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第19話 この醜くも忌まわしい世界
今日もクソな一日だった。俺もクソで、あいつらもクソ。クソ人間だ。ゴミみたいな人間しかこの世にはいないのか? そこまで考えて、1人の少女の姿が脳裏に浮かぶ。
あいつは——あいつも、クソ女なんだろうか?
希望を抱きたくない自分と、真っ向から否定したい自分。それらはどちらも存在していて、吐き気がするほど苛々する。
——あいつは何がしたかったんだ。考えても仕方がないことを考える。そんな自分が嫌いだ。たまらなく鬱陶しくて、狂おしいほど惨めで。
もう俺はダメだ。ダメなんだ。負の感情だけが増大する。止められない。溢れていく。一瞬、ほんの一瞬、願ってはならないことを願ってしまう。
(————たすけて)
あの時、もしあの時助けてと口にしていたら、何かが変わっただろうか。
(——ああ、ダメだ)
ブツン——。電源が切れる。思考が落ちる。涙が出る。鼻水が垂れる。俺はもうすぐ終わる。終わらせる。死ぬか殺すか。そのどちらかしかない。そこに不安も焦燥も躊躇もない。
ただ、不思議なことに。
なぜだか涙が止まらなかった。




