表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/462

77 どうする…… 降りるのか……

「妙なことがあるもんだな」


 セカセッカスキは落ち着いているが、スジーウォンは迷った。

 この地に降りていくべきだろうか。

 ここで、任務の目的であるカルベスの刃とやらを探すべきだろうか。


 単なる火災ではない。

 街が、森が、そして大地が燃えているのではない。

 意図的に燃やされている。

 何者かの手によって。何らかの方法で。


「ううむ」


 誰もが目を見開いて、炎の下に垣間見える街らしき残骸を見つめた。



 スジーウォンは思った。

 この炎の中では、装甲をつけていたとしても、ものの数分ももたない。

 スミソの装甲性能は、どうだろう。

 下手に聞くと、大丈夫、などと応えるかもしれない。

 ここは、自分ひとりで降りていくべきだろうか。

 しかし、ほんの数分で、目的の剣が見つかるとも思えない……。



 飛空艇はいよいよ速度を落とし、ロア・サントノーレと思われる、瓦礫が散らばるばかりの廃墟の上空を旋回している。

 ところどころから、思い出したかのように爆発的な火の手が上がる。

 サブリナもアビタットも窓の外を見つめたまま、言葉はない。


 結論を出さなくてはいけない。


 どうする……。

 降りるのか……。


 こんなところにハクシュウはいない。

 降りていったところで、会えはしない。

 かといって、任務を放棄するわけにもいかない……。

 可能性が零でない限り。


 スミソは何の反応も示さない。

 しかし、彼の性格は知っている。

 降りろと言えば、どんな逡巡も見せず、飛び降りていくだろう。

 たとえ、再生されることのない死が待っているとしても。



「どうする? どこかに降りるか?」


 セカセッカスキの声は、もう面白がってはいなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