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52 あなたなら、知ってると思うのよ

 ニニが奥のベッドルームに眼をやった。

 淡いラベンダー色のカーテンで軽く仕切られているが、ベッドが二つ並べられてあるのが見える。

 ニニとアンジェリナのものだろう。


 チョットマはさりげなく部屋を見渡して、

「素敵ね。ここ」と言った。

 本心。


「私、こんな素敵な部屋に住んだことない」

 どこからか、ふわりといい香りが漂ってくる。

「女の子の部屋は、こうじゃなくちゃね」

 ニニは無表情のまま、また、奥のベッドをちらりと見た。


「私は兵士でしょ。だからというわけじゃないけど、こういうふうに部屋を飾るなんてこと、今まで考えたこともなかった」



 そろそろ本題に入らなくては。

 ニニは、迷惑がっているふうでもないが、無視するかのように、物思いに耽っているようにみえる。


「私、セオジュンとアンジェリナが今どこにいるのか、どうしているのか、知りたいと思って」


 単刀直入に聞くことにした。

 とはいえ、そもそも自分のスタイルとして、回りくどい話し方はできない。

「あなたなら、知ってると思うのよ」


 ニニがようやく目を合わせた。

 ただ、それは一瞬のことで、再び目をそむけてしまう。

 困惑しているようでもなく、拒否しているようでもない。

 孤独な殻に閉じ篭っているような。

 そんな目をしていた。

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