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510/518

510 いい加減にしろって怒鳴られて

「KC36632に助けてもらってから、少しずつだけど、自分が見えてきたの。それと同時に、周りの人のことが理解できるようになってきた。少しだけだけど」


 レイチェルは一拍の間をおいて、宣言するように言った。


「そして、私、もうキャリーじゃないんだって」


 そして半ば叫ぶように言った。


「頭の固いオールドミスの、自己中心的な女じゃないんだって」


 そして涙ぐんだ。



「キャリーという意識は依然としてあるけど、私、レイチェルなんだって。みんなに囲まれて、ンドペキに、おまえ! いい加減にしろって怒鳴られてなんとなく喜んでる、そんな女の子、レイチェルなんだって」


「変なこと言うなよ。誤解の元だろ」



 ンドペキは冗談めかして、レイチェルをたしなめる振りをした。

 レイチェルの息は明らかに上がっていた。

 肩で息をしている。

 一息つかせてやりたかった。

 込み上げてくる涙をこらえさせてやりたかった。



「いいじゃない、もう。わたし、振られたんだから」

「また、そんな」


 レイチェルの笑った頬に涙が一筋流れた。



「最後に一言、いい?」

「身体のこと考えて、手短に。最少の言葉でな」

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