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新井達に屋上に連れて行かれるとそこには肩身が狭そうに縮こまった先輩方がいた。 そして所々傷だらけ、あー、思ったより新井達キツくしめたんだな。



「ほら神城、お前をボコボコにした先輩方が待ってるぞ?」



俺は深呼吸してその先輩のもとへ向かう。



「あ、あのー、神城君先日はとても申し訳ない事をしてしまい申し訳ありませんでした」


「え? ああ……」



すると屋上のドアを新井達がバァン! と叩き先輩達がビビる。 ついでに俺も。



「ひ、ひいッ! ご、ごめんなさい!」


「もう2度としません! だから許して下さい!」


「ええと…… じゃあ空にはもうちょっかい出すのはやめますね?」


「はい、それはもちろん!」


「このお金は……」



俺は先程新井に渡された万札を取り出す。



「神城君の携帯を壊してしまった事へのせめてもの謝罪なので受け取って下さい!」


「神城に感謝しろよ? あんまり問題にする気ねぇみてぇだからよ、次また少しでもこいつになんかしてみろ? 次は容赦ねぇからな!」


「は、はい!」



そして新井達は先輩にもう行けと言うと逃げるようにその場から逃げ去った。



「ここまですりゃもう大丈夫だろ? じゃあ俺らももう行くわ」


「新井、井上、2人ともありがとう」


「星野の奴……」


「え?」


「お前が休んでる間ずっと悲しそうだったからな、あんなに明るかったのに。 どんだけお前の事好きなのかよくわかったよ、星野のそんな落ち込んだ顔見てらんなかったからな」


「夕凪もそうだったしな、まぁ俺らも好きだったからさ。 お節介しちまった」



そして2人も屋上から出て行った。 でも今回はそのお節介のお陰で助かった。



すると屋上のドアの上の屋根からガタッと物音がした。 なんだろう? そう思い上を見上げるといきなり顔が飛び出してビックリした。



「わッ!」


「うわッ!」



女の子だった。 その子は屋根の上からピョンッと降りた。 てかスカートが捲れてパンツが丸見えになった。



「きゃッ! …… 見た?」



思い切り見たけど見たと言えないので首を横に振った。



「本当かなぁ?」



その子は疑うような目線で俺を見た。 童顔だなこの女の子。 中学生の頃の空みたいだ、いつからいたんだ? その子はまぁいいやという感じでパッと普通に戻る。



「いやぁ、なんか青春っぽいもの見せてもらったからいっか。 ドア叩かれた時はビックリしたけど」


「どちら様?」


「ああ、私? 曽根崎そねさき 芹香せりか! それから君は神城陸!」


「知ってるの? 俺の事」


「私同じ1年だし、クラスは違うけど。 それに君って入学式から海ちゃんと空ちゃんと超仲良しだったでしょ? 2人とも可愛いからすぐ印象に残ったよ。 しかもあの姫花まで君の事好きなんでしょ? 凄いよね、ハーレムじゃん」



姫花の知り合いか? 友達なんだろうか?



「ああ、3人にはハッキリしない俺の気持ちのお陰で凄く申し訳ない気持ちでいっぱいだけど」


「だねぇ、よぉ〜く見ても姫花が好きになるような…… というよりそこまでの男の子かなぁ? ピシッとすればまぁ悪くなさそうだけど。ていうか姫花美人だけどウンザリしてた感あったから彼氏とか作る気ないのかと思ってたけどあの子も乙女だったのねぇ」


「姫花の友達?」


「ううん、そんなんじゃないよ。 中学の時私が姫花と同じ学校に転向してきて面識ある程度」



てか俺のダメ出ししだしたりと結構容赦ないなこいつ……



「あッ! そういうわけでまぁ一応これも何かの縁って事でよろしくね陸! 私も芹香でいいよ? ほら、呼んでみて?」


「いきなり呼び捨てかよ。 …… 芹香」


「よろしい! この方が打ち解けやすいでしょ? まぁ別に私はそんなに陸に興味あるわけじゃないから安心しなよ? モテる男は大変だね! モテる女に好かれる男が大変なのかな? まぁいいや、じゃあね」



そう言って芹香は屋上から出て行った、変な奴。 てか俺も戻らなきゃな、あんまり遅いと何かまたあったかと思われるし。



教室に戻ると空はもうとっくに部活が始まっているというのに行かずに俺を待っていたようだ。



「りっくん、遅いからちょっと心配したよ! 大丈夫だった?」


「ああ、今回は特に何もされなかったよ。 てか部活は?」


「空どうしても陸が心配で今日は部活休んじゃったのよ?」


「今日は仕方ないじゃん? あたしそれくらい心配だったんだから!」


「じゃあどうしようかこれから?」



姫花がそう言うと海はどこかカフェにでも行こうと言って俺達は学校を出た。


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