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516 ライラによって医者が呼ばれ
やがてその日はやってきた。
しかし、想定していたよりレイチェルの容態は重かった。
セオジュンは必死で介抱した。
来る日も来る日も。
サリとともに。
セオジュンは苦しんだろう。
しかも、苦しみは報われないかもしれないのだ。
それほどレイチェルは、瀕死の状態だった。
もともと、エーエージーエスでの傷さえまだ完治とは言えない状態だったのだから。
意識は戻らず、輸血もままならない。
いつ鼓動が止まってもおかしくない容態。
少年ひとりの手では、もう手の打ち様がなかった。
ライラが気づかないはずがない。
嘘のつけないアンドロ。
仕事を投げ出すことのないアンドロ。
セオジュンは覚悟を決めた。
ライラにすべてを打ち明けたのである。
ライラによって秘密裏にエリアREFの医者が呼ばれ、レイチェルの治療に当たることになった。
そうしてレイチェルは息を吹き返したのである。
そしてやっと、ハワードやマリーリに名乗り出たのだった。




