表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/162

100.伝説の存在とか言われちゃいましたが

100話です。

こんなテンションの低いところで記念回というのは残念ですが、

無計画だから仕方ない。


長くなっているので、3行あらすじです。

美咲(30歳・無職)は異世界で、美形な聖騎士レイと出会い、恋に落ちる。

レイからの求婚を「もし元の世界に戻れなければ」と受け入れる美咲。

しかしその直後、元の世界に戻れる方法があるとわかり…。


100話も書いているのに、3行であっさりまとめられました。

あれぇ…?

あぁ、だけど。元の世界に帰れるめどがたってよかった。


へなへなと椅子に座り直し、オレンジジュースをお代りして一気飲み。

すっぱい。

だがそこがいい。

ちょっと目が覚めた気がするよ。


レイはこの一瞬で立ち直ったみたいで、私の頭をぽんぽんと優しくたたく。


う。元の世界に戻りたい気持ちに嘘はないけど、この男を置いて帰るのは、残念だよ。

こういう仕草、ほんと好みなのにさ。


あー、ほんと、なんでここが異世界なんだろう…。

せめて外国とかなら、なんとしてもレイとの関係も続けたいところなのですが!

異世界じゃねぇ。

帰ったら、もう二度と会えなくなっちゃうんだろうな……。


「ところで、美咲さんは、異世界から来たことを公言されるつもりですか?」


寂しさに俯きそうになった時、フィリップ様がおっとりと声をかけてきた。


「え…。あの特に公言しようとは思っていませんが、隠そうともしていません。どうすべきかわからなかったので、レイに任せきりというか……」


「俺が勝手に仕切りました。外部の人間には現状伏せています。美咲はこのブロッケンシュタイン家の客分扱いで、俺の……大切な客人ということで、通しています。この屋敷の人間には隠すつもりはなかったのですが。なにか不都合でしょうか?」


「そうですね。……異世界から人間が訪れることがあるというのは、今では伝説のようなものなので、あまり公にはしたくないんです。美咲さんはすぐに元の世界に戻られるようですし、できれば表ざたにしたくないのですが」


淡々とおっしゃるフィリップ様に、レイは痛いような表情でうなずいた。


「わかりました。美咲が異世界から来たことを知っているのは、フィリップ様とダイアモンド以外では執事のバドー、家政婦のハキさん、それに美咲付きのメイドのメアリーだけです。他の使用人にもおいおい伝えるつもりでしたが……」


「それはやめてください。バドーさんたちの手配で、他の使用人に話は広まっていませんか?」


「バドー。どうだろう?」


「昨日ハキさんと相談し、とりあえず美咲様のお身元に関しましては、とても遠方から来られたとだけ明らかにすることにいたしました。レイモンド様のご意向は、異世界からいらした美咲様を館のもの全員でフォローすることかと存じましたが、なにぶん異世界からのお客様というのは初めてで、ひとりひとりの反応を確かめてからと思いまして」


「……ありがとう。助かったよ」


レイは苦笑いでフィリップ様を見た。


「お聞きのとおりです。……よくできた使用人のおかげで、助かりましたね」


読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマも嬉しいです。


前書きでも触れましたが、長々続いているわりに進展の遅いこのお話ですが

読んでくださる方がいらしたおかげで、続けられています。

本当にありがとうございます。


できるだけさくさく進めたいと思いますが、

まだもうちょっとお話は続きます。


お付き合いいだけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