33 取り返して欲しいもの
「カルベスの珠を開く道具、相手は「珠」なんだから、たぶん「剣」みたいなものなんだろう」
それを取り返して欲しいと言うのさ。
ロア・サントノーレにあるらしい。
市長は、ゲントウの装置を発動させるアイテムを揃えておきたいんだろうよ。
「ブロンバーグ市長は焦っているのさ。地球人類を救うのは、ここニューキーツ。自分が何とかしなくては、とね」
ライラは、言い伝えを繰り返した。
若草色の髪を持つ女が、カルベスの珠を開くであろう。
「つまりは、何かが作動し、放出されるエネルギーかなにかによって地球は救われる、らしい」
そして、ライラはンドペキをじっと見つめた。
「で、ンドペキ」
言われなくても分かっていた。
緑色の髪を持つ女性が現れたことによって、その日が近いと市長は考えたのだ。
さすがにライラは、チョットマだとは言わなかった。
だが、
「クシって奴も、見かけるしね」と口にしたのだった。
そんな話だけなら、ンドペキは一笑に付しただろう。
しかし、市長はこうも言ったという。
実は、その剣とやらを取り戻す依頼は、ハクシュウにしてあった、と言うんだよ。
だが、今回の騒動が起き、ハクシュウは死んだ。
きっと再生時にはロア・サントノーレに向かうはず。
そういう約束になっている。
ただ、念のためにンドペキ隊からも人を出してほしい、てね。




