表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/25

遊園地、中編

全員、飲み終わった。この店外テラスから出て、外の道を歩く。

中々に日差しが強い。嶋崎は、ポケットから日傘を出す。

此れを持ち、カノンを日光と紫外線から守った。


「ありがと」

「当然の亊をしたまで」


と謙虚(?)に言う。

彼自信も、麦わら帽子をかぶる。結構笑える風景だ。

体は大人になっても、やはり選別するものが少し幼い。

別に悪いというわけでもないが、業務員の眼が二人の関係を疑い出したのだ。

そこで・・。


「(嶋崎、聞こえるか?)」


形代から嶋崎への念話だ。


「(何かようか)」

「(業務員が、お前らの関係を疑い出した)」

「(・・・)」

「(相合傘でもしとけ)」


だが、この念話・・カノンにはダダ漏れなのだ。


「聞こえてるよ」


というのは、まあ予想範囲内。

しかし、身長差が少しあるので、カノンが日光に当たる。

というわけで、嶋崎が彼女を自分の影へ入れ、日傘を持つ。

なんだか、色々と恥ずかしくなっていく二人。


((なんだかなー))。


まあ、影になる部分は余りなく、結構な部分が日に当たる。

それと、嶋崎はやはり蒸れるといって、帽子を脱いだ。結構頭髪がない。

しかも、癖や乾燥や荒れもないので、サラサラだ。

女子みたいなかんじではない。やはり男らしさも残っている髪だ。


それで、目的地まで、結構ある500メートルだ。

歩いていくうちに、嶋崎は炎天下で頭の思考が狂い出した。


(「形代」)

(「何?」)

(「正直、原発とかどうでもよくなってきた。」)

(「・・・頭、大丈夫か?」)

(「大丈夫だ、問題はない」)


ウェットティッシュで、額を拭う。

使ったものは、ポーチの別枠へ収納。

嶋崎とカノンは、手が蒸れてきたため、腕を絡ませる程度にした。

・・・、嶋崎は突然思った。


(俺は、なんのために此処に居る・・)


・・・炎天下で、脳が働かずここに来た理由と来た方法を完全に忘れた。


と、言うわけで、「到着か」「・・ここって・・」再び、ホラーキャッスルの再来だ。


あのアトラクションと同じように分けられる、ジェットコースター。

ここのアトラクションの名前は、『スーパージェットコースター』。


まさしくそのとおりなのだが、これは最後尾にジェットエンジンが付加されていて、一気に加速し、5Gの回転が3箇所ある。ある意味、所見殺し。

嶋崎・形代組は、勿論カップル組へ。



――・・


「・・・」


嶋崎は、外側に座った。乗る方向は左。よって、右に座る。

カノンは、周囲の女性らを視る。嶋崎は、いつでも抜け出せるように、態と

浅く座った。

奴等(業務員)は、必ず点検しにくる。

だから、席と背中が離れているところを見られるわけにはいかない。

だから、カノンにこの隙間を埋めるために、手をとり体を寄せてもらった。・・不自然に見えるようだ。


よって、腕を絡ませ、それで隠すことにした。

奴らは点検しにきたが、通り過ぎた。


「楽しみだね」


空気を読んで、笑っていう彼女。

実際、本当に心からこう思っているとは知らない彼。


 始まった。運動エネルギーを高めるために、位置エネルギーを先にためる。

・・この最先端のトロッコが、降りた瞬間が、嶋崎と形代の暗黙の了解で実行することにした、『不正遊具粛清』の作戦が始まる。




・・まあ、最初の方は、78度程の傾きや逆さまの進行・・・と普通のものばかりだった。

すると、突然、暗くなった。建物内部へ入った。

で、行き成り暑くなった。


(何だ)


