表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/82

第19話 この醜くも忌まわしい世界

 今日もクソな一日だった。俺もクソで、あいつらもクソ。クソ人間だ。ゴミみたいな人間しかこの世にはいないのか? そこまで考えて、1人の少女の姿が脳裏に浮かぶ。


 あいつは——あいつも、クソ女なんだろうか?


 希望を抱きたくない自分と、真っ向から否定したい自分。それらはどちらも存在していて、吐き気がするほど苛々する。


 ——あいつは何がしたかったんだ。考えても仕方がないことを考える。そんな自分が嫌いだ。たまらなく鬱陶しくて、狂おしいほど惨めで。


 もう俺はダメだ。ダメなんだ。負の感情だけが増大する。止められない。溢れていく。一瞬、ほんの一瞬、願ってはならないことを願ってしまう。


(————たすけて)


 あの時、もしあの時助けてと口にしていたら、何かが変わっただろうか。


(——ああ、ダメだ)

 ブツン——。電源が切れる。思考が落ちる。涙が出る。鼻水が垂れる。俺はもうすぐ終わる。終わらせる。死ぬか殺すか。そのどちらかしかない。そこに不安も焦燥も躊躇もない。


 ただ、不思議なことに。

 なぜだか涙が止まらなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