弐拾話 『無食』〇生
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弐拾話 『無食』転生
調子に乗って髪の毛を伸ばしすぎた人達の髪の毛を全部散髪していったら、だいぶ時間がかかってしまった。
ご飯をみんな食べていないと思ったので、散髪後、アニの部屋に戻って聞いてみると、
『私たちはしばらく食べなくても生きていけるから、気が向いた時にしか食べないんだよね。メロこそ、人間なのに昨日の夜食べてないんじゃないの?』
そういわれればと思ってしまう自分がいた。まるで自分が人間ではなくなったかのような虚脱感が。
(俺はしばらく魔熱病で気持ち悪くて食べられなかったのと【光合魔成】があったおかげで食べなくても大丈夫なんだよね。【空腹耐性】もあるし。)
俺って人間だった頃から人間ではなかったのかもしれない……。これが本当の無食〇生ってね。
『そうなんだね。それにしても最近のニンゲンで魔熱病になることがあるんだね。私知らなかったよ。あれって魔力が結構多くないとならなかったはずだから。何百年も昔はニンゲンも魔物も今よりはるかに魔力が多かったから罹っているのもいたけど……』
アニが昔を懐かしむような声色で言った。
ネアが魔族を撲滅するために勇者が作った幻妖花の所為って言っていたな。
(まあ、そういうわけで俺は飯を食べなくても大丈夫だからみんなと同じ生活習慣でも大丈夫だよ)
『それはやめたほうがよいぞ』
後ろから声が聞こえたので振り返ると
イムチアンがいた。
(なんで?)
『君の通常の姿の方の筋力不足はレベルアップと身体の成長でしか強くなることはないことがわかっている。だから食事をしなければ君の体は弱いままだ』
【審議】で分かったことをカルメラに伝えると、
(えっ、そうなの?あまり食欲わかないんだけど……)
『私が君を発見したとき、動けるようにトレーニングをしようとしていたが、家族を探したいんだろう?それを達成するためには、ちゃんとした食事を取らなければいけないよ』
(そうなのか……。俺は料理できないけど、ここに料理できる人っているの?
ふわっとしたアイデアだけならあるけど)
俺はカルメ焼き以外食べ物を作れないからね。
『料理ならアウナっていう食べなくてもいいというのに毎日3食分料理を作っているやつかいるからアウナに頼むのが良い。新しい、料理のアイデアを提供すれば、きっとなきながらよろこんでくれるさ。私が案内しよう。アニ様、私はメルをアウナの部屋まで連れて行くので失礼します。』
『あ、君についてる精霊私が育てるから預けてくれない?』
(え?それはありがたいけど。じゃあお願いするわ。エル、レンあの人が君たちを育ててくれるって。俺もいろいろあるからあの人について行って欲しいんだ。できる?)
「「わかりました!」」
そう言ってふよふよと漂いながらアニの頭の上へと移動していった。
『あ、そうだ!おいしい料理できたら私も読んでね!』
部屋を出ていく時に甘いものがいいなぁって呟いてたのでカルメ焼きを生成して投げといた。
『えっ?ナニコレ、うまっ。ちょっとまt──。』
◆
アウナの部屋は地中に一番近い階層だったので何層か階段を登った。
アニの部屋の場所は仮にも女王なので、一番下の階層の一番奥にある。
(アウナって人の部屋はずいぶんと上の階層なんだね?)
『あぁ、それは料理をするときに火を使うからだね。我々が強いと言っても、空気を吸えないのは苦しいからね。換気できるように地上に一番近くしてあるんだ。それに外からとってきた食材を下まで運ぶのは面倒だしね。ちなみにアウナはアニ様を除けば我々の中で一番強いのだよ。食材を取りに行くためによく魔物と戦っているからね。戦闘技術を磨きたいなら彼女から学ぶとよいだろう』
(ちなみにアウナはどんな戦い方が得意なの?)
『体術から、剣、槍、斧、弓、盾、槌、投擲、魔法など基本的な戦闘技術はすべて達人級並みだね。
ここを左に曲がったら彼女の部屋というか厨房だよ。』
確かに少しいいにおいがする気がする。
『アウナ失礼するよ。今日は何を作っているんだい?』
イムチアンが厨房のほうまで聞こえる大きさの声で聴くと、
『やぁ!イムッチ!ここに君が来るなんて珍しいね!今日はフォレストウルフの肉と野菜を煮込んだものだよ!おや?隣にいるのはメロちゃんではないか?そうか!ニンゲンって食事をとらないとすぐ死んでしまうんだっけ?』
アウナという人はエプロンを来た160cmくらいの女性の姿をしていた。ハキハキとした声でとても聞き取りやすい。
『いや、別にこの子は特別だから、食事をしなくても死なない体なのだが、筋肉が未発達でね。トレーニングをしてもその体質のせいで、筋肉がつかないことが【審議】でわかってね。食事と成長だけがこの子の筋肉を発達させることができるらしい。だから君にこの子のための食事を毎日3食作ってほしいんだ。あとは、戦闘技術も叩き込んでほしい。できるかい?』
『もちろんだとも!ということは、タンパク質をたくさん摂取したほうがいいわけだね。メロちゃん。好きな味や苦手な味はあるかい?それによって今後何をするかが変わってくるのだけど。』
(俺は魔熱病にかかっていたから、あまり食べ物を食べたことがないんだ。甘いものを食べたときは気持ち悪くて吐いてしまったから、あまり甘いものは食べたくないかな。回復魔法が使えたおかげで死ぬことはなかったけどね)
『君もずいぶんとすごい生活をしてきたようだね……。とりあえず、味の好みがわかるようにいろいろな味のものを少しずつ作って、判別していくことにしようか』
少しテンションを下げながらアウナは言った。
『じゃあ、とりあえずフォレストウルフの肉と野菜を煮込んだやつを食べてもらおうと思ったんだけど、もう少し煮込む必要があるからその間に少し君の変身中の姿と物と姿の両方の戦闘能力を確認しておこうと思う。私は少し準備があるから先にイムッチが訓練場に連れて行ってくれ』
服を着させるシーンを書こうと思ったのに書き忘れて裸マントのまま戦闘&飯を食べなければいけなくなった模様。




