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「おうおう、どうしたんだよ」
「いや、その……ちょっと相談したいことがあるんだけど…」
「相談?」
ナップはキョトンとした顔になる。
「俺でよければ全然かまわないけど…何系?」
「それが…その…」
「ああ、ここじゃ話しづらいかんじか」
ナップの言葉に、ボッシュは短い首をコクコクとうなづかせる。
「じゃあさ、後で俺の部屋に来て話す?」
「そうしてもらえると助かるよ。ありがとね」
「ま、俺に相談したからには、どんな結論になっても責任は持てないけどな」
ナップがいたずらっぽい笑みを浮かべると、つられてボッシュの顔にもいつもの微笑みが戻る。
「それじゃ、また後で」
そう言うとボッシュは、その場を立ち去って行った。
「おいナップ、ビンゴ始まるぞ!!」
いつもつるんでる仲間達に呼ばれ、ナップも立ち上がり、杯を片手にそちらへと戻っていった。
「おかえり」
集まりを終え、ナップが宿舎の自室に戻ったのは、あたりがすっかり暗くなってからであった。
彼に声をかけたのは同室の新卒騎士、ラルスである。彼は寝台の上に転がり何か書物を読んでいたが、ナップを見ると身を起こし、寝台に腰をかけた。
「食堂、盛り上がってたみたいだな」
「ああ、何かみんなテンション高かったよ」
ナップがいたずらっぽい笑みを浮かべてラルスに話しかける。
ラルスは、短めの黒い髪に茶色い瞳の、こざっぱりとした印象の青年である。
彼は、ナップやボッシュと同期であるが、所属する隊が違うため今日の集まりには出席していなかったのだ。
彼は窓の外に目をやるなり驚きの声をあげた。
「うぉっ!!もうこんな時間かよ。ちょっと飼い葉当番行ってくる」
「おう」
立ち上がり、足早に部屋から出て行くラルスに、ナップは軽く手を振った。