眼下を見下ろすと、其処には溶岩ばかりの渓谷があった。


「いやいやいや、おかしいだろ!?」


形代が突っ込む。


「暑いな」

「そうだね」

「冷静すぎだろ!」


再び、形代が嶋崎とカノンの発言に、突っ込んだ。


「冷静でなければ、全てに対処出来ない」


嶋崎は、目の前の溶岩地帯や、周囲の景色を見ていた。

しかし、カノンは冷静に嶋崎の左腕を握っている。

此れは、今現在も奴らが見ている、と考えた結果の末に起こした行動だ。

すると、下の溶岩が泡立ち始めた。

この様子を、三人は注意深く視る。

そして遂に、泡立ちの溶岩からウツボが現れた。


それと同時に、目の前には一回転するコーナーが来た。

嶋崎は、緩く設定した席から抜け、ポケットから刀を取り出す。

神々しい光が、四方八方へ飛び散る。


これを見たウツボは、コースターの方へ来た。

乗客は騒ぐ。

カノンは、島崎に空気摩擦を無くす魔法をかけた。

彼は直ぐ様、刀を持ち先頭へ行く。

因みに、乗っていたのは後ろの方だ。

乗客は、彼を視る。


「何してんだ!危ないぞ!」


しかしその声を無視し、先頭車両で足場を固定する場所を見つけ、刀の切っ先を奴に向ける。ウツボは、その徴発にのり、本気で向かってきた。

それと同時に一回転コーナーが来た。

其処には、『eat』という看板があった。


「カノン!席が連動している!席の連動バーを固定してくれ!形代!お前は、連動バーを外しに来る人間を殺せ!」


と言っているが、正直人間だけでいいと想う。

しかし、念には念を入れる。

カノンは、熱でバーを溶かして固定。

動いて死ぬのならば、動かずに生きるほうが良い。

行動を移した。乗客は、色々と騒いだ。

それは、本人達を不快にさせるものだった。


さて、奴が来た。嶋崎は、奴と人間が丁度来た時に、高く飛ぶ。

形代は、人間とその機械を壊す。


嶋崎は・・「ふん、魚の分際でその態度はいかんな。」、とその存在を不認可する。


ウツボは、蛇の様な舌を伸ばしてきた。


「『真刃[しんは]』」


向かってくる舌を、刃を振るった時に生じた真空波が二枚にすりおろしウツボを切った。ウツボは、大量の体液を噴出させながら落ちていった。



――


「あー、疲れた」


形代がだるそうに、壁に背中をあずけて言う。

彼らは、ウツボを倒した後、席に戻り元のホームへ戻った。

そこの乗務員は、心底驚いたような顔をしていた。自覚していたようだ。

怒りは湧かずに、呆れたようにため息を吐いてからでた。


だが、これでは気づかれるので、「あーあ、全く面白くなかった」とカノンが最後に言っておいた。


未だに十時。

次はどこ行くのかと、地図を見て選択中。


「嶋崎―」

「何だ」

「お前、よく立っていられるなー」

「お前は立ち読みしないのか」

「するよー」


形代は、手拭いで己の汗を拭う。

それと共に、完全にprivate modeとなった。


「・・・」

「・・・」


嶋崎と形代の付き合い人は、黙って地図を見ている。




「なにしてるの?」


カノンが島崎に尋ねる。


「何をしているかというと、次の遊具の決定だ」


遊具!?と驚く彼女。

しかし、アトラクションを日本語に変換すれば、あながち間違いではない。

スポーツ飲料を飲む形代は問う、次は何にするのかと。


「次は、Coffee cup だ。」


発音が無駄に良く、形代は二重の意味で驚く。


 コーヒーカップ・・アトラクションの一つ。

呼び名は、多種多様にあり、地獄の回転カップ、平衡感覚(三半規管)麻痺の代表格という名の通りの効果を持ち放つものだ。


この遊具は、恐ろしい。

遠心力と回転力と平衡感覚の麻痺・景色の回転による酔い・・。

吐き気を催す、地獄絵図をそのまま描いたようなものだ。

また沢山の人は、中央の円盤と連動しているから、此れが回るのを止めればいいと想う奴がいる。

これは、間違っている。

これを回すとき、意識せずに、脚に力を入れる。

この脚の土台となっているのは、カップの一部の足場だ。

そうこれは、人が円盤を回して、このカップも回そうとする、一部の錯覚なのだ。

此れを回せば、カップも回る。

其れが過ちであるのだ。


故に止めるには、脚を踏ん張り、中央の円盤を握るのだ。

また、自分たちの回っている方向へ回すのだ。


因みに、第三者による横高速回転という感覚は、これでしか鍛えられない。

上下に回るのは、でんぐり返し。上下に飛ぶのは、トランポリンや縄跳び。

うむ、こんなものかな。

是等を気を付けて、挑むように。


 平然を装う嶋崎と形代。二人は、酔いというものが来てしまうということに恐怖を抱いているのだ。彼女らが、もし、秒速5回転を達してしまえば、

確実に・・死ぬ!

