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陸君の家に行く事になりゲームセンターに寄ったんだけど…… 海ちゃんと空ちゃん2人の陸君のアピールで私存在が消えちゃってる。
なんとかして私も陸君の印象の中に強烈な何かを残したい。 とか思ってるけど一体何をすればいいかのか。
何か…… 何かないかな? と考えているといつの間にか陸君の家に着いてしまった。ここが陸君の家なんだ、緊張しちゃう。
「姫花、遠慮しなくていいからな? この2人はいつも自分の家のように偉そうにしてるからさ」
「あー! りっくんこそあたしの家でもそうでしょ!?」
「そうよ、陸だって当たり前のように出入りしてるくせに」
わぁ、やっぱり陸君と海ちゃん空ちゃんは幼馴染なんだなぁと思った。 だけどここまで仲良いってのは珍しいよね。でもみんな好き同士だしね。
私なんかがよくこの3人の間に食い込めたなって今でも不思議。 陸君の事好き、そんな気持ちで接してきて空ちゃんと少し気不味くなって海ちゃんにケチョンケチョンに言われて……
でもその後2人は私を認めてくれて? 今は本当に仲良くしてもらってる。 私無理しなくてもいいんじゃないかな? 陸君だってそんな私にいつかは振り向いてくれるんじゃないかな?
だって何をしようかなんて考えてると陸君の事に集中出来ないもん私は…… だから陸君も私と居て落ち着ける、安心出来るような女の子になりたいな。 海ちゃんと空ちゃんはもうその地点に居るんだもん。
2人が同じ土台に私を立たせてくれようとしたって今まで陸君と接してきた差は変わらないし……
「ねえ姫花、ボーッとしてどうしたの?」
「陸の家に来れて感極まってるんでしょ。そんな改まる所でもないわ」
「そりゃお前らだけだろ…… 」
海ちゃんと空ちゃんに手を引かれて中へ入ると陸君のお母さんらしき人が来た。
うわッ、凄く美人…… だけど陸君に似てはいない。 多分お父さん似なんだろうね。
ちょっとホッとする。 こんな美人な人に似ちゃったら更に手が届かなくなりそうだったから。 まぁ似てなくたって陸君は私にとって十分魅力的なんだけど。
初めは海ちゃんと空ちゃんを見てなんて可愛い子達なんだろうって思った。 凄くモテるだろうなって。
私がそんな事言うと嫌味だよ? とかなんとかよく言われてたけど別にもともとこんな顔だしモテるよね? なんて言われても別にそんな事私はそんな風になりたいとも思ってなかったしたまたまだ。
まぁそんな事思う自体私って他の人から見たら嫌味な存在なんだろうけど。
とにかすそんな彼女達から陸君はとても好かれてて陸君ってどんな人なんだろうって。
話してみたら陸君はなんていうか普通。 普通なんだけど私にもなんとも思わないで普通に話してくれてる。
今までは何かと男の子と仲良くしているといつの間にか告白されてて私純粋に仲良く友達として話していただけなのになって思ってたのに。
そんなんなんだからごめんなさいって断ると私の前から1人消える。 ねぇ、今まではなんだったの? 私は断ったけどあなたとは友達としてちゃんと向き合いたいと思ってるんだよ? 断ったらもう終わり? 私は用なし? って虚しくなっていた。
そして私の周りの女の子の友達だって私がたまたま可愛いって事で男の子が寄って来るからって…… 私ってその為だけの友達なのかな? とここでも虚しくなった。 だから私には思ってるほど本当に友達なんて言える友達はいない。
だけど陸君や海ちゃん空ちゃんはそんな感じがしないで楽しそう、何が違うんだろう? そう思って陸君と話しているうちに私が陸君を好きになっていた。
どうしよう? 今までと逆だ。 私はそんなのがうんざりで確かめようとしてたのに。 でもある時気付いた、私って人を好きって思った事がないんだ。 私は他人の思いを受け止めようとしていたくせに私自身はどこか真剣じゃなかったんだ。
私はただ臆病なだけ。 でも陸君を好きと思い始めたら陸君とどうしてもって……
海ちゃん空ちゃんは私の事邪魔だなって思ってるかもしれない中自分なりに勇気を出して陸君と接していった。
いろいろあったけどそうして良かったって思ってる。 海ちゃんと空ちゃんとも仲良くなれた。 しかも好きな人が同じなのに。
だからまず私はちゃんとした関係を築くんだ。急がなくていい、告白とキスするまではつい我慢できなくて駆け足だったけど好きってわかってもらえて受け入れてもらえたんだもん。
「はい、ここが陸の部屋。 ようこそ」
「なんで海が俺の代わりに言ってんだよ?」
「だって私の部屋も空の部屋も陸の部屋も全部自分の部屋みたいなもんだし」
「あ! じゃあ私の部屋もみんなの部屋みたいに思っていいから…… 遠いけど」
「あははッ、そうだけどさ、これからはそう思って姫花の家に遊びに行くね」
「空、それでも空は少しは行儀良くしてなさいよ?」
こんな感じでいい。 もっと3人の事を知ってから私は私らしく行こう。




