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【1章-22】清く、正しく、おぞましく-3【三銃士と不倫】

 さて、今回は色々な年齢層、文化圏、メディアに進出している【三銃士】における表現を比較してみましょう。

 以下、4つの作品からそれぞれ抜粋します。


①三銃士【原文訳・友は選ばば三銃士、妖婦ミレディー】

②アニメ三銃士【NHK・旧学研において特集が組まれた小学生向け】

③人形劇三銃士【NHK・三谷幸喜監督】

④三銃士【青空文庫(原作を児童向けに編纂)】


 まず、①の原作においてヒロインのコンスタンツは人妻です。


 主人公のダルタニャンは、【不倫】を前提におつきあいを申し込みます。

 それも、【まずはお友達からって段階】を踏んでからですが(笑)。

 騎士らしく紳士的に、されども倫理外なおつきあいを前提に・・・。

 21世紀、日本のモラル観からいえば、かなり常識はずれですね。


 ②の子供向けでは、コンスタンツがボナシューの【婦人】ではなく【娘】として登場します。そして、原作では最も悪どいボナシューが善人として描かれます。

 そりゃあ、NHKとか学研の特集で人妻との不倫は描けないですよねえ。


 ④の青空文庫では、かなり抑え気味に書かれています。

 もともと展開場、コンスタンツはダルタニャンとの交際を断り続けます。だから、ドロドロしてません。かのナポレオンが愛した【若きウェルテルの悩み】と似た展開ですね。


 原作では、ダルタニャンが悪態をついたり、悶々としたりしますので、ちょっぴり生々しいです。


 ③では、肉体関係はなかったと記憶しております。まあ、NHKですし。

 それに、人形劇で肉体関係っていっても……ねえ?

 

 さて、フランス文学における重要なファクターは【不倫】です。

 これが、騎士道文学が絡むと【プラトニック・ラブ】になります。

 具体的には、君主の妻に精神的な恋をして、精神的な不倫を意欲的に働きかけます。ラブレター、プレゼントはOkどころか推奨さえされます。


 未婚を貫くことで、君主への忠実を守る模範的な騎士という評価さえされたようです。


 この時、ボーダーラインになるのが、肉体関係の有無でした。

 有りだと最大の不貞行為、無しだと模範的な騎士になってしまいます。


 アーサー王伝説におけるランスロットは最高の騎士です。

 アーサー王の王妃であるギネヴィアへの思いを捨てきれず不倫をして、結果キャメロットを破滅に追いやったシージペリラス(命取りの座)がランスロット。


 されども、途中までは【最高の騎士】との評価でした。

 つまりは途中まで、理想的な【精神的不倫】を完遂していたのかもしれません。


 日本の法律においても、不倫の成立は精神的側面ではなく、肉体関係の有無に焦点が絞られることが多いです。当然のことながら、小説などの描写も肉体関係の描写に従っています。

 ベッドインして、花びらハラハラとかならギリギリOKかな?

 源氏物語の【あさきゆめみし】が図書館においてありますしねえ。


 日本の法律は体制上、ドイツの影響を受けたものの、精神的にはフランスに憧れていたとかいう説もあります。不倫を喜び、場合によっては尊ぶ精神的因子が日本人にはあるのかもしれません。  

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