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『扇風機を持って異世界転移!? もふもふ達と共に扇風機を操り俺はこの世界を生き延びる!!  作者: ありぽん


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69話 無事に終わったハーチー採り、その夜はみんなでハーチーパック

『そっちに行ったぞ!!』


『俺に任せろ!!』


『後ろに行ったよ!!』


「分かったなの!!」


『溜まった入れ物は僕に任せて!! 僕がまとめて持って行くよ!!』


「リョウ!! どのくらい溜まったか、次にフィノが運んでくれる時に、一緒に行って確認してこい!! 人数が増えたからな、樽3つ分で良いだろう!!」


「分かった!!」


『たまったぁ』


『こ、こっちも溜まったよ』


「フィノに6個持ってもらうとして、俺が4つは運べるから……、よし! フィノ行こう!!」


『うん!!』


 俺とフィノは、それぞれが完璧に運べるだけの、ハーチーが入っている入れ物を持って、荷物置き場へと急いだ。

 

 自分達専用のハーチー採りは無事に終了し、今は家族用のハーチーを、みんなで手分けして採っているところだ。1度戻った時には樽1つ半程、ハーチーが溜まっていたが、今はどれだけ溜まっているか。


 最初は入れ物にハーチーが溜まると、いちいち荷物置き場に戻っていたんだけど。途中からフィノが、まとめて入れ物を運んでくれると言ってくれたから。そのおかげで俺達は、ハーチー採りと、ハッチとの戦闘に集中でき、ハーチーの溜まりが早くなった。


『ねぇねぇ、リョウパパ』


「ん? なんだ? もしかして疲れたか? それなら父さんがポーションを……」


『ううん、僕疲れてないよ』


「そうか? なら良いけど」


『あのね、リョウパパ。今度僕と一緒に飛ぶ練習しない?』


「飛ぶ練習?」


『うん!! そうすれば今みたいな時に、僕がリョウパパを乗せてあげて、ビューッ!! て移動できるよ』


「乗って良いのか?」


『うん!! だってリョウパパだもん。大好きな人だから良いの。でも前に、人と契約した仲間が言ってたんだ。人を乗せて飛ぶのは簡単じゃないって。いっぱい練習が必要だって。僕も乗る人もだよ。じゃないと飛ぶこともできないし、飛べても、もしかしたら落ちちゃうかもしれない』


「あー、確かにそうだろうな。急には乗れないよな」


『だから練習して、僕に乗って!! 僕、リョウパパと一緒に飛べるの嬉しいよ。ダメ?』


「良いに決まってるだろう!! それにありがとう。俺もお前と一緒に飛べたら嬉しいよ!!」


『えへへ、じゃあ、今度練習!!』


「ああ!!」


 そういえば、俺の扇風機の能力には、飛行っていう能力があったよな? あの飛行って、飛ぶ飛行だとは思うんだけど。扇風機で空を飛ぶ? そんなことが可能なのか? ぜんぜんイメージができない。なんなら今までで1番イメージができない。


 まぁ、できなくても、フィノと一緒に飛ぶことができれば、俺はとっても嬉しいし。もし本当に扇風機で飛ぶことができたとしたら。いつもフィノが側にいてくれるわけじゃないから、そういう時に俺が扇風機で飛べればな。なんて、この話しも、本当に扇風機で飛べたらって前提だけどな。


 荷物置き場に戻どり、持ってきたハーチーを、全て樽の中に入れる。すると樽2つと、3つ目の3分の1程溜まった。後2回ほど、まとめて運んでくれば、3つ目の樽もいっぱいになりそうだ。


 すぐにみんなの所に戻る俺とフィノ。合流して、それぞれの位置に着く。そして20分後……。


「よし、全員引き上げるぞ!! まずはミルフィーとトール、お前達から行け!!」


 父さんの指示で、順に巣から離れる。追って来ないとはいえ、最後の最後まで気は抜けない。俺達が隠れていた草むらくらいなら、ハッチ達も来るからな。


「次はシルフ達だ!! その後がフィノとボツクス。最後、俺達が行くぞ!!」


 俺と父さんとタイラーは1番最後。みんなが安全に逃げてから逃げる。順調に逃げて行くみんな。


「よし、大丈夫そうだな。リョウ、判断も良かったし、攻撃の威力も操作も、この間よりさらに良くなったぞ。これならもう少ししたら、俺とタイラーなしで狩に行けるかもな」


「まさか、まだ早いよ」


『そんな事はないぞ。これからもしっかり訓練を続ければ、近いうちに狩に行けるようになるだろう』


「どうかな」


「ま、そのうちだ。よし、全員の姿が見えなくなった。俺達も行くぞ!!」


 フィノの姿が見えなくなった事を確認。タイラーに結界を張ってもらいながら、俺達もハッチ達の巣から脱出した。そして草むらまで走れば、追いかけてきたハッチ達は、俺達を威嚇はしているものの全員が止まった。


「よし、このまま下がるぞ」


 後ろ向きのまま、ハッチ達が完璧に見えなくなるまで下がる。そして見えなくなると、タイラーにハッチ達の気配を探ってもらい。ハッチ達が巣から動いていない事を確認してから、荷物置き場に戻った。


 戻ると興奮気味のみんなが待っていたよ。


『こんなにたくさんのハーチー、僕見た事ないよ!!』


『このままこの樽の中に入ってみたいぜ!!』


『だ、ダメ!!』


『では、フルールは、こちらのハーチーはなしという事で』


『なんだよ、みたいってだけで、本当に入るわけないだろ!!』


『ご飯とお菓子♪』


『美味しい、いっぱいなの!!』


『クッキーにうもれるの、むりかなぁ?』


『うむ、考える』


 と、最後の2匹。ミルフィーとトールは、またつまみ食いしようとしてるし。俺と父さんはすぐに樽の蓋を閉めて、サッサと父さんのマジックバックにしまった。

 父さんのマジックバックは、かなりの用量が入る特別製だから、樽3つなんてぜんぜん余裕だ。


「さて、みんな頑張ったな。さぁ、夜になる前に帰ろう。それと今日はもう遅いからあれだが、明日のご飯は楽しみにしていろよ」


『『『わあぁぁぁ!!』』』


 最後まで元気なみんなだった。帰り道では、ご飯とお菓子の話しをした後、美容の話しになって、さらに盛り上がっていたよ。


 そしてその夜、ご飯を食べてリビングでゆっくりしていると。全員がそれぞれハーチーパックをしていた。顔に嘴に肉球にってな。みんな凄くニコニコだったよ。

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