第1話 孤独な死神が、おめでたい薬師に「首輪」をねだるまで
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本作は、孤独な暗殺者・アルヴィスと、お人好しな薬師・ユクが、不器用にぶつかり合いながら、ゆっくりと『家族』になっていくお話です。
世界や運命を委ねるような壮大な物語はありません。ただ二人がハッピーエンドを探すお話です。
※本作はBL作品です。
※カクヨム、アルファポリスにて同時掲載しています。
アルヴィスは、重い瞼を押し上げる。
ぼやけた視界に映るのは、見覚えのない煤けた天井と、鼻を突く薬草の苦い匂い。
(俺は……死んだ、はずだ。醜く這いつくばって……息絶えた感覚は、確かにあった……)
鈍く疼く胸元に手をやると、丁寧に巻かれた清潔な包帯の感触。
かろうじて生きていることを理解した直後、すぐ傍で規則正しい吐息が聞こえ、反射的に視線を走らせた。
「…………?」
布団の脇で、机に突っ伏したまま眠りこけている男が一人。
短く乱れる黒髪に、どこか頑固そうな、だが穏やかな寝顔。
俺を、こいつが拾ったのか? 暗殺者と知ってか、知らずか。
(隙だらけだ……。今、喉を掻き切って逃げることもできる……)
音を立てぬよう上体を起こすが、深い傷が焼けるように痛み、思わず舌打ちを漏らす。
その拍子に、側に置かれていた水桶の縁を、足が僅かに掠めてしまった。
カラン、と乾いた音が狭い室内に響く。
「……おい」
掠れた声で、短く声をかける。目を覚ますだろうか。
この男は、敵の回し者か、それとも──。
ギラついた視線で、眠る男の反応を値踏みするように見つめる。
「……ん」
男は、目を覚ます。ボーッと辺りを見渡し、アルヴィスが目を覚ましていることに気がつく。
「あれ……」
そして呑気に目を擦り、
「あれ、起きてる!」
縮んだバネが弾け飛んだかのように跳ねると、若干ふらつきながらもアルヴィスに近づく。
先ほどまでののほほんとした空気は一瞬で消え去り、傷口の奥まで見透かすような、静かで強い眼差しに変わっていた。
「どこか、痛みますか?」
気高さと穏やかさが両立した、不思議な笑みをたたえ、小首を傾げながら問う。
アルヴィスは突然触れられたことに驚き、反射的に手首を掴んで捻り上げようとしたが……。あまりに迷いのない、誠実な手つきに毒気を抜かれ――無抵抗になすがままとなっていた。
顎を掴まれ、口の中まで覗き込まれる。その間、目の前の男の瞳は、獲物を狙うそれではなく、ただ純粋に「命」を見つめる者の色をしていた。
額や首、脇などを触り体温をはかり、ようやく解放される。
随分と手慣れた、医者のような手つきだった。
「うん。傷はまだ塞がってませんから、安静になさってください」
「…………」
されるがままに解放され、不機嫌そうに視線を逸らす。最後に触れられた首筋に、まだ温かな体温が残っているようで、ひどく落ち着かない。
「……痛み? 全身を馬車にでも轢かれた気分だ。特にこの、腹の……」
言いかけて、自分の胸元の包帯を改めて見る。ただ止血しただけではない。包帯は清潔で、動きやすさと心地よい束縛感が共存している。たまに身じろぐと香る、薬の香り。これほどの手入れをされる覚えなど、これまでの人生で一度もなかった。
「……なに考えてやがる。お前、俺が誰か分かっているのか?」
上体を起こしたまま、男を見る。自分より二回り以上も小さな、ちんちくりんの貧相な男。その穏やかな微笑みが、いちいちアルヴィスの気を逆撫でた。
