第9話 マジかよW 『謎の物体Xサイコロ』のめちゃめちゃ展開②
サトシは腕時計を見た。
腕時計は完全に壊れている。
サトシはアミムラに、
「アミムラ、今、何時だ?」
と、聞く。
「わからない。腕時計は雷の衝撃で壊れた」
アミムラは淡々と答えた。
「クソッ、あとどれぐらい耐えればいいんだよ」
サトシはイライラする。
『超巨大サイコロ』が上空から地上に転がり始める!!
バキバキバキバキバキと瓦礫の山を増やしていき、やがて『超巨大サイコロ』が止まった!!
『超巨大サイコロ』の出目(上になった面)は、『5』であった!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
大地震が発生したかのように激しく揺れ始める!!
「地震か!? もう地震なら慣れっこだぜ」
サトシは振動に耐えながら言った。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
サトシもアミムラも、バランスを崩して立っていられなくなる。
人間が建築した建築物は瓦礫と化していく。
自然の森林はバキバキバキと音を立てて崩れていく。
そして、街から離れたところにある『富士山』がドーーーーーーーーンと噴火する!!
火口から溶岩流が溢れ出て、ゴォォォォォォォォォと地上へと流れて行き、触れた物全てを焼き尽くしていく!!
同時に多数の噴石が噴出され、勢いよくヒューーーーーーーッと飛散して地上へと落下していく!!
ドォォォォォォォォン!!
ドォォォォォォォォン!!
ドォォォォォォォォン!!
火災爆発が至るところで起きる!!
黒煙が上空一面を覆い、真っ暗な『闇の世界』のようになる!!
「レーザー光線、落雷ときて、今度は大地震と『富士山』の噴火かよ!?」
サトシは言った。
「地面が割れて沈んでるわ」
アミムラは淡々と言った。
「地震や『富士山』の噴火の影響か?」
サトシは聞く。
「たぶん、そう。それと今度の攻撃は、地震と『富士山』の噴火じゃない。これは前触れ、準備よ」
アミムラは淡々と言った。
「準備!? これが準備なら、メインの攻撃はなんだよ?」
サトシは聞く。
アミムラは、少し間をおく。
「今度の攻撃は、この街ごと海底に沈める『海底水没』よ」
アミムラは言った。
「は?」
サトシは絶句する。
「さすがに海底に沈められたら、私はもちろん窒息死するだろうし、サトシ、あなたも死ぬんじゃないかしら。『守護のタオル』の力でもどうにもならないと思う」
アミムラは淡々と言った。
「いやいや、そんな冷静に言われても……こんなのどうしろっていうんだよ!!」
サトシは頭を抱える。
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
地面が割れていく!!
メキメキメキメキメキメキメキメキメキ!!
地面が引き裂かれていく!!
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォン!!
地面が徐々に沈んでいく!!
サトシはアミムラを見ながら、
「助かる方法とかないのか?」
と、聞く。
アミムラは黙ったまま考えている。
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォン!!
そうこうしてる間に、瓦礫の山と化した街の地盤が徐々に沈んでいく!!
「アミムラ、どうなんだ?」
サトシは再度アミムラに聞く。
「…………ない。ヘリコプターや飛行機が1台ぐらい大破してなければ、助かったかもしれないけど。ここにくる前の『天空界』で地上を見下ろしていた時、ヘリコプターや飛行機がありそうな場所は、どこも壊滅状態になって大破してた」
アミムラは残念そうに言った。
「ヘリコプターと飛行機は駄目ってことか」
サトシは悔しそうに言った。
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォン!!
瓦礫の山と化した街の地盤が徐々に沈んでいく!!
サトシはハッとして、
「アミムラ、『気球』はどうだった? 駄目だったか?」
と、焦りながら聞く。
「『気球』は見てない」
アミムラは言った。
「よし、今すぐ『気球』がありそうな場所へ行くぞ」
サトシは言った。
アミムラは不安そうに、
「『気球』なんてどこにあるの? そもそもこの街にあるの? 仮にあったとしても、潰れてる可能性の方が高い。飛行機やヘリコプターでさえ大破して、1台も残ってなかったのよ」
と、言った。
サトシは焦りながら、
「ネガティブに考えるな大丈夫。『気球』なら確か隣町の遊水地で見てー」
と、言って、「あっ」と気づく。
そこまで行くのに、ここから徒歩で3時間。
普通の状態で3時間だ。
今のこの両足骨折のボロボロな状態だと、倍の時間がかかる。
その場所に着く頃には、この街と一緒に海底に沈んでる。
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォン!!
瓦礫の山と化した街の地盤が徐々に沈んでいく!!
「サトシ、今は時計を探しましょう。助かる方法があるとしたら今日を乗り越えて明日を迎えること。明日になればオルーレが目を覚まして力を使って解決してくれるはず。とにかく今何時なのか、あとどれぐらいで明日を迎えるか、計算しておきたい」
アミムラも焦ってきたのか早口で喋る。
「わかった。時計を探そう。どこを探す?」
サトシは聞く。
「『駅地下のショッピング街』なら地上とは違って地下にあるから、壊れてない時計があるかも」
アミムラは答える。
「じゃあ急ごう!!」
サトシとアミムラは支え合いながら、急いで『駅地下のショッピング街』へ向かう。
しかし、地上と同じく『駅地下のショッピング街』もすでに瓦礫の山と化していた。
粉々になって散らばった駅時計。
転がっている無数の死体。
サトシは焦りながら、
「クソッ、ここは駄目そうだ」
と、言った。
「他にありそうなのはー」
アミムラはそう言って考える。
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォン!!
瓦礫の山と化した『駅地下のショッピング街』の地盤が、徐々に沈んでいく!!
地面からドバーーーーーーッと水が噴き始める!!
「おいおいマジかよ」
サトシは呆気に取られる。
「早いわね。もう少し後だと思ってたのに」
アミムラは言った。
それが合図であったかのように、あちこちで地面からドバーーーーーーッと水が噴き出ていく!!
サトシは焦りながら、
「ここはまずい。逃げよう!!」
と、言った。
サトシとアミムラは支え合いながら、急いで『駅地下のショッピング街』を出る。




