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『扇風機を持って異世界転移!? もふもふ達と共に扇風機を操り俺はこの世界を生き延びる!!  作者: ありぽん


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51話 チビワイバーンを助けに、俺は俺のできることを

『どう? 僕今やってるよ!!』


『分かった!! あそこで力がチャッチャッチャッ! ってなってる!! みんなは!?』


『俺も分かった!!』


『ぼ、僕も!!』


『もちろん私も分かりました!!』


『気配がどんなかも分かったから、もうやめて良いよって言って!! みんなは僕の所に来て!!』


「チビワイバーン!! 居場所が分かったからもうやめて良いぞ!! 今から俺の家族がお前の所に行くから、もう少しだからな!!」


“うん!! 僕待ってる!!”


「シルフ! 何を話してるんだ!?」


『これからに事だよ!! やること決まったから、僕達全員でチビワイバーンの所へ行ってくるよ。その間ここには、リョウとトールとミルフィーになっちゃうから気をつけて!!』


「分かった!! お前達も気をつけるんだぞ!!」


 俺がそう言うと、みんながニコッと笑って一瞬で消えた。おそらくいつもシルフ達が距離がある時に使っている、一瞬で移動できる魔法を使ったんだろう。


 と、シルフ達を見送ってすぐだった。ミルフィーとトールが、俺達に向かってきている、今度はカンガルーに似ている魔獣を確認。俺はすぐに扇風機に魔力を流し、『カットブーメラン』を放った。


 しかし、急いで動いたせいか、しっかりと羽を当てることができず。カンガルー似の魔獣は一旦止まったものの、すぐにまた向かってきた。


『リョウ、ダブル!!』


『リョウパパ!! やっちゃえ!!』


 よく見れば、所々に別の魔獣の姿も見える。今は別の方を向いているが、こちらに来ることがあれば……。そうだ、ここはダブルだ!!


「カットブーメラン・ダブル!!」


 今度は落ち着いて、魔法を使うことができ、俺達のすぐ目の前まで迫ってはいたが、しカンガルー似の魔獣を、しっかりと倒すことができた。


『リョウ、みんないない。しっかりとみんなで周りを見る』


『ぼくもがんばって、わるいまじゅうみつける!!』


「ああ!! みんなが戻ってくるまで、しっかり対応するぞ!!」


 本当はチビワイバーンがどうしているか、声をかけたかった。だが、今シルフ達が、チビワイバーンの元へ着いていて、あのワイバーンの群れの中から、チビワイバーンを助けてくれているはずだ。話しかける事で、シルフ達の助ける邪魔になるかもしれない。


 俺は我慢して、今は自分とミルフィーとトールと共に、周りのことに集中する。と、今日見た中で、1番大きな大型ワイバーンが、広場に降り立ってきた。それと共に、あちこちから小型魔獣も襲ってきて。


 中央で父さん達が戦う中、俺は連続で『カットブーメラン・ダブル』を使う。ワイバーンと戦えなくとも、小型、中型魔獣と戦える、避難誘導が終わった冒険者さん達と一緒に。


 どれだけ時間が経っただろうか。襲ってきた小型魔獣達が急に少なくなったと思ったら、俺の後ろの方で、ドシャアァァァッ!! という大きな音と、少し地面が揺れ。それと共に少しの歓声が上がった。


 急いで振り向くとそこには、倒れている大型ワイバーンの姿が。父さん達が勝利したんだ。


「おい、君。カーライルさんの息子さんだろう。またワイバーンがいないうちに声をかけてやれ。ここは俺達が守るから」


 どうやら俺と父さんの関係を知っている冒険者さんが、俺に父さんの所へ行こうように言ってくれて。俺はお礼を言って、すぐに父さんとタイラーの所へ行った。


「父さん!! タイラー!!」


「リョウ?」


『どうしたんだ?』


「冒険者さんが、またワイバーンが来る前に、父さん達の所に行ってこいって。凄いよ父さん、タイラー。こんな大きなワイバーンを倒しちゃゃうなんて!! カッコいい!!」


「そ、そうか? へへ、これくらいはな」


『フン、こんな事、いつもの事だ』


 ニヤニヤする2人。肩に乗っているトールが、『けっ!!』と言っている声が聞こえたけれど、聞こえなかったことにした。


 と、喜ぶのは少しだけだ。みんな次の戦いのために、すぐに準備に入る。ロックのドルーが大型ワイバーンを、その辺の軽い荷物を持つように、鼻歌を歌いながら、あらよっと肩に抱え。なるべく邪魔にならないような場所に、サッサと運んで行ったよ。


 凄い力だな。もしかしたら力なら、ワイバーンよりも強いんじゃないか? と思ったほ。


「よし、お前達も下がれ。と、シルフ達はどうした?」


『そういえば、何処にもいないようだが』


「ああ、それはちょっと」


 今説明するのはな。まだ戦闘は終わっていないし。しかも相手が今戦っているワイバーンの群れの中にいる、チビワイバーンだなんて知ったら。戦闘どころじゃなくなる可能性もある。


「実はいろいろあって、少しの間別の場所に行ってるんだ」


「別の場所って、こんな時にか。いや、奴らは特別だからな、今回のことに関わらないよう、どこかへ行ったか」


『そうなのか?』


「いや、そういうんじゃないんだけど。シルフ達の事が影響するってやつ、あれの関係じゃない。でもシルフ達じゃないとできなくて、今回のワイバーンに関係しているような」


「は? おい、何を言ってるんだ? と、聞きたいが時間がな」


『こんな大変な時に、一体何をしているのか』

 

「心配しなくても大丈夫なはずだよ! そう、きっとすぐに戻ってくると思うんだ」


『うむ。大切な用事。だから待つ』


『たいせつ、たいせつ』


「はぁ、ちゃんと後で話しを聞くからな。よし、お前達は元の位置に……」


 父さんが話している時だった。ワイバーンが来たことを知らせるために鳴らした、花火みたいな音。あれに似ている音で、パンパンパンッと言う音が響くと、その後すぐに誰かが何かを指差した。


「見ろ!! 黄色い旗だ!!」


 よく見れば屋根の上で、黄色い旗を振っている人がいた。何だと思っていると、誰かがポツリと。


『ワイバーン達が撤退を始めた?』


 と言ったんだ。

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