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陸のバカは私達放ったらかしでどこ行ったのかしら? って言ってもここに来るのは井上君の時以来だし陸の行きそうな所もわかるけど。 UFOキャッチャーのぬいぐるみは大体見飽きちゃったし。



「あれ? 海ちゃんどこか行くの?」


「陸が単独行動してるから連れてくる」


「私達も行こうか?」


「いいよ、連れてくるだけだし。 あ、これでもやってなよ?」



私は井上君とやったゾンビを撃つゲームを空と姫に勧めた。 空ってこういうの得意そうだしもしかしてもしかすると陸と2人きりになる時間作れるかも!



私ってやっぱり陸が絡むとズルい考えばかり思い浮かぶけど結構我慢してるんだからたまにはいいよねぇ。



「うわぁー、海ちゃんりっくんみたいなのオススメしてくるねぇ、でもまぁこの前りっくんの家で似たようなのやらされたし、姫花やってみよ?」


「私こういうのあんまりやった事ないっていうか家にゲームないし……」


「ほらほら、あたしが教えるよッ!」



空は得意になって姫にやろうと促している。むふふ、扱いやすいんだから空ってば。 姫の事は頼んだわよ?



抜け駆けはしないけどもし私に陸の気持ちが傾いたりしてもそれは陸の気持ちであって出し抜いてる事にはならないものね?



容赦しないよと宣告済みだし。 それに姫にはこの前陸とキスをさせてあげたんだからこれで条件五分と五分よね? まぁ流石にお風呂は私と空が一緒じゃなきゃ許容できないけど。



2人の合間を縫って陸と2人きり慣れるから気持ちが弾む。 陸はと…… いた。

1人でゲームしてる、私達と一緒に居てそっちに行く?



呑気な顔してゲームなんかして…… 邪魔してあげようと思って陸に気付かれないように私は向かいに座りお金を入れる。 やった事ないけど……



そしてゲームが始まり私は陸にボコボコに負けちゃった。 何も出来ないで…… く、悔しい! もう一度! あ、また負けた。 もう一度! それを何度か繰り返し私は何をやっているんだろう? と急に冷静になる。



負けず嫌いなのが災いし、陸との2人の時間を作ろうとしたのにゲームで無駄にしてしまった…… 陸のせいだからね! 私は怒って陸の所へ行って陸に何かしなさいと強要したら耳元で「好きだよ」と囁かれた。



私ってやっぱり陸に甘い。 そんな事言われたら許しちゃう…… ミイラ取りがミイラになってしまった。 でも……



「ねぇ、もう一回言って? お願い」


「勘弁しろよ…… 」


「陸ぅ〜ッ!」


「…… 好きだよ」


「ふああッ、なんか凄くいい!」



ああ、ヤバい。 ニヤけちゃう、これじゃ空にバレちゃうよ……










___________________________________________











海ちゃんがあたし達を置いてりっくんを探しに行ったのに全然戻ってこないなぁ、と思いながらあたしはゾンビを撃っていた。



姫花はやった事ないって言ってた割にすぐに覚えて上手くなった。 あれれ、またクリアしちゃったよ。



「姫花って結構上手だね? りっくんのゲーム相手も出来そうだね?」


「陸君ゲーム好きなの?」


「あたし事あるごとに手伝わされてるよ。 ゲームじゃなくてりっくんとイチャイチャしたいのに」


「あはは、やっぱり男の子ってゲーム好きなんだね? それにしても海ちゃんどうしたんだろう?」



姫花もやっぱり戻ってこない海ちゃんを気にしていた。 もしかしたらと思いあたし達もりっくんと海ちゃんの所行こうかと姫花に言ってゲームを切り上げる。



そして行こうとしたらちょうどりっくんと海ちゃんが戻ってきた。 なんか海ちゃんの顔が緩んでる。 いつものポーカフェイスというか眠そうな顔がニマニマしてるもん。



「海ちゃん2人で何してたの?」


「え? 別に何も。 あ、そうそう姫、これねぇ……」



あたしの言葉を華麗に流して姫花に逃げていった辺りりっくんに嬉しい事でもされたなとあたしは睨んだ。 海ちゃんったらあたしを単純だと思っているようだけどあたしだってそれくらいわかるんだよ? 海ちゃんを見てきたから!



海ちゃんはりっくんの事となるとズルしそうになるもんね。 でもあたしは堂々とやるよ!



「ねぇねぇ、りっくん」


「なんだ?…… はッ!?」



りっくんのほっぺにチューをした。フフッ、こんな所でやらないと思った? あたしは海ちゃんみたいにあれこれ考えるのは苦手だからこんな事も出来るんだ。



「空! あんたねぇ……」


「わわッ…… 空ちゃん大胆」



2人もりっくんとあたしを見てそれぞれ驚いている。



「海ちゃんだけ良い思いするのは良くないからね!」


「はぁ〜、私はそこまでしてないのに本当空ったら……」


「お前ら2人で何しようとしてるんだ?」


「んー、姫花に普段のあたし達を見せてるだけ」


「はわわッ…… わ、私も頑張るね!陸君」


「何焚きつけてんのよ空のバカ」



んふふッ、りっくんと海ちゃんはまったくといった顔をしてたけど海ちゃんの考えだってあたしにもわかってるんだからね!







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