「死にかけの『獣』を拾えば、目が覚めた瞬間に喉笛を食い破られるかもしれない……。普通の感覚なら、衛兵を呼ぶか、そのまま見捨てて逃げるはずだ」
ギラついた視線のまま、男の目をじっと覗き込む。
だが男は……あくまで呑気に、自分の調子を崩す様子はなかった。
「申し訳ありません、世間様に疎くて。どちら様でしょうか?」
ふふふ、と。子供に謎かけを問われたように、こそばゆそうに笑う。
「そうですね……当ててみましょうか」
またも――子供との問答の相手をするかのように。くすくすと笑いながら男は立ち上がり、薬膳の準備を始める。消化に良い、温かいものを拵えるようだ。
「うーん……」
男は、長年使い古した、浅葱色と茶色のボロの着物を着ている。アルヴィスは長年殺し屋として各地を転々としていたからわかる。これは東洋の……それも田舎の普段着だ。都会ではもっと、洋装が普及しているはず。
東洋出身と思われる男はアルヴィスの、世闇に潜むための黒の衣服を物珍しそうに見て、
「王子様、とかですか……?」と、目を輝かせながら問う。
「……くっ、ははっ!」
思わず、乾いた笑いが漏れた。
「王子様」だと? 血生臭い戦場や、湿った路地裏を這いずり回ってきた俺を捕まえて、この男は何を言っている。
ボロボロになったアルヴィスの黒い衣服──夜闇に紛れるために特化された、鈍い光沢を放つ防具の革や、鎖帷子の残骸。返り血を浴びすぎて黒ずんだ布切れを、まさかそんな風に解釈する奴がいるとは。
「……目だけじゃなく、頭まで病気か? お前」
そう毒づきながらも、漂ってきた温かい薬膳の匂いに、胃が小さく鳴った。
数日間まともな食事をしていなかった身体が、本能的に男の差し出すこれを求めている。他人の作ったものは食べない主義だが、この男が纏うオーラに、「作為などがあるわけない」と信じたくなってしまう自分もいた。
「……王子じゃなくて、悪魔か死神の間違いだろ。その証拠に、金なんて一枚も持ってないぞ。俺のナイフは、この家を三軒買ってもお釣りが来るほどの代物だが……あいにく、こいつだけは叩き売るわけにいかない」
俺は、枕元に置かれていた黒いナイフの柄を、確かめるように指先でなぞった。
「『王子様』がこんなおどろおどろしい不吉なモン持つか? もっと煌びやかなソードとかだろ。おめでたい奴だ……」
呆れ果てて息を吐く。だが、不思議と不快感はなかった。
むしろ、裏切りも打算もないその真っ直ぐな瞳に見つめられていると、毒を吐くこちらの方が「的外れ」なことを言っているような気分にさせられる。
男が運んできた温かい器を、拒むこともできずに見つめた。
「……これ、毒は入ってないんだろうな」
そんな憎まれ口を叩きながら、アルヴィスは不器用に――けれど促されるままに、その器へと手を伸ばした。
「毒? お見事ですね。……はい。私共薬師からすれば、毒も薬も同じにございます」
男はくすくすと、またくすぐったそうに笑う。
「ササクの根は我々にとって薬味として重用されますが、犬からすれば立派な『毒』にございます。……この世に万能の薬がないように、全てに効く毒もございません」
男は一口匙で掬い、アルヴィスの口元へ運ぶ。
「シペペ草をたんまり煮込んであります。鉄分が豊富で、今のあなたの助けになります。……しかし、ひとたび過剰に摂取すれば……腹を下し、苦痛を伴う『毒』にございます」
ふふふ、とまた笑い、熱に浮かされた子供に言い聞かせるような、穏やかな口調で告げる。
「……大変苦いですよ。泣いてしまうくらいに」
差し出された匙を見つめ、それから男の穏やかな顔を凝視する。
