36話 みんなとできた防御魔法、そして……
と、いうことで。こういう時はどんどん何でもやってみないとと。まずは防御魔法の『エリアバリア』から試してみることに。
まずはいつも通りミルフィーとやってみて、それをシルフ達が確認。その後順番に、シルフ、フルール、プルル、コロンの順で、やってみる事になった。
そうしてすぐにミルフィーとの魔法を済ませた俺。みんなにどんな感じか聞いてみると、やはり俺の魔力とミルフィーの魔力が、綺麗に完璧に混ざっていると。
それでちょっと気になって、ミルフィーに聞いてみた。魔力を使いながら声を出している時、俺の魔力と自分の魔力が、混ざるようにしているかって。
そうしたら、なぁに? と答えたミルフィー。俺もだけど。魔法を使う時は、別に魔力を混ぜる事なんて、考えていなかったからな。勝手に混ざってくれる感じか? それだと良いんだけど。
これからシルフ達ともやるが、何せ俺は魔法を使い始めたばかり。その辺りのことも考えないといけないとなると、気を配る事が増えてしまい。今の俺には、それだとちょっとなぁ。
『じゃあ、僕からやってみるねぇ。リョウ、ほら魔法魔法!』
俺の心配をよそに、シルフがニコニコ俺に声をかけてくる。まぁ、やってみるしかないだろう。
「分かった。……よし、行くぞ! 『エリアバリア!!』」
『あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!』
『ハッ!!』
それと共に、コロンが砂と土を投げつけて来た。と、それは俺達の1メートル手前で弾かれ、綺麗に周りへと散っていったよ。
『みんな、どう? 魔力は綺麗の混ざってた?』
『おう! 完璧だったぜ!!』
『う、うん、綺麗だった』
『やったぁ!! 僕にもできた!!』
『おにいちゃん、ぼくといっしょ?』
『うん、一緒だよ。ミルフィーと同じ魔法ができたよ』
『やったぁ! いっしょ! うれしいねぇ!』
『うん! 嬉しいねぇ』
まさか本当にできるとは。うん。魔力の混ざりは考えなくて良いみたいだ。これなら……。
こうして最初の、シルフが成功したからと。この調子でどんどん行こう!! って事で。他のみんなも次々にやった結果。うん、みんなできました。完璧に。
『やったぜ!』
『み、みんなできた』
『やはり私達の考えは合っていましたね』
『うむ、残念。ボクはダメだった。契約してれば!』
『やっぱりトールは、カーライルと契約しれるからかな。こればかりはしょうがないよ。1度に何人もの人とは、契約はできないからね』
『無念!!』
一応トールもやってみたんだけど、ダメだったんだ。魔力が混ざらなくてさ。言っていた通り、契約が関係していそうだ。
「トール、残念だったけど。でもトールはいつも、俺の手伝いをしてくれて、俺にいろいろ教えてくれるだろう。俺はとても助かってるよ。本当にありがとう」
『うむ、それは当たり前。だけど、いつか必ずボクも魔法を。特訓すればできるようになる?』
ブツブツ独り言を言い始めたトール。よほど扇風機魔法がやりたいらしい。何かトールができる魔法が見つかれば良いけど……。
『じゃあ、次は攻撃の方ね。さっきの切る攻撃。僕達も何か手伝えることはないかな? 魔力だけでも流してみる?』
『やっても良いけど、それだとただ威力が上がるだけじゃないかな? まぁ、それも大事な事だけどさ』
『私もそんな気がします』
『じゃあ、新しい攻撃魔法を考えないとダメかな? でもさ、せっかく『カットブーメラン』ができるのに。ただ切るだけじゃ、つまんなくない?』
『それはそうだな』
『こう、派手な攻撃にならないかな』
おい、敵を攻撃することから、派手な攻撃を見たい、に変わっていないか? ただ、そうだな。
確かに『カットブーメラン』は、初めての攻撃魔法でとても嬉しいし。いろいろなことに使えそうで良いけれど。シルフの言うことじゃないけど、さらに進化させるのは良いことだよな。
となると、どんな魔法だ? ライトノベルだと、それぞれの魔法の属性を活かした魔法を編み出したり、特徴いかしたりしていたよな。さっきシルフ達もそんな事を言っていたし。
ミルフィーは俺と同じ属性を使える。まだ小さくて魔法自体は使えないけど。『エリアバリア』は、俺とは一緒にやるからできるようだ。
スキルには載っているから、いつか使えるようになるだろう。その時に何か、俺が新しい魔法を使えるようになっていて、一緒にできそうならやれば良い。
じゃあシルフ達は? せっかく風、火、水、土属性の4大精霊王が揃ってるんだよなぁ。せっかくだから、やっぱりそれぞれの属性魔法を考えたいよなぁ。
う~ん。まずとりあえず、シルフと一緒に、を考えてみるか。シルフは風の精霊。風だったらどんな風でも吹かせることができる。それのどれかを合わせてみるのはどうだろう?
と、その時にライトノベルに出てきた、ある風魔法のことを思い出したんだけど。その瞬間だった。今日2度目のイメージと呪文が、頭の中に浮かんできたんだ。俺は慌ててシルフに声をかける。
「シルフ! 今から俺の言う事をやってみて欲しいんだ!!」
『リョウ? うん!! 分かった!!』
「みんなはさっきみたいに、俺とシルフの後ろに下がっていてくれ!!」
『おう!!』
『み、ミルフィー、下がって』
『皆さん、下がりますよ!!』
『うむ、リョウ、頑張れ!!』
みんなが下がっているうちに。俺はシルフにやってもらいたい事を話す。それから、これからやろうとしている事も話した。するとシルフはニヤッと笑って、すぐに了承してくれた。
『分かった! それなら簡単だよ。すぐにやってみよう!!』
「ありがとう!!」
扇風機に魔力を流す俺。それからシルフが俺の肩の上に乗り、さっきの丸太の方を見た。そして……。




