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その女の、彼氏


 真田遼太郎



 馬鹿なウサギが言いました。「かかってこいよ雑魚ども‼」


 彼女の発言に怒りを覚えた動物たちは、彼女にたくさんのいたずらを仕掛けました。


 キツネさんは言いました。「どうせ無理だ。」と。


 あれだけ啖呵を切っておいて引くに引けなくなったウサギさんは、身体から火を噴くほどに努力をしました。


 そして、成し遂げました。


 


 堀英里が授業で暴れた。その噂は日を跨ぐにつれて大きくばかばかしくなっていったが、大枠は間違っていなかった。何より俺はこの目で見ていたのだ。


 その授業は複数のクラスがレベル別に分けられるタイプのものだった。大見は最も成績の良いクラスを担当していた。勿論その成績は生徒たちの不断の努力によるものであり、大見はそれに何の貢献もしていない。ひとつ前の定期テスト前に、勉強に取り組んだか取り組んでいないかというだけの差だ。


 俺は堀のその奇行を実際に目撃していたのだが、それでもやはり信じられなかった。今まで見てきた彼女からは、想像もできない行動だったから。


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