毒と薬は紙一重か。理屈は分かるが、それを「泣いてしまうくらい苦い」と笑いながら食わせようとするこの男の神経、やはりどこか欠けている。
「……脅しかよ。泣くわけないだろ、子供じゃないんだ」
ふん、と鼻で笑って見せ、挑発に乗るように匙の中身を口に含んだ。
「――っ、ぐ……っ!!」
瞬間、舌の上を駆け抜けたのは、経験したことのない泥のような苦味と、鼻に抜ける強烈な青臭さだ。顔面が引き攣り、喉が拒絶反応を起こしそうになる。だが、それを悟られまいと無理やり飲み込んだ。喉を通る熱が、冷え切った内臓をじわじわと刺激するのが分かる。
「……っは、……本当に、毒を盛られた方がマシな味だ」
涙目になりかけているのを誤魔化すように、手の甲で口元を拭う。
精悍な顔つきで淡々と「薬」を運んでくる男の、そのあまりに迷いのない手つきが、逆にこちらの戦意を削いでいく。
「滋養強壮、良薬は口に苦し、です」
こんなものを食わせておいて、あくまで穏やかに笑っている。なんという男だ。
……そして、改めて文句を言おうとしたところで、男の名を知らないことを思い出す。同時に、男の方もこちらに『距離を詰める』ような仕草が一切ないことに気づいた。
これだけ朗らかで抜け放題の男であるのに。医者としての肉体的接触はあれど、精神的な距離は依然遠いように感じた。
この男は命を勝手に救っておいて、その患者の名を、素性を、探ろうともしない。
「……おい、お前……。さっきから『存じません』だの『王子様』だの、ふざけたことばかり言っているが」
アルヴィスは空いた方の手で、男が着ているボロの袖先を、指先で少しだけ強く掴んだ。
「名前は何ていう。……命を拾わせちまったんだ。いつか殺しに来る敵と間違えないように、覚えておいてやる」
礼を言うのは死んでも嫌だが、この奇妙な男の名を知らないままなのは、なぜか落ち着かなかった。だが男は……
「わあ、お見事です! ご立派ですよ。完食なさいましたね」
まるで乳児がご飯を食べられた時の乳母だ。
「見込み通りです。シペペ草は、その効能はバッチリなのですが……いかんせんお味が鋭いため、骨のない方にはお出しできません。万国を背負える勇士ですね」
くすくす、と笑い、今度は小さな小箱を取り出す。中には飴玉が入っており、それを一粒、アルヴィスへ手渡す。
「がんばった勇士様へ、ご褒美です」
にこりと笑い、布団の縁に腰掛ける。
「私はユクと申します。ここで、薬師をやってます。……お代は結構ですよ。好きでしていることです」
「勇士……だと?」
手渡された鮮やかな飴玉を手のひらに乗せ、呆然とそれを見つめる。
子供騙しの菓子。だが、舌の奥に残る耐え難い苦味を考えれば、今のアルヴィスにとっては何よりの救いに見えた。まずは水を飲み多少の苦味を流してから……口に放り込む。ようやく心地よい味にありつけ、呼吸が整う。
「……ユク、か。変な名前だな。それに、お前……」
アルヴィスは眉根を寄せ、布団の縁に腰掛けたユクをじろりと下から睨み据えた。
至近距離で見れば、男らしい顔つきの割に体格が随分と小柄だ。簡単に片手でひねり潰せてしまいそうな細い肩。
「代金は要らない? 好きでやってる? ……おめでたいにも程があるぞ。そのボロ布みたいな服を見ろ。客からきっちり金を毟り取ってりゃ、もう少しマシな格好ができただろうに」
掴んでいた袖の、継ぎ接ぎだらけの箇所を乱暴に掴み、強引に引き寄せる。
服もまともに買えないで、それなのに得体の知れない行き倒れに高価な薬草を振る舞う。こいつの頭の中は、一体どういう構造になっているんだ。
