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健斗兄さんに誘われて俺達は夜道を歩いている。



「それにしてもこんな夜中にどこへ? えりなさんの家?」


「ああ、えりなも呼び出してる」


「え? 本当にえりなさんの所に!? 俺邪魔じゃないの?」



そう言うと健斗兄さんは困ったように頭を掻いた。



「俺方向音痴だからさ。 えりなも方向音痴なんだけど居た方が心強いだろう?」


「はぁ?」


「これから空と花蓮が行った山に行くぞ?」


「ええ!? 俺も?」


「保険をかけておいた方がいいだろ? どうせ陸は何度か死んで次もいつ死ぬかわからないだろ?」


「ああ…… なるほど。 って大丈夫なのそれ?」


「俺も陸の場合はよくわかんないけど打てる手は打っておいた方がいいと思ってさ。 そういう所は花蓮を見習ってさ」



そしてえりなさんの家に健斗兄さんと行くと家の塀のにえりなさんがちょこんと寄り掛かって座っていた。 ずっとあそこで待っていたのかな?



えりなさんは健斗兄さんに気付くとパッと笑顔になってこちらに近付いて来た。



「遅いわよ健斗!」


「悪い悪い」


「うふふッ、でもこんな時間に健斗と会うのも悪くないから許してあげる。 じゃあ陸君行きましょうか?」



えりなさんも加わり俺は一歩下がって健斗兄さんとえりなさんの後を歩く。



なんかこの2人って俺の家に来てた時は何回か喧嘩しそうになってたけど今は凄くラブラブだな。



やっぱり本来は健斗兄さんとえりなさんはこんな感じなんだな。



「おいえりな。 陸もいるんだから程々にしろよ」


「これでも程々よ。 あ、そうだ。 私達方向音痴だから陸君はしっかり来た道とか覚えてね? 私と健斗だけだったら迷子になっちゃうからね」


「うわぁ…… 俺頼みですか」



そんなんで夜の山に入っていくなんて…… 一度死んじゃうと結構肝が座るのかな?



そしてしばらく歩くとあの時以来の山に着いた。 改めて思うけど夜の山って凄く不気味だな、1人だったら絶対来ないぞ。



「夜に来るなんて2度目ね健斗」


「いや、あの時は迷ってたら夜になっただけじゃないか。 しかもえりなのホラー演出のお陰でめちゃくちゃ怖かったし」


「失礼ね! 必死に助けようとしてたじゃない! ほら、陸君ボサッとしてないで行くわよ」


「あ、はい!」



2人は方向音痴のくせにどんどん進んで行く。 おい…… 道わかるの? と言いたいが俺達が来た時と違う方向からなので俺はしっかり道を覚える事に集中した。



そして少し離れた所でパキッと音がして俺達はビクッとした。



「ちょ、ちょっと…… まさか熊とかいるんじゃないでしょうね?」


「まぁ居ても不思議じゃないけど。 寒くなって来たし冬眠とかしないのかな?」


「どっちにしろ急いで行った方がよくない? 健斗兄さん」


「そうだな、ていうかここどこら辺なんだろ?」



………… もう道に迷ったの? 帰り道は覚えてるけど。



「また後日明るくなったらにする? 俺帰り道覚えてるし」


「そしたら海とかも付いて来ちゃうかもしれないだろ? 陸はそれでもいいのか? 本当は陸だって巻き込みたくなかったけど保険をかけるなら陸だと思ったんだけど」



確かに海は巻き込みたくないな俺も。



「やっぱり行く」


「うふふ、陸君ってちゃんとみんな好きなのねぇ」



熊じゃないにしても山の動物や風の音かもしれないが夜の山で物音が聞こえるとやっぱり不気味だな。



「健斗、もう疲れた…… おんぶして?」



山に入ってからどれくらい経っただろう? 健斗兄さんとえりなさんはなんだか見当違いな所を行ったり来たりしているような気がする……



「俺も疲れて来たんだけど?」


「もう…… だらしないんだから。 帰ったらまたお風呂に入り直さなきゃいけないじゃない!」



果たして帰れるんだろうか? と不安になっていると……



「あ、あった! 見つけた! あのポンコツ本当にこんな面倒な所にいるなんて蹴飛ばしてやりたいわ」


「え、えりなさん、あまり失礼な事言わない方がいいかと……」


「でもまぁこれでなんとかなるかもしれないな。 陸あそこの御社でお祈りして来いよ?」


「それって意味ある? 健斗ってそんな事しないでしょ?」


「まぁ一応やっといた方がいいかもしれないだろ?」



そして俺は御社の前へ行き俺は手を合わせた。







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