故に、身体強化をしようとした。だが、業務員の監視が辛い。

(ロネディオ、さっさと侵攻しろよ!)嶋崎は心中で、侵攻の遅い彼に文句を垂れる。「楽しみだね」「お、応」明るい笑顔に圧される。

・・・さあ、ついに来てしまった。一応ばらけた。まあ、この地獄を耐えればよいのだ。さあ、50秒の地獄を見よう。カノンは、女であってもキメラなために、元々の潜在能力は高い。だから、形代よりも地獄を見ることになる。

嶋崎は瞑想をする。逆にカノンは、狂ったように回す。

(ふっ、地獄の様だぜ)性格が壊れた。


 さあ、ここからは空気過ぎて忘れていたロネディオの場面だ。

彼は今屋内に、ジェットコースターのある場所に来た。彼は魔術で電子ロックを解除し、サイレンサー付の『L22A2』を持って中へ入る。入った瞬間、すぐに居る従業員をヘッドショット。此奴の首を掴んで、外にある人工川に投げ入れる。再び電子ロックをかける。「・・・」完全に沈黙と殺人と暗殺になれた遂行者の目をしている。十字路があり、左折し地下へ降りる。そこにエレベータ。

丁度敵が出てきた。其奴らを、全員殺害。ハンドガンを貰う。次にエレベータの出入口近くの床に、手動のフラッシュバン二つと4つのリモコン式爆弾を設置。二重にフラッシュを置くと、瞬きで逃したてきにも通用するかもしれない。

そして、怯んだ隙に爆弾を爆破する手筈だ。扉を閉める。下へ行った。

下で血肉の飛び散る音が聞こえた。





其の後、エレベータをもう一度上に上げて、驚異の聴力で調べた、一階毎の深さを計算。そして、エレベータの目的を最下層にし、降ろさせた。

少しの間目をつぶる。目を開けた瞬間、目の前の扉を蹴り破る。扉と飛散った硝子は、ワイヤーを切りつけ千切る。千切る前に、既に下へ降りる彼。

そして、ちょうどワイヤーが切れた一秒後、彼はエレベータ本体の屋根上を蹴り、目の前の最下層のエレベータ扉を突進で破り警備員を殴り首を飛ばした。

エレベータ本体は、この下にある溶岩に入っていった。

ざわめく地下。襲ってくる莫迦を、射殺していく。だが、此処にいる奴だけは、

右腕をフルーツナイフで、壁に縫いつける。銃を奴に向ける。

「ここの原子炉以外に、何処にある。」「く・・・」「お前は、二ノ宮 春香が好きだ」「え・・?」「好きとはLoveのことであって、一度目は夏祭り神社裏で告白したが、すでに当時の中学二年にしては早すぎの彼氏がいたことで泣く。

そんで、一年後再度やったが、なんと右手の紋章が嫌ということで彼氏と別れた彼女はそういった。」「・・・だからなんだ」冷静な部長的警察官。

「其の後、紋章の元となった親を殺し、己の家系を断ち、姓を捨て絶つ。

再度やった。だが、3度目の春。いい加減やめてほしいといわれ、ストーカーと言われる。しかし、諦めなかった。それが悪い方向へ行き、出会い系をとおしての親の借金を返す真面目な彼女が、子を孕んだ事で君に慰謝料、中絶料を貰うということで裁判沙汰。最後は彼女の腹んなかに手をば突っ込んで赤子を殺した。此れは、法に違反。」「・・・貴様、其れを助けたのは貴様らだと知っている。だが、私は口を割らんぞ。」「・・貴様、その子と今家族を築いているのに、捨てるのか?」「ふん、私情は仕事には、挟まないのでね」「はいはい、情報吐け、そうしねぇと」「あ?」「浮気したことをバラす。名前は加賀 彩美。

23才独身―。云おうかなー?」「わ、分かった!言うから!コーヒーカップと

擬似水中ゴーカート、戦場、大航海時代、ジュラシックパーク・メテオの地下だ!」「了解っと」右手のナイフを抜いて、治癒する。そして、背負って上へ飛んだ。次に、名札を関係ないこども向けのアトラクション担当の名札を入れる。

