第12話 マジかよW 『謎の物体Xサイコロ』のやりすぎ展開①
真っ暗な闇の上空。
『有人飛行用ドローン』は、真っ直ぐ一直線に飛んでいる。
ブォーーーンという風を切り裂く音が響く。
ズズーーーーーーーーーーン!! ズズーーーーーーーーーン!!
とうとう地上の街も、自然も、すべて『海水』に飲み込まれ、水没してしまった!!
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォン!!
『水没した街』の地盤が『海底』へと沈んでいく!!
サトシは下を見ながら、
「なんとかギリギリ助かった」
と、言って、ホッとする。
アミムラも下を見ながら、
「そうね」
と、うなずく。
再び、上空に『超巨大サイコロ』が浮かび始める!!
サトシは「ㇵッ」とする。
「そうだった!! まだ、全然気をゆるめることはできない!!」
サトシは気を引き締める。
「また攻撃方法が変わるみたいね」
アミムラは淡々と言った。
サトシは緊張と不安が入り混じった表情をする。
「『レーザー光線』、『落雷』、『海底水没』、次はなんだ? というか、さすがに、これ以上の攻撃はないよな」
サトシは言った。
『超巨大サイコロ』が上空から海面に転がり始める!!
ザバッ、ザバッ、ザバッ、ザバッ、と海面を転がりながら、やがて『超巨大サイコロ』が止まった!!
『超巨大サイコロ』の出目(上になった面)は、最高の『6』であった!!
宇宙の『隕石』が落下を始める!!
『隕石』は、大気圏を燃え尽きることなく通過する!!
そのまま『地球』めがけて、ゆっくりと落下していく!!
『隕石』の大きさは、直径10キロメートル!!
これは、太古の地上の『恐竜』を絶滅させたほどの規模である!!
衝突の威力は、『原爆』の約30億倍である!!
その『隕石』が、海上にいるサトシとアミムラの元へと落下してきている!!
そんな攻撃とは知らずに、サトシとアミムラは様子をうかがっている。
サトシは不思議そうに、
「どういうことだ? 何も攻撃してこないぞ」
と、言った。
アミムラは考えをめぐらせながら、
「もしかして、もう攻撃を開始したのかも。私達が気づいてないだけで」
と、言った。
「俺達が気づかないって、どんな攻撃なんだよ?」
サトシは苦笑する。
アミムラは考えをめぐらせながら、
「例えば、宇宙から『隕石』を落下させて、ここに衝突させる『隕石落下』とか」
と、言って、続けて、
「細菌テロみたいに、目に見えない細菌をばらまいて、感染や中毒を引き起こす『細菌兵器』の攻撃とか」
と、言った。
「そんなの、どうしようもないじゃん。今まではギリギリなんとか助かったのに」
サトシは言った。
アミムラは不安そうに、
「もっと別の攻撃かもしれない。はっきりとはわからない。でも、『海底水没』よりも、ひどい攻撃のような気がする」
と、言った。
「『海底水没』よりもひどい攻撃って、それ確実に死ぬだろ。『隕石落下』とか『細菌兵器』とか、どうやって生き残れっていうんだよ!!」
サトシは苦笑する。
「……サトシ、諦めるの?」
アミムラは聞く。
「諦めるっていうか……クソッ、わかったよ。生き残ってやるさ。どんな攻撃がこようと、絶対にな!!」
サトシは覚悟を決める。
「それでこそサトシよ。今までだって、『台風』、『地震』、『レーザー光線』、『落雷』、『富士山噴火』、『海底水没』をくらっても、がんばって生きてきたじゃない。私は、ちょっと尊敬してる」
アミムラは言った。
「ちょっとだけかよ」
サトシは言った。
アミムラは、クスックスッと笑う。
その時だった!!
ヒューーーーーーーーーーーーーーーーン!!
天高くから、周囲の空気を振動させて、風を切り裂いて落ちてくる轟音が聞こえる!!
サトシとアミムラは驚く。
サトシとアミムラは頭上を見上げる。
闇に覆われた空が、太陽ほどの明るさで白く光り輝く!!
強烈な閃光のような光を放ちながら、計り知れない『超巨大な丸い物体(隕石)』が落下してくる!!
その計り知れない『超巨大な丸い物体(隕石)』の大きさを例えるなら、世界最高峰の『エベレスト山』ぐらいの大きさである!!
それが、今、頭上にゆっくりと落下してきている!!
「は? いや、ちょっと待て……」
サトシは絶句する。
「キレイ」
アミムラはつぶやく。
「ああっ、クソッ!! どうしよう!! と、とにかく離れなきゃ」
サトシは慌てふためく!!
サトシは大急ぎで『有人飛行用ドローン』の中央部分のタッチパネルを操作する!!
『有人飛行用ドローン』の向きと進路が変わる。
『有人飛行用ドローン』は引き返すように、進んでいた方向とは逆方向へ飛ぶ!!
「無駄よ。あの大きさの規模なら、もう助からないわ」
アミムラは観念したように言った。
「おまえが諦めても俺は諦めないぞ!!」
サトシは力強く言った。
『有人飛行用ドローン』が一直線に引き返していく!!
「クソッ!! もっと急げ!! もっと離れろ!! チクショウ!!」
サトシは叫んだ。
どこからか、飛行機のアナウンスみたいな感じで、
「まもなく、直径10キロメートルの『隕石』が衝突します。規模は地上の恐竜が全滅、威力は原爆の30億倍程度です。シートベルトをして、座席から動かないでお待ちください」
と、いう声が聞こえた。
サトシとアミムラは、声が聞こえた方向を探る。
上ではない。
左でもない。
右でもない。
そうなると、下。
サトシとアミムラは下を向く。
下はすっかり海一面となっている!!
ちょこんと『潜水艦』が見えた!!
『潜水艦』のデッキ(甲板)に、スピーカー(拡声器)を手にして、こちらの方を見上げている人がいた。
その人は手を振っている。
サトシとアミムラは意識を集中させて見る。
そこにいたのは、オルーレだった!!




