・」


「アイドルの宿命ってなんですか?」


「ほら、アイドルが恋人つくるとロスで死者が出るやん」


「うふふ、面白いですね。

 あ、バームクーヘン美味しい」


「勉強はどう?私は数学が苦手」

 公佳が聞いた。


 玲奈は人差し指を頬に当てながら応えた。

「苦手な教科は特にありませんが、英語が一番好きです。

 兄は英語があまり得意でないんで、私が通訳してあげへんといけないですから」


「お兄ちゃん、妹ちゃんに言われてるで、もっと頑張らんと」


「はいはい」


「ちなみに家での高木くんはどんな感じ?

 玲奈ちゃんをちゃんと大事にしてる?」


「そうですね、家の用事も文句言わずにやってくれますし、よく勉強もしてます。

 私のことも尊重してとても大事にしてくれてますよ」


「おやおや、想像以上の高評価やん、ええお兄ちゃんなんやね」


「はい」

 玲奈はティーカップを持ちながら微笑んだ


「高木くん、玲奈ちゃんの評価、裏切ったらあかんで」


「はいはい」


 玲奈が訊いた。

「片桐さんと立川さんからみて兄はどんな感じですか?」


「高木くんなあ、そうやね、ええ人やと思うで、なあ公佳」


「うん、ええ人やと思う」


「ええ人ですか、そうですか、褒められてよかったね、お兄ちゃん、うふふ」


「はいはい」


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