最近與は物騒な故、警備が必然。「さあ、て・・」


 「大丈夫?」「全く大丈夫ではない」屋根の下にある長椅子に座っている二人。

嶋崎は吐き気は少しあるだけの酔いとなっている。だが、調子は最低となった。

「横になる?」「胃から万物が流れ出る。やめておく」「えー」「まず、横になったら吐く」其の時、お手洗いから形代が現れる。「歯が溶けた。」「今からペンチで抜いてやる。来い」左ポケットの異次元ポケットから、ペンチを取り出し彼に向ける。彼は一歩下がる。「いや、やめておくよ」此の後、カノンの肩かけているポーチの中から、携帯電話の呼び出し鈴がなる。不思議がる三人。

形代の付き人が、戻ってきた。カノンは、電話に出る。「はい、嶋崎です。あ、ロネディオ。何?」〈君たちのいるところは何処だ〉「コーヒーカップ前」

〈此奴は僥倖。其れの下に原発がある。破壊してこい。〉「・・了解」電話を切って、ポーチに仕舞う。「どうした?」嶋崎はカノンに聞く。


「此処之地下に、原子力発電所が存在するってさ」「なら、行くか」





 立ち歩き出す二人。彼らに何処へ行くのか、を尋ねる形代。

付いてこれば判るとでも言うように、『獅子奮迅焔』を纏う。

完全に仕事人と成る。カノンは、異様な空気を纏い、コーヒーカップの近くへ行く。次に、魔法を発動。「『スモーク』」永久のコーヒーカップの中央から半径3キロは、濃霧に包まれた。嶋崎は赤外線スコープを被り、電源を入れた。

彼は地を蹴り、上に飛んで『落雷蹴』を使用しこのアトラクションを破壊、又地中を深く潜り掘った。人間の断末魔が聞こえる。また、大勢の人間の足音も聞こえる。彼は再び跳躍し、B4Fにくる。既に其処は、カノンによって制圧完了。彼女の所持しているのは、『M9+』。山千峰の裏組織から購入。45万、一分間千三百発、銃床付。反動は酷いが、彼女は片手で撃てる。

嶋崎はバドラケットを取り出す。まずは、エレベータを落とす。次に非常階段を、融解。次に、『落雷蹴』で一気に地下へいく。

そこで、意外な人物を見た。「貴様・・」「俺は安藤 成雪。」冷たくなり、また柔らかく優しく成る。形代も付いてきたようだ。彼は安藤を見る。

「貴様、堕ちたな。狂ったか」「俺もまた、あやつの毒に犯されたのだよ。世界の欲と憎悪の塊に近寄っていれば、こうはなる。」「・・・あいつを悪く言うのか。あいつのおかげで、世界を救えた場合もあったのによ」「その私情と己の私情はべつべつだ。此れは俺が決めたことだ。さあ、消えてもらおう」

何がどうなっているのか、全くわからないカノン。大体分かる嶋崎。

「どういうこと・・?」「カノン、今は戦に集中しろ」「・・うん・・」

彼女は、銃を両手で持ち上げ、撃つ。「ガハッ!」

何故か嶋崎が撃たれた。腹と左肩の二箇所、右肩の3箇所撃たれた。

「き・・さま・・」「え・・?え・・?」彼女は錯乱している。彼女は、視界の中の安藤が、此方に掌を見せているのが見えた。彼女はそれに気づきながらも、

リロードをする。「!」抗えない。「お父さん逃げて!」だが、何故か

形代の付き人が魔術で、嶋崎を縛っている。嶋崎は別に動揺はしていない。

顔色が悪くなっていっている。形代は安藤を狙い、RPGを構えていた。

「形代、貴様は良い友であった。眠るがいい」「黙れ、道連れじゃあああ!!」

ダダアン!