「……気に入らねえ。そんな顔で笑って、他人に施しを続けて……偉くなったつもりか? いつか野垂れ死ぬのがオチだ。お前みたいな『お人好し』はな」
そう吐き捨てて、アルヴィスはユクの体を乱暴に放り投げた。
殺し屋として染みついた、空間の「死角」と「安全」を瞬時に見極める極限の冷静さ。ユクを突き飛ばす瞬間、アルヴィスの脳は無意識に、室内の調度品や仕事の道具らしき物を避け、一番物の無い壁の方へと、その小さな身体を正確に叩きつけていた。
ユクの小さな身体が弾むようにのけぞり、痛みに喘ぐ。だが、その瞳に怯えの色は微塵もなかった。
「俺はアルヴィスだ。……いいか、ユク。貸しにしておいてやる。お前がそのおめでたい性格のせいで誰かに騙され、殺されそうになったら……その時は、俺がそいつを八つ裂きにしてやる。それで、治療費は相殺だ」
乱暴に放り投げられたというのに、ユクのアルヴィスを見つめるその瞳は、依然穏やかで凛々しいものだった。そこに映る自分の姿だけが妙に醜い気がして、居心地が悪い。
「八つ裂きだなんて、そんな……」
ユクは姿勢を直すと、アルヴィスの顔を上目遣いで覗き込む。冗談で言っているのではないことは、伝わったようだ。
「私が殺されそうになったら、そのときは……」
ユクは、全く物怖じせず、アルヴィスに近づく。そっとアルヴィスと手を重ねると、冷たかったアルヴィスの手が、食事により温もりが戻ってきていることを確かめて目を細めた。
「この両手で、抱きしめてください。そっちの方が、ずっと良い」
更に側に寄り、アルヴィスの胸に耳を当てる。
「アルヴィス様、人を憎んではいけません。「貸し」だなんて、不要です。あなたがこうして生きている……それだけで、十分お礼はいただけています。よかった、本当に。治療には痛みや苦痛が伴いますが、耐えて……治して、生きて、ください」
「……っ、お前……ッ!」
「抱きしめろ」だと?
恥ずかしくないのか? そんなことを面と向かって言うだなんて……。だが、ユクの目に恥じらいや揺らぎは一切感じられなかった。
血に汚れたこの腕で、人を殺めることしか知らないこの身体で、そんな温い真似ができるわけがないだろう。
それなのに、包み込まれたユクの手は驚くほど熱く、アルヴィスの冷え切った指先にまで強引に熱を流し込んでくる。
「……勝手なことを言うな。俺が、人を憎むのをやめたら……俺には何も残らないんだ。憎んで、殺して、そうやってしか生きられない獣なんだよ、俺は」
突き放そうと腕に力を込めるが、ドクドクと脈打つ自分の鼓動が、ユクの耳に筒抜けになっている事実に気づいて、体が硬直する。
アルヴィスの心臓は、ユクが必死に繋ぎ止めた命を謳歌するように、今までで一番激しく跳ねていた。
「……生きて、だと? 命令するな。俺の命は、俺のものだ」
そう毒づく声は、自分でも驚くほど湿って、震えていた。
顔を見られたくなくて、アルヴィスはユクの小さい後頭部を強引に引き寄せ、抱き込んだ。
「……貸しだと言ったら、貸しなんだ。お前のその……おめでたい顔を見てると、ムカつくぜ」
抱きしめるなんて、そんな優しいもんじゃない。
これは、貸しを返上するために、側から離さないための「鎖」だ。
そう自分に言い聞かせながら、アルヴィスはユクの髪に鼻先を埋め、薬草の匂いと、この救いようのないお人好しの体温を、深く、深く吸い込んだ。
「ふふふ。アルヴィス様。そんなにされたら、痛いですよ……」
けれどユクは、抵抗などせずその拘束感を味わう。
「無骨で……巌のようで……不器用な方。「何も残らない」なんてこと、ありませんよ。こうして現に、あなたの熱は……私に届いておりますから」
