505 目を丸くしている門番の女の子に
広場には、チョットマという女性隊員がカルベスの刃を持ってやってきました。
彼女には悪いのですが、ここは、長官である私に任せて欲しいと言いました。
というより、これは歴代ニューキーツ長官に受け継がれている最も重要な責務のひとつなのですから。
そして私はマリーリと共に、ベータディメンジョンに駆け込みました。
不安は全くありませんでした。
「ありがとう。ホトキンさん。オーエンはもう死んだけど、あなたにお礼を言います。あなたが作ってくれたゲートで私は時間を遡ることができました」
レイチェルに握られた手を、ホトキンは黙って見つめた。
「思っていたより、向こうの次元は安定していました。不安はありませんでした。ここなら市民も大丈夫、だと安心しました」
すぐさま、マリーリの案内で、時代を遡る門に向かいました。
目を丸くしている門番の女の子にマリーリが話をつけてくれ、次元を移行し、時間を遡りました。
二年ほど前に。
移行した先はエーエージーエス。
隠された政府建物内を誰にも見られずに移動しました。
そして、街のすぐ外の門からいったん荒野に出て、マシンに注意しながら街の門に向かったのです。
ニューキーツには正門から戻りたかったからです。
レイチェルが突然沸いて出た娘ではなく、カイラルーシかどこか、別の街に預けていた娘が帰ってきたという記録を残したかったからです。
この計画を立てた時、すでに、ヌヌロッチや城門の守衛には、何年先になるかわからないけど、そういうホメムの娘が来れば迎えに出るように指示をしてありました。
そしてレイチェルは予定通り、長官に就任しました。