カノンによるヘッドショット。一瞬で事切れる形代。カノンの手腕は、震えている。弾倉を変え、最後は島崎に乱れ打ち。形代の付き人は、あまりのことに唖然としている。カノンはその場に座り込む。嶋崎の屍を、ただただ見るだけだった。

安藤は文字通りの悪人の顔をして、嶋崎の死体を踏んでカノンに近寄る。

彼女は後ろに逃げられない。己の自己防衛機能も、碌に機能しないようだ。

逃げられないため、逆に安藤を睨みつける。安藤はその威嚇にうんともすんとも言わず、悪人の顔をして近づいた。彼は彼女の顎を掴む。人間は生理的に、顎を掴まれる亊を嫌うという。それを知っての徴発行動だろう。

「さて、君たちを器物損害ということで、現犯させてもらうよ」口調を変えても、意味は全くない。「君ら、金をもって居ないんだろ?だから、文字通りの肉体労働をしてもらおう。君らを裁くのは、上の連中だ。まあ、君は四肢が綺麗だから、裁かれずに慰安婦行きだろうね。」カノンは首を振って、安藤の手から逃れた。「まあ、俺がこんなところにいなければ、直ぐにやるんだけどね」




カノンは此の後、身にかかる禍に既に覚悟していた。

変わらぬ結果だからだ。「・・いや、やはり君だけはしようかな」胸のスカーフを握りとる。すると付き人が問う「安藤、今それをすると手柄を失うのではないのですか」付き人を見ずに、安藤はため息をついていう。抵抗はどうせできないため、余裕の様子で話す。「何手柄以前に、警察が来たらこいつらを突き出すさ。で、俺とこいつは、攻撃に巻き込まれた一般人ってね。」

平気で脚の根元や、世間でいう脂肪の塊に触る。「や・・めろっ!」

カノンが、安藤による力に抗って云う。「御恩と奉公のような関係なんだよ、人間の雄雌はな」「きゃっ!?何処触ってんのよ!」行っちゃならん方向へ行く。

この狭い空間で、カノンの抵抗する声ともう一つの音がなる。

で、このとき、安藤が完全にカノンを特殊な力で占拠し全てを手に入れようとしていたとき、安藤を何かが吹っ飛ばす。「がはっ!!?」血を吐く。

「誰だ!・・貴様・・」そいつは、嶋崎だった。急所は服で隠れたカノンが、

銃を構え嶋崎を撃つが・・鉛弾が嶋崎の体を貫くのみで、何も起こらない。

寧ろ、回復していっている。「『解除』」これにも驚く安藤。

そいつは、無傷で特殊な力を無効化している形代だった。「全く、お前は転生小説でハーレムを築こうとする主人公かよ。」解除に伴い、カノンと付き人の支配は解けた。いや、付き人は精神力が、陰陽師のためかなり高く己を支配はされていなかった。だが、やはり行動は完封されていた。

カノンは羞恥で顔が真っ赤になり、残った服で身体を隠した。

そんな彼女に、嶋崎は上着を着せた。「え・・あ・・」お礼を言おうとしたが、圧倒的威圧感で言えなかった。理由は、翡翠の光に包まれる彼。

「安藤」「なんだい?彼女が俺に犯されてくやしいか?動物界ではよくあることじゃないか。」無駄口を叩いている安藤の腹を殴る。「ははっ!痛くないじゃないか!」だが、嶋崎が腕を抜くと、地面に腸と紅い血液に黄色い脂肪が地面に落ちる。「・・・がっ・・」血液を吐く。そして、前のめりに倒れそうになった時、頭を蹴り上げてバドラケットで飛ばす。コンクリの壁を破壊。土煙が無くなったあと、彼の姿は無かった。彼を包んでいた光は無くなった。

「大丈夫か、カノン」「大丈夫じゃない。だけど、私よりお父さんの身体の方が先だよ」嶋崎は、背中の鉄の支柱に背中を預け、そこに座る。

血肉は、地面もろとも消し飛ばしたため、ここにはない。

「ふぅ・・。ロネディオに謝らねえとな。こんなに汚しちまった」「そうだね」

さて、と膝に手をついて立ち上がる彼。「形代!さっさと切り上げるぞ!

国家権力が来てしまう!」「了解!」『獅子奮迅焔』で、雷の速さと炎の力で天上を破って外に出た。この時彼はカノンを、抱き上げて出た。形代もそうだった。理由は運びやすい。「形代、原子炉を破壊したが、放射能は大丈夫なのか?」

「ああ、大丈夫だ。問題ない」陰陽術が、だんだん魔術と魔法に近い存在だと認識してきている。周囲に業務員は居ない。「お父さん・・」「何だ?」

「ちょっと、肩かして・・疲れた」「分かった」30分間トイレ休憩。



成り行き。そういうわけじゃない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