ユクは目を閉じて、アルヴィスの心音に聞き入った。
「風と、鉄の匂いがします。たくさん歩かれてきたのですね。帰る場所がないと言うのなら、その剣以外に掴むものがないと言うのなら。是非ここに、たくさん置いていってください」
そして、ふふ、とまたいたずらっぽく、「……もちろんあなたが、ここを気に入っていただければですけど」と笑った。
「……風の匂い、だと?」
そんなぬるいモンじゃねえ。バカにするなと鼻で笑ってやろうとしたが、出かかった言葉は喉の奥に張り付いた。
アルヴィスがこれまで歩いてきた道には、血と泥、そして絶えず追いすがる死の風しかなかった。それなのに、ユクが腕の中にいると、その薄汚れた過去さえも「ただの旅路」だったかのように錯覚しそうになる。
「……お前、本当にバカだな。得体の知れない殺し屋を、自分の家に居着かせようとするなんて。……俺がここにいたら、お前のなけなしの食い扶持も、寝床も、全部俺が食い潰すことになるんだぞ」
「こ……殺し屋!?」
ユクの身体が、ビクッと跳ねる。……が、今更もう逃してやる気は起きなかった。強く抱き上げ、体格差で小柄なユクの足は床から離れる。
「なんだ? 怖気付いたか?」
一矢報いたのなら、胸がすく。ニコニコされっぱなしで気に食わなかったのだ。
ユクが身じろぎし、アルヴィスの顔を覗き上げようとするが……顎でそれを抑止する。
ユクは小柄で、肉付きも妙に薄い。なのにその笑顔は柔らかく、広大で、温かい。穢れた自分の存在そのものすら肯定してもらえるかもと、期待を抱いてしまった。毒気を抜かれるどころか、胸の奥がじりじりと焼けるような感覚に襲われている。
「気に入る、気に入らないの問題じゃない。……お前が勝手に拾って、勝手に俺の命を繋いだんだ。なら、責任を取れ」
アルヴィスは、顎で押さえ込んでいたユクの頭に鼻を埋め、その柔らかな香りで肺を満たした。
「お前が死ぬまで、俺がここにいてやる。お前が誰かに騙されないよう、そのおめでたい頭を狙う奴がいないよう……俺が、番犬になってやるよ」
それはアルヴィスなりの、最大限の譲歩であり、懇願でもあった。
そして今度はユクの首筋に顔を埋め、独り言のように低く呟く。
「……ただし、一つだけ条件だ。ユク」
アルヴィスはわざとらしく、ユクの耳元に唇を寄せた。
「お前はもっと、飯を食え。こんな見窄らしい服もやめろ。こんな貧相な身体では、食い出がないからな」
柄にもなく、少しだけ声が弾んだのを、自分でも自覚していた。
「み、みすぼらしい……!?」
ユクは、身なりの話をされて俄然子供っぽく怒った。先ほどまでの穏やかな木漏れ日のような声音とは、正反対だ。
「俺だって背が伸びてて、そろそろ服だって買い替えどきかなーって思ってて、あ、あと……あと……」
オロオロと、言葉を探す。あれだけ穏やかにペラペラと喋っていたのに、テンパるとこうも言葉に詰まるのか。
「飯と寝床、それに……俺の傷の手当。それだけは欠かすなよ。死神を飼うっていうのは、高くつくんだからな」
目が合う。愉快そうに笑う死神を見て、今度はユクが不服そうに睨みをきかせる。
「『飼う』だなんて、滅相もありません。『暮らす』のですよ。アルヴィス様。うちは、裕福ではありませんが……風通しは、良いです。ご近所の方々にも、よくしていただいています。どうかたくさん、『慣れて』いかれてください」
そして、今一度……今度は自分から、アルヴィスを抱きしめる。
「良かった。もう……温かいですね」
全5話を予定しています。長くなってしまったら前後編で分けるかもしれません。




