表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/178

67


今日は学校が休みなんだけど姫花が俺の家に今日来る予定だ。 なので俺達は駅まで姫花を迎えに行くという事になった。



「りっくんのお部屋もお掃除したし完璧だね!」


「海も空も掃除手伝ってくれてありがとうな」


「陸の部屋が汚いと私達も恥ずかしいしね」


「そうそう、正妻として恥ずかしい」


「空、まだ決着もついてないのにどさくさに紛れて何を言ってるの? それにそれを言うなら正妻は私よ!」



好きだとは言ったけど正妻とかこいつら話を勝手に飛躍させてるぞ。 一夫多妻制とかだったら何も問題はないんだろうけど平等に接するのは経済的にも精神的にも辛そうだ……



「これ以上はやめておきなさい空、私達がそんな醜い争いしてると陸に嫌われるわよ?」


「あ…… そうでした。 じゃありっくんをオロオロさせちゃったお詫びに抱きついてあげる!」


「こら! 自分だけ!」



空と海は腕に自分の胸を食い込ませながら絡みついてきた。



「どう陸? 私に抱きしめられた方が気持ちいいでしょ?」


「あ、ズルい! 自分は胸があるからって! りっくん、あたしは程よい弾力で健康的でただ柔らかいだけの海ちゃんよりいいよね?」


「な、なんですって!?」



海と空は自制してはいるけどたまにこうやって思いが爆発するから宥めるのに大変だ。 こんな時は……



「2人ともきもちいいけどやっぱり母さんに抱きついてる時の方が気持ちいいかな」



「「…… うわぁ〜ッ」」



2人とも萎えて俺から離れドン引きした顔になる。



「冗談だってわかってるけど陸ママ美人だから容易に想像できるわ……」


「うん、あたしも…… りっくんに白けさせられちゃった」


「それよりそろそろ姫花迎えに行かないか?」


「え? まだ早くない?」


「海と空と散歩したいなって思ってさ」



そう言うと2人は顔を見合わせて笑顔に変わった。 別に散歩したいわけじゃないけど海と空のご機嫌取っておかないとまた鬱憤が溜まりそうだから2人のガス抜きの意味を込めてだ。



「りっくん、お菓子買って行こうよ?」


「そうしよう、家にあんまりなかったしな」


「空、自分の食べたいものだけ買うんじゃないわよ?」


「わかってるってば。 海ちゃんも太るようなものばっかり買わないでね?」


「いつまでそれネタにする気なの?」



2人がまた無駄な言い合いしそうなので俺は2人を急かし外に出た。 近所のスーパーで買い物を済まし一旦お菓子を置いてから姫花を迎えに行くとちょうどいい時間だった。



ホームで10分くらい待つと電車がやってきた。



「あ、もしかして結構待ってたかな?」


「それほどでもないよ、陸の家にそっこーで行くの? それともどこか行ってからにする?」


「あ! あたしゲーセン行きたい!」


「あ、俺も久し振りにゲーセン行きたいわ」


「陸君が行きたいなら私も行きたいな」



そして店に着くと女3人はぬいぐるみとかそっち系のコーナーに行った。



俺は格ゲーの方へ行くとお金を入れてプレイして数分経った後チャレンジャーが現れた。 実はこうなるのを待っていた、 これぞ醍醐味。 なんて大抵こういうのって強い奴ばっかりなんだよなと思い俺はここまでかと思いながら相手を待つとようやくゲーム開始となった。



俺の予想とは違いめちゃくちゃ弱かった、パーフェクト勝ちしてしまった。 これはわざとで後からあっちも本気を出すのかと思ったらまたあっさりと勝てた。



本当に弱い奴だったんだなと思い俺は続きをやろうとしたらまたチャレンジャーが現れた。 またかと思ったがこっちの方が楽しいので受けて立つ。 そして今度も相手は弱かった。



同じ奴だな、弱いくせにしつこいなぁと思っていながら倒す。 そしてまた挑戦してきた。 それを繰り返す事5回目。多分相手相当ムカついてるよな、これ…… リアルファイトに発展しないうちに負けてしまうかと思ったけど手加減しても余裕で勝ってしまった。



そしてついに向こう側からガタッという音が聞こえて俺もビクッとなったがスルーしようと思ったがバンッと目の前のゲーム機に手を置かれた。



「あ、あれ!? 海?」


「私にいっぱいお金を使わせたわね……」



とても怒っている。 だとしたら今までやってたのは海だったのか? まぁそれなら弱すぎなのも納得だ。



「なんでお前が?」


「陸が私達と離れてそんなのやってるから懲らしめてあげようと思ったのに……」



ああ、それで負けっ放しになってるのが許せなくてここまでやっちゃったのか。



「悪い悪い。 あ、俺も余所見してたら負けちゃった」


「罰として私に何かしなさい!」


「何かって…… 何がいいんだ?」


「私が喜ぶような事に決まってるでしょ!」



こんな所で何すれば…… キスなんか出来ないし。 とりあえずなんか海が何かして欲しくて怒りながらもウズウズしている。



「海……」


「?」


「好きだよ」


「ふああッ!?」



海の耳元で囁いた。 自分で自分を殴りたいくらい恥ずかしい。 これは確かに罰だな、海を好きってのは本当だけど。



「そ、そんなのわかってるけどね! まぁ許す。 ほら、あっちに行くわよ!」


「ああ」


「てか陸、顔が赤いよ?」


「お前こそ……」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