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88 浮かび上がる疑念

「あいつらのことはどうでもいい。早く実行日を決めようぜ!」


 パキトポークは急かすが、ここは慎重に決めたいところ。

 ロクモンが言うように、本来はレイチェル騎士団との連携作戦だったはずである。

 建物内の勝手もわからない自分達には、一方的に不利な戦いになる。

 バーチャルな罠にまんまと引っかかるやもしれないのだ。


「スキャンエリアの詳細は、大体掴めたぞ」


 これが最大のネックだったが、その無効化の方法について、コリネルスとヒカリが練ってあるという。

「奴は科学省職員だ。位置及び運用情報は、治安省職員のハワード情報だがな」



 作戦決行の障壁はもうないと言ってよかった。

 後は、タイミングだけ。


「あいつらに、案内を任せるのか?」


 建物内への侵攻に当たって、SP達にも一役買ってもらうつもりだった。

「レイチェルはもう死んだんだ。俺達に協力する義理はないんじゃないのか」


 スパイじゃないのかとまでは口にしなかったが、パキトポークにしてみれば、どこに連れて行かれるか知れたものじゃないというのだ。


 この点は、ンドペキも不安を感じていた。


 ハワードがいる間は、そんな不安など感じたことはなかったが、いざ姿が見えなくなると、疑念が浮かび上がってくるのだった。

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