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学校に久し振りな感覚で登校し、教室に来るとなんで休んでたの? という感じでちょっと注目される。



傷はあんまり目立たなくなったけど一応少し腫れてるので目立たないようにしておこう、そう思ってたら新井と井上に廊下に呼び出された。



「よう、久し振り。 怪我大分良くなったな?」


「新井、井上…… ごめん、本当にありがとう。 余計な事させちまったな」


「ああ。お前の為ならな、俺ら夕凪と星野の為に動いたからお前の為なんかじゃねぇよ。 あとこれ」



新井がポケットから万札を俺に渡した。 何このお金……



「え? これ何?」


「何ってあいつらがお前の携帯ぶっ壊した代金だ。 金持ってなさそうに見えたけど意外と持ってたわ、新しいのどうせ買っただろ? それの足しにすれば?」


「マジで? 大丈夫なのか?」


「大丈夫に決まってんだろ? 考えなしにお前をボコボコにして携帯ぶっ壊すような奴らなんだから何されたってあっちが悪いに決まってるしよ」


「それに俺らがお前の代わりにあいつらブチのめしてやったから安心しろよ? 最後はお前にどうしても謝りたいってあっちから頼まれたからさ」



どうしても謝りたいってどんだけ怖い目に遭わせたんだこいつら……



「まぁ放課後俺らと屋上に来いよ? 呼び出しとくからさ」



そう言うと新井は携帯を取り出し誰かに電話を掛けた。 それはまるでパシリにでも話掛けているような口調で。



「あっちも了解したってさ」


「ああ、あの先輩に電話してたのか。 先輩に話すような口調じゃないから全然わかんなかったぞ」


「もうあいつらにそんな威厳はないからいいんだよ」


「お前らに借りが出来ちゃったな」


「いいよ別に。 ボコボコにされても星野に泣きつかなかったのは見直したよ」



教室に戻ると姫花が待ってましたという感じで俺に話し掛けた。



「陸君がやっと学校に来てくれたから話掛けようとしたら新井君達に取られちゃった。 陸君は今週は無理しないでね?」


「風邪じゃないから大丈夫だって」


「あはは、そうだけどね。 隣に陸君がいないとやっぱり寂しくてさ、だから今日は来てくれて嬉しいな!」



姫花の花が咲くような笑顔で学校に来たんだなという実感がした。



なんだか姫花今日は一段と俺に距離が近いような気がする。 休み時間も友達の所へ行かずにずっと俺と話をしていた。



「姫花ずっと今日はりっくんとお話していたね」


「姫は陸が隣にしばらくいなかったから寂しかったんでしょ?」


「…… うん、凄く寂しかった」


「あれ? なんか凄い素直じゃん」


「だって私も陸君のそばにいれたらなってずっと思ってたから。 海ちゃんと空ちゃんが羨ましい」


「ならさ、後でみんなでお泊まり会でもすればいいよ? 姫花の家でさ」



お泊まり会…… 女子3人で男は俺だけ。 俺がいない方が平和にいくのではないだろうか?



「私の家で?」


「そうそう、だって姫花の家ウサギちゃんいるしまた触りたいし」


「あ、私もそれいいと思う。 モフモフで気持ちよかったし」



俺はう○ちされたし。



「それならペドロも喜ぶと思うよ。 陸君ももちろん来るよね?」



みんなでって事で俺も入ってると思うけど姫花は俺に確認してきた。



「俺って泊まっていいの?」


「う、うん! 泊まって欲しいな」


「姫花の本命はりっくんが泊まってくれる事だもんねぇ。 むがッ」


「そ、空ちゃん!」



姫花が慌てて空の口を塞いだ。 まぁ海と空も一緒だし泊まるといってもいつも通りだしいいか。



「じゃあそのうち姫花の家で泊まろうぜ?」


「やった!」



姫花は小さくガッツポーズをとった。 なんだか可愛いな。



「陸、姫に見惚れすぎ」


「あ……」



そうして今日の授業も終わり放課後になった。 すると新井達が俺を呼び止めた。



「神城、じゃあ行こうぜ? ついてこいよ」


「ああ、そうだったな」


「りっくん、あたしも行く!」


「いや、空は来ない方がいいだろ。 なんともないようだから安心しろよ」


「…… うん。 新井君井上君、じゃあよろしくね?」


「任せろ星野!」



新井は空にニコッと笑った。




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