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93/518

93 銃口が火を噴くと同時に

 あっ!

 近い!

 ぐっ、どこ!


 まずい!


 人通りのない、天井の低い細い通路。

 ひときわ暗く、闇が溜まっている。


 背後!

 敵の位置を察知したときには、殺気は最高潮に達していた。


 くっ!


 振り向きざまに地面に伏せようとしたが、間に合わない!

 黒いローブが翻る。

 すぐ後ろ!


 身構えたチョットマの胸先に、銃口がぴたりと据えられた。

 動けない!

 チクショウ!


 軽装備のため、シールドは張れない。身上の俊敏さも普段より半減している。

 銃口が火を噴くと同時に避けるしかないが、距離わずか三メートル。



 クシに容赦はない。

 問答無用でぶっ放す。


「クシ!」


 叫びも虚しく、銃口の奥が光った。

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